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多分これ、第一次結婚ラッシュ

 リアルな年齢になってきた。SNSに婚約指輪をつけた手元の写真が目立つようになり、電車の婚活広告が目につき、おばあちゃんに「良い人いないの?」と言われる。焦っていないのは半分嘘で、自分より焦っている人を見て相対的に安心させている。多分これ、第一次結婚ラッシュが来ている。

 私を安心させてくれる、あからさまに婚期に焦った友人がいる。社会人になって3年が経つ彼女は、年末に会ったとき、数ヶ月付き合った彼氏と別れたことと、来年から転職することを教えてくれた。別れた彼氏は連絡のレスポンスが遅く、あまり上手くいってないことを聞いていたが、彼と付き合っていた時も婚期を占いに行っていた。人の就職先と占いの結果には興味がないので忘れてしまったが、「今の彼氏じゃない」的なことを言われていた気がする。

「気になっている人が新潟に住んでるんだけど、遠距離で休みの曜日も合わないって無理じゃない?」
「彼が関東にいたら多分付き合ってた」
彼女は、社会人になってから始めた英会話で出会った、気になる人のことを教えてくれた。別れた彼と天秤にかけていたもう1人の方らしい。私から浮いた話が出ないので、彼女の聞き役にまわる。「私だったら新潟行くけどな、スノボ行きやすいし」と伝えると、「新潟なんもなさそうじゃん」と言っていた。

 「スノボ行きやすいし」は半分本気で、私は割と地元を出ても良いかなと思っている。まだ現実味のない話ではあるけど、関東で育ってしまった私は地方に多少の憧れがある。両方の祖父母も関東にいたため、夏休みに関西や東北に帰省する友達がちょっと羨ましかった。会える距離にいた方が〜という大人の事情があるんだろうけど、まだ結婚のスタートラインにも立っていない現在では、未来の旦那さんについて行きたいなんて思っている。せめて資格を携えて。スノボ行きやすいところがいいな。

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