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ひとり旅日記北欧周辺へ27日目:世界遺産と温泉があるドイツアーヘン日帰り。

2017年1/25独アーヘン。

5am起床。身支度・朝食6:30で出発。トラムに乗って北駅に6:40着。ユーロバスカウンターへ。写メのチケット見せたら、印刷したのが必要とのこと。マジで?そんなこと言われたの初めてなんスけど…。ってか、ペーパーレスが推奨されてる世の中お動きに逆走してないか?北欧からバス何回か利用してきたけど、プリントアウト求めて来たのはあんたんとこが初めてだよ。で、どーすりゃいーの?まずは窓口に貼ってあるメアドに、チケットのメール転送したらプリントすると。転送も何もwifiは?あるとのこと。じゃあ、やるっきゃない。ってか、早目に着いといて良かった。窓口のおっさんに言われた通りやったがダメ。写メったチケット添付でメール送信。おっさんからOK出た。ほ。で、プリントアウトしたものは彼らでキープ。え?それってコンピューター上で管理できませんかね?なぜ紙ベースで管理??で、7時発のハズが7:30発って、北駅に1時間近くいるんスけど…。マジでアーヘン8:55amに着くの??

コペンハーゲン→ストックホルム間のバスの運ちゃん以外、各地のバスの運転手ヤル気ないし、なんなの?あの無駄な威圧感は…。

で、8:55にバス停車。「ここがアーヘンですか?」と運ちゃんに尋ねると、次だ。とのこと。それから1時間走ってアーヘン着。マジで?予定狂うんスけど。しかも今まで、バス降車所と鉄道駅は近いとこばっかだったのに、今日は違う。どこだよ?ここ。どうやって世界遺産の大聖堂まで行くの??運ちゃんに「駅は?」と聞くと指差した方向に駅らしきものは見えず。マジ、ここどこだよ!

と、アーヘンで自分以外にもう1人だけバスから降りたアフリカ系のおばさんが「私が彼女を連れてくわ」と。おばさんが「あれよ!」って言ったのがバス。バス?2.7ユーロ払って乗り込んだ。おばさんに「どこに行きたいの?駅?」と聞かれて「cathedral」と伝えるも通じず。写メったガイドブックのDomを見せたらわかってくれた。「建築家なの?」と聞かれたが、「いえ、有名な大聖堂だからどうしても見たくてわざわざきました」と伝えた。

彼女に「どうしてエーゴ話せるんですか?」と聞いたら、「アフリカの高校まで英語だったのよ」「アフリカはどちらから?」「ガーナよ」ロメオと同じ国じゃん?20年アーヘンに住んでるって。「たまにガーナに帰るんですか?」「前回2013年に帰ったけど子供と一緒に帰るとなると旅費が高くてね…」と。「今回はどこからバスに乗って来たんですか?」「妹がロンドンに来たから会うのに月曜の夜にバスで10時間かけて行って、昨日の夜またバスに乗って戻ってきたから疲労で頭痛いし、かなりのストレスよ」と。「帰りはドーハ海峡渡るフェリー待ち1.5時間で12時間かかってやっとアーヘンに戻って来たわ」彼女もゴイスな旅してる!

バスを乗り換えて、おばさんが窓の外を指差して、「大聖堂の尖塔が見えるでしょ?あれを目指して歩いて行きなさい」と教えてくれた。降り際におばさんにthank you sweetsを渡して、”You save me! Thank you!!”と伝えてバスを降りた。本当に有難い助け舟だった。

バス降りて、尖塔を目指そうとしてすぐに硫黄のニオイ!気になるが、まずはインフォメーションで情報収集。パンフラックからこのあとの温泉施設のパンフと地図をもらって、窓口のおばさんに温泉施設と帰りの駅までの行き方を教えてもらった。それぞれ歩けそう。親切にバスの番号も書いてくれた。

インフォメーションの近くにあった飲泉所で飲泉。今日のは温かくて、しょっぱくもなく鉄っぽくもなくまろやかでおいしかった。今まで飲泉した中でイチバンかも。

そしてやっと世界遺産第一号1978年登録15件の中のひとつ、アーヘン大聖堂。すぐに入ってしまうのがもったいなくて、まずは外観一周。そして遂にいよいよ中へ。うわあ!あまりの輝きに驚いてしまい、一度現実に戻って落ち着こうと床を見てひと息。係のおじさんが話しかけてくれたから、「ツアーがあると聞いたのですが…」と尋ねたら、14時からとのこと。その頃温泉だからムリだな…。と思い、「そうですか」と答えたら、「どちらから来ましたか?」と聞かれ、「日本です」と伝えたら、「アリガトウゴザイマス!」と日本語でいわれた。写真も自由に撮って良いとのこと。

で、やっとモザイクで敷き詰められた天井画をゆっくり見上げることができた。今まで世界遺産になった大聖堂をいくつか訪ねてきたけど、こんなにキラキラ眩いモザイク画がある大聖堂は初めて。大聖堂って、だいたいステンドグラスが華でメインの様な気がするけど、ここは全く違う。モチーフのライオン、白鳥、舟、魚とパン。ツアーでないと二階部に行けないらしいが、それでも下から見上げる天井画は、もはや大聖堂という空間を忘れる程の別世界を表している。黄金の空。

ステンドグラスはケルン大聖堂やサントシャペルの勝ちだし、ステンドグラスにキリスト教の話を描いてるものらしいけど、アーヘン大聖堂は「自分の心が感じることを大事にしなさい」と言ってる気がした。本当に去り難い、心が洗われる場所だったが、バスが1時間遅れたから、そろそろ温泉行かないと。で、入り口のおじさんにあいさつをして「もう行かないとなりません」と伝えたのに、よほどの親日家らしく、おしゃべりが始まってしまった…。

「このシャンデリアのろうそく版は1056年からずっとここにあるんだ。大聖堂自体は1100年頃に出来上がって、そのままずっとここにあるんだ」「そのまま?火事とかにはあってないんですか?」「一度火事があったけど、屋根だけが燃えただけで大きな損傷にならなかったんだよ」「では戦時中は?」「賢い英国軍パイロットはこの大聖堂の価値を知ってたんだろうね。爆撃を避けたんだ」「その話は米軍が京都の爆撃避けたのと同じですね!」で、おじさんは以前の仕事で大阪や尼崎に行ってた話、みそ汁が好きで日本食が売ってる所に買いに行くとか。欧州でロンドンに次いで日本人滞在者数が2番目に多い、デュッセルドルフの日本人コミュニティの会合に時々参加してるとのこと。さらに、おじさんのご自宅の庭は13世紀の日本庭園の書を元に、自分で日本庭園を作成したとか。おじさーん!どんだけ日本好きなのよ~?この時点で11:30。インフォメーションのおばさんによると温泉施設はここから徒歩20分。そろそろマジで行かないと。おじさんにお礼と別れを告げたら、「アーヘンの伝統的なお菓子はお土産にピッタリだよ!」と教えてくれた。ドイツ人、自分やっぱ好きだな。ブリュッセルのなんとなく緊張感漂う空気と違って、とても居心地良い空気。今回で3回目のドイツだけど、毎回そう感じる。

おじさんオススメのお菓子は、大聖堂のまん前のお店でゲット。大好き人参ジュース。dmで買った。久々に飲めるや!インフォメーションのおばさんが教えてくれた34番のバスは12分待ち。なら歩いちゃえ!で、目標12時前に着いた。ヨカッタ。カルロステルメ。2.5時間12ユーロ。水着着てメイク落としてまずは室内から。ぉお!あったかい!打たせ湯のしぶきがたまたま口に入った。しょっぱ目。ガイドブックによると、ナトリウム、鉄などのミネラル温泉とある。外の温泉も楽しんで、スチームサウナへ。たまたま自分が座った位置が大量にスチーム噴き出すとこの真下だったらしく、熱気と蒸気に悲鳴…。しかも修行か?なかなか終わらず、目を固く閉じてこの時が過ぎるのを待った。サウナのルール、「静かにすること!」を守れなくてごめんなさい。

マッパサウナどこよ?で探すのにうろうろ。受付らしき所があって、そこにいたおっさんにーここは有料かどうか聞いたが、エーゴ通じず…。イイヤ。入っちゃえ!でっかいタオルレンタルして入ってみた。マッパコーナー女子専用がある所は初めて。棚に小さいカップに入った茶色の物質。ナニコレ?と、近くのお姉さんに聞いてみた。「コーヒーの粉で、スチームサウナでスクラブするのよ!」と教えてくれた。ナニソレ!初めて。やってみたい!とカップひとつを手にとってスチームサウナへ。顔から足先までマッサージしながらスクラブした。垢が剥がれてくれたら良いけど。シャワーで洗い流して、ドライサウナ10分。寒いと汗かかないからね…。タオルで水分拭いて入ったのに出る頃汗だく。汚いモノよ、出てってくれ!

続いて男女混合ゾーン。たくさんのサウナ。個室のスチームサウナ、涼しい休憩所、氷もあった。中心にブダペストのトルコ式温泉と似た造りの温泉があった。ひとつずつ楽しみたかったが、戻りの電車は15:04だから15時前には駅に着きたい。今13:30前。13:30からアウクスブーグ。そこを最後の楽しみとした。今まで体験したアウクスブーグと違って、クリームが配られ、サウナの中にいる全員が塗りたくり終わったら係が石に水をかけて終了。え?熱風少なッ!以上?ツマラナイからサッサと出た。身支度終えて14時。入場料とタオルレンタルで16ユーロかと思ってたら、サウナは別ってなことで、計30ユーロ。ま、次いつ来るかわからないし、いっか。最後のクリームでしっとりお肌になったし。

温泉から駅まで歩いて30分くらいとのことだったから余裕をもって移動。大聖堂近くの中心部をあんまゆっくり見られなかったのはバスの遅れと親日家のおじさんのおしゃべりのせい…。

世界遺産。アーヘン大聖堂他1978年第一号登録15件を、登録のスタンダードにして欲しい。人類の宝をあれもこれもって登録し過ぎ。1000年も大きな被害に遭わず増改築もされず1000年存在し続けるって、人間が頑張っても100年生きられるかどうかってとこなのに。その10倍。大聖堂の周りで一体どれだけの歴史が繰り広げられてるのだろう。時の重みを感じた。

さすがにいい加減なんか食べないと。今日も宿で作ったバター塗っただけのサンドイッチだけじゃね…。ブリュッセル行きのホームを確認して、駅ナカでおいしそうな野菜コロッケっぽいのとサラダを買った。

来た電車はSPA行きと書いてあった…。もしやあのローカル線?やっぱそうだった。おととい乗ったやつ。途中で乗り換えた。太陽眩しい。車窓の牧草地帯の平地が雪で一面覆われてるのが、太陽の光で美しかった。17時に中央駅着。スタバでネット繋ごうと思ったら、改装中で繋がらない!駅の窓口で、明日のバーデンバーデンに行く切符の値段聞いたら高くなってる!直前だから?とにかくマックでgo euroで調べないと!

その前に最後のブリュッセル。次いつ来るかわからないから、チョコを追加で買うことにした。レオニダス、ノリで買ったら6ユーロになってしまった。ガレは店に入るまで気付かなかったけど、スーパーでも売ってるやつじゃん!お店のお姉さんが「おひとつ好きなのいかがですか?」でホワイトチョコでコーティングされた抹茶+パッションフルーツを頂いた。激甘!チョコ一覧をくれたからその中から5粒選んで3.5ユーロ。自分の前に買ってたおばさん。「テキトーに詰めてちょうだい」で、13ユーロ。いいな…。

マック着。鉄道料金、駅で聞いたら金額は113ユーロ。go euroだと80ユーロ。なぜgo euroだと安いのか…。とにかく予約して、メールチェックも済ませた。今日は中途半端な時間にコロッケっぽいのとサラダを食べたから、マックで1ユーロハンバーガー買った。ハンバーガーってこんなにおいしかったっけ?宿に戻ってみそ汁飲んで、和んだ所で早めに寝た。

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