クリニックの評判と広告について
なかなか更新できなくて久々の投稿になります。
最近、あるクリニックの広告をやたら見かけるようになりました。
フリーペーパーや新聞広告だけでなく屋外看板の設置数も増えたらしく、街中でも頻繁に目にするようになりました。
一般の方は「広告ってお金がかかるから、たくさん広告を出せるクリニックって儲かっているんでしょう?」と思われているかもしれませんが、実際は集客に悩んだクリニックほど最終的に急に広告を打つ(出す)回数が多くなり、やたら色々なSNSを手当たり次第始めたりします。
知り合いの本当に儲かっている先生方は全く広告を打たないですし、SNSも1つも開設していません。
以前にも書いていますが、こうした先生方は診察こそ最大のブランディングであるということをご理解されています。
上記で書いているやたら広告を打つようになったクリニックですが、今まだ開業〇年目。
このクリニックについての内情は、自分が以前に働いていた所で一緒だった看護師Aさんが教えてくれました。
このAさんが総合病院勤務時代に知っていた先生らしく、この先生のクリニックにはいまAさんの後輩Bさんが勤めているそうです。
Aさんによると先生ご自身が勤務医時代から割と上から目線が多い性格らしく、診察はそこそこ確かなのだそうですが「自分だったら絶対この先生には診てほしいと思わない。人としてムリ」なのだとか。
患者さんに対してもこの上から目線が出てしまうことがあるらしく、Bさんも診察に立ち会いながらいつも「そんな言い方しなくても…」と思っているそうです。
スタッフも先生に付いていけなくなるようで、求人も2ヶ月に1回くらいの頻度で出ています。
スタッフに内弁慶であり患者さんへも態度がよろしくない…これだと開業後に集客に悩むようになるのも分かります。
先生がご自身に問題があることに気づかなければ、どんなに広告を打ってもSNSを必死にやっても効果はないでしょう。
お医者さんの場合は一般企業にお勤めすることがないのでサラリーマンと違って、上司や部下、顧客とのコミュニケーションがあまり得意ではない先生が多い印象です。
学生時代に販売などサービス業でアルバイトしたことがある先生は、開業してもこの点が上手くいっていると感じます。
勤務医時代と違い、開業後は医療もサービス業の一種だと思って気をつけなければいけない部分がたくさんあります。
私個人としては、だからといって過剰に「患者様」扱いするのはどうかと思いますが、対等な立場で診察ができるのがベターですよね。
とはいえ色々な患者さんが来るのも分かりますので、毎日が平常心ではいられない…という先生方のお気持ちもまた色々あると思います。。
余談ですが看護師さん達は本当に怖いですよ。
何年も前に働いていた総合病院時代のエピソードを転職後もあちこちの転職先でランチ時間のネタにしています。
消外の〇〇先生はチャラいとか、循環器の〇〇先生は飲み会でこんなだったとか、とにかく昔の事をずーーーっと覚えています。
これをお読みの先生方、看護師さんにはくれぐれもお気をつけください^^;
私の場合は医療業界的な内部事情と広告業界の事情の両方が分かるため、広告を打つ回数が増えているクリニックの真実の評判を聞くたびに、あぁやっぱりそうなんだ。。と思います。
新規で開業される先生の中には「イヤイヤ!いまSNS時代でしょ!広告しないと詰んじゃうでしょ!」と必死になっている方もたまにお見かけするのですが、広告業界の私が思うに「ほどほどにしないと見てる側にも伝わりますよ」と…。
そもそもお医者さんはコミュケーションがあまり得意ではない方が多いと上記しました。
そんな先生がSNSや広告を打つということは、正しいイメージ戦略で世の中に発信できなかった時のほうがよっぽど詰むんです。
診察は患者さんからの相談を「受けるコミュケーション」、それに対して返答を「返すコミュケーション」の2種類で成り立ちます。
「受けるコミュケーション」は聞き上手になることが必要で、「返すコミュケーション」には発信する語彙力が必要になります。
この語彙力の中には「正確な診断」のほかに「患者さんを不安(不快)にさせないニュアンス」というコミュケーション能力が必要になります。
誰も見ないような広告にお金をかけて数十万円をドブに捨てる前に、0円でできるブランディング…それが診察です。
この0円ブランディングについて過去記事に書いてありますが、この点だけでもクリアできれば少なくとも口コミに悪口を書かれることはないと思います。
SNSのフォロワー増やしに躍起になる先生もいらっしゃいますが、500人のフォロワーがいたとしても実際にクリニックに通ってくれるようになる人は20人いれば良いほうです。
フォロワーは全ての人が見込み患者になってくれる訳ではありません。
それよりも今日診察に来てくれた患者さんに一生懸命にすることで口コミが広がるほうが、「信頼感付き」の広告になるんです。
ちなみにウチのお向かいの某先生は開業してからクリニックのサイトすら作っていませんが評判が良いですし、隣の町内の某クリニックもサイトがありませんが先生の評判が良いです。
やはり診察力こそ最大の広告だと思いました。
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