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夜行バスで1泊3日兵庫の温泉へ

2022年11/14〜17

近所の図書館のブックリサイクルで見つけたガイドブック兵庫。名の知れた温泉が兵庫にあることをガイドブックで初めて知ったという…。よし。今回はピンポイントで有馬温泉と城崎温泉に行こう。写真が多いガイドブックは罪だね…。旅行魂に直ぐ火を付けてしまう。

ってなことで、仕事終わってから東京鍛冶橋から神戸三ノ宮行きの夜行バスに乗るプランを立てた。当日、会社のロッカー幅にギリで押し込めたバックパック。身軽にしたつもりだったんだが…。途中下車してジムに立ち寄ってから東京駅へ。前回9月の岩手の旅で使ったバスターミナルだから楽勝。余裕を持って到着。今日のバス車内は前回よりも乗客が多かった。withコロナで旅しようと思う人が増えてるのか?自分が乗ったバスは満員御礼のアナウンスだったし。併せて東名高速道路の集中工事の渋滞で、到着時間が遅れる可能性がある旨のアナウンスもあった。

マジか!練りに練ったプランは三ノ宮に着いたらバスを乗り継いで城崎温泉へ~なんだけど。三宮バスターミナル出発のバスに乗るには定刻通り到着じゃないとかなり厳しい。どうか多少の渋滞の影響で済みますように…。と願いながら目を閉じた。ってか、冬が近づいてる今時分のバスの窓際寒い…。バス発車後に後出しジャンケンかよ?ブランケットが荷棚にあることはバス発車前に言え!冷気で身体を縮ませて、休憩時のバス停車を待った。

ブランケットを手にしてようやく寝られた。朝方京都停車のアナウンスで目覚めた。京都も良いよなぁ。って、時間を確認したら、京都到着時間が遅れてる…。どうなる?到着時間30分ほど遅れて神戸三ノ宮に到着。このバス停から三宮バスターミナルは距離があった。終わった…。8:10発のバスに乗るつもりだったのが、バスターミナルに着いたのは8:20。バス乗車の予約だけはネットでしといて、支払いは現地でということだったから、窓口で8:10のバスに乗るつもりだったと名前を告げて、次のバスのチケットを購入。

京都で到着が遅れてることを知った瞬間、三ノ宮到着後次のバスに乗って目的地まで着くのかマッハで調べた。とりあえず福知山駅までバスに乗って、福知山駅から城崎温泉まで電車で行こう。

バスを待つ間、バスターミナルの外に出て持参した朝食用バナナとナッツを食べた。食べてる途中でおばさんに道を尋ねられたが、「さっきここに着いたばかりの田舎モンです…」と伝えた。毎度の通りの小汚い格好で神戸の町に馴染んでたとしたら申し訳ない。

バスの時間が来た。乗客は自分と若い男性のみ。この路線大丈夫か?男性は途中下車してしまって、その後は自分のみの貸切バスとなった。車窓を眺めてると、突然視界に立派なお城が飛び込んで来た。なんじゃこりゃぁ!これが明智光秀の福知山城復元と知った。福知山と言ったら、悲惨な電車事故が起きた福知山線しか知らなくて、歴史的な町だったなんて知らなかった。お城の先の市役所も明智光秀の生き様の一部を取り出したスローガンが書かれたのぼりを設置してた。

そして着いた福知山駅。電光掲示板を見ると城崎温泉行きの電車の時刻が出てた。先に発車の鈍行が何時に城崎温泉に到着するのかを駅員さんに聞いた。到着遅すぎ!ダメだ。時間もったいない。本当に滅多に乗らない特急に乗ることにした。しかし!滅多に乗らないから切符の買い方が分からない︎ ‼再度駅員さんにヘルプを求めて無事に購入完了。特急券が先なのか、Suicaタッチが先なのかマジわからない田舎モン。ビンボー旅行し過ぎて、このイレギュラーに対応しきれない自分が笑えた。

この特急こうのとり3号、特別急行の特別が充分味わえる車両だった。この地ゆかりの人物の絵が描かれていた金色に近い色の車体。明智光秀もデッカく描かれてた。細川ガラシャも。残念ながら自分が乗った車両は何の変哲も無い白い車体の接続車両。ってか、自分の車両には自分と夫婦1組の3人。途中駅からも乗客なし。時間ギリギリで特急券買ったからこの車両なんですかね…?駅員さん。

車窓を楽しみつつ、出さなきゃいけない手紙2通を書いた。〆の一文に「城崎にて」と書きたいが為に。機会があったら城崎にてを借りて読もうかな。自分が住んでる所では電車の車窓に山なんて見ることできないから、山が見える車窓はいいな〜といつも思う。紅葉する山が見えたりして。

渋滞がなけりゃ福知山から特急料金払うことなく鈍行で11:32到着だった所、1時間遅い次のバスに乗って特急に乗ったら、当初の予定より20分遅れで城崎温泉に到着。許容範囲の遅れだな。美しい車両から続々と降りる乗客。思い思いに車両の写真を撮ってた。

どーでもよいが腹減った。目に入ったものを片っ端から食べてみよう。始まりはバターサンド的などら焼きから。バターサンド好き!でも自分、あんこ好きじゃないのにチョイスミスであんこ入りを買ってしまった…。あんこは身体には良いと言い聞かせて食べた記憶しか残らなかった。

学生服の集団がいたコロッケ屋に自分も並んでみた。お店の人に聞いた人気の但馬牛コロッケを1個買って、速攻食べてみた。揚げたては確かにウマイけど、コロッケって所詮じゃがいもメインだから、但馬牛と言われてもよくわからず…。

宿に荷物を置かせてもらおうと思って行ってみたけど、そういや荷物置かせてもらえるかどうかの事前のお伺いし忘れたことを、玄関にたどり着いて思い出した。予約に関しての連絡があって女将さんと電話口で何度か話したのに、お伺いし忘れてたとは!仕方ない。バックパック背負ったまま温泉巡りを開始しよう。

軽食過ぎる軽食で温泉入ったら倒れるだろうから、昼に行こう。旅行割?なんて気にしてなかったのに、ってか宿の女将さんから連絡あるまで自分が該当するなんて微塵も思わなかったから、恩恵を受けられるのは他人事だと思ってた。チェックインしたらクーポン3000円分ゲットできるから、今回の宿代は実質0円になると教えてくれた。本当にそんなうまい話あんのかな?もし本当なら、その3000円で城崎温泉ならではのもの食べたいよね。まだチェックインできてないから、クーポンはいったん置いといて今は食べたいものを食べよう。と入った海鮮レストラン。海鮮丼を注文。満腹で温泉もツライだろうから並盛りでガマン。普通においしかった。

知名度だけで来てしまった城崎温泉。駅からのメイン通りに並んでるカニ、カニ、カニ…。ここはカニの産地でもあるのか?無知過ぎた、自分。こんなにカニあるならカニ食べたいよな…。ある店先で売ってた小さいカニ。「カワイイ!写真撮って良いですか?」で、自分のげんこつより小さいカニの写真撮った。カニ。いろーんなサイズで売ってた。

いい加減温泉巡り始めないと。滞在時間が限られてるんだし。なんてったって、7つの外湯巡りが城崎温泉に来た最大の理由じゃないか!7回も衣類の着脱は面倒だが、今の時期はまだそこまで着込んでないから楽勝だろう。駅の方に戻って、まずはさとの湯から始めることにした。入口で全ての外湯を回れるチケットを購入。本日1ヶ所定休日とのこと。仕方ない。

昼食後で腹が出てるのを若干引っ込めつつ、ついに最初の温泉にイン!ジャグジーもサウナも露天もある。身体を清めてから広い内湯に入ってみる。はぁぁ〜。温泉って身体と心に沁みるよねぇ。充分暖まってから階段を上って露天風呂へ。打たせ湯もある!普段の生活の凝りをほぐしてくれッッ!無心で温泉に打たれてるのは自分だけ。他の女性陣はお仲間とゆっくり浸かってる。打たせ湯のしぶきが迷惑にならない位置で打たれまくった。やっぱ温泉はサイコーだぜッ!サウナに入って自己流リンパマッサージもしたし、そろそろ次に行くか。

その前に、さとの湯のそばの気になるスイーツ屋に寄ってみよう。カステラ風のスイーツ。ちょうど焼き上がったらしい。このお店によく来るのか、大量に購入してる人がいた。売切れになったらどうしよう…と思いながら並んで、やってきた自分の番。お店で直ぐに食べられるとのことで、そのスイーツをひとつ買って早速食べた。大量に買ってたお客さんを見たから期待大だったのに、ちーん。値段が観光地プライスなのか?ノーコメントの味。自分の後ろに並んでた年配のご夫妻の奥様が「おいし〜」と言ってる。それは本心ですか?もしくは自分の味覚が異常なのか??観光地で競争相手がいないとこのレベルで充分やってけるのか?後悔した一品だった。

宿のチェックインも考慮して、近くの地蔵湯へ。ここはさっきのさとの湯と違って、浴槽は一つのみ。奥側にジャグジー機能付きの浴槽。シンプル過ぎ…。そして湯が熱い…。ジャグジーのところで半身浴で浸かってちょうど良い。汗が噴き出したところで上がって、チェックインしに宿に再び向かう。

さっきは荷物を預けることしか頭になかったから宿の外観をよく見なかったけど、日本家屋の可愛らしい門構え。「こんにちは〜」と引き戸を開けた。フロントには色々ご親切に今回の宿泊に伴うクーポンの件の連絡をくださった女将さんにやっとお目にかかれた。チェックイン手続きして、本当に頂けたクーポン。兵庫県内で使えるとのこと。ラウンジと言う畳の部屋でしばし談笑。この素敵な家屋はおばあさまの時代のもので、築100年近いらしい。お父様がご健在の時には旅館をしていたとのこと。お父様がお亡くなりになって、さてこのお家をどうしようか?となった時に、市から声がかかって今のドミトリー的な大部屋と個室を提供しているとのこと。

自分のばあちゃんが亡くなって、立地も良いし家もまだ住める状態だから、民泊やりたい!とおとんに言ってみたけど、今回のこの宿を目の当たりにして、無理かも。と思った。

女将さんによると、コロナで鎖国してた日本が再開国したら海外からのお客さんからの予約も入り出したとのこと。自分が外国人だったら、絶対ここに泊まりたい!外国人でなくても魅了される日本家屋なんだから。温泉街を歩く浴衣セットの提供とか、素晴らし過ぎ!特注という風呂敷で包んだ手提げの籠バッグとか、本当に美しい物だった。

部屋に案内された。本日6人?女子部屋はもう1人のお客さんと自分のみとのこと。この部屋を見て、やっぱばあちゃんちを民泊にするのは厳しいかもと思った。辿ってきた家の歴史が違うにしろ、こんなに快適にするにはそれなりに改修しないとならないだろう。

荷物を置いて、残りの温泉に入りに行くことにした。途中でこの土地の伝統工芸屋があったから入ってみた。旅行先でなにか小さいものがあったら、その時の旅を思い出すものとして欲しいなぁ。と毎度思う。家で場所を取るものではなくて。キーホルダー的な物とかミニチュア的なものとか。なにがなんでもなんでも!というわけではなくて、ピンと来たものを厳選して。城崎温泉の伝統工芸品、小箱の装飾は本当に美しかった。だけど、使い道ないんだよね…。ストラップ、キーホルダーも確かにあったけど、何かが惜しい。贔屓目に見ても心がトキメカナイ。残念だったけど静かに去った。

3ヶ所目は、まんだら湯。外観が道後温泉の仲間だと思った。けっこう人がいた温泉だった。内湯は小さめ。外湯は2つの陶器製の浴槽が並んでた。ちょうどひとつ空いてたから入った。自分が入ると体積分お湯が溢れるっていう、よくある浴槽。特に感動もなく、30分くらいで退散。

4ヶ所目に行く前に小休憩。栄えてる通りの気になるお店に入ったり、ソフトクリーム食べたり、夕飯の下見したり。鴻の湯が本日定休日。御所の湯に到着。外観がお寺チック。そして一番混んでた。露天は芋洗い状態に近いものがあった。withコロナ前の当たり前だった光景があった。黙浴って、浸透してないんだろうな。家族旅行なり友人との旅行なり、温泉浸かってリラックスしてる時は、コロナのことがすっぽり抜けておしゃべりに花が咲くんだろう。自分はひとりで話す相手がいないから自動的に黙浴なんだけど、温泉もサウナも自分の魂との対話だと思うんだよね。少なくとも欧州の温泉は静かだったと記憶している。

滝がある露天風呂の人が少なめのところで、青空の下の紅葉を見上げる。贅沢な時間だね〜。夜のライトアップも美しいんだろう。余力があれば夜にもう一度来たい。やっと空いた個別ジャグジーを少し楽しんで4ヶ所目を後にした。

チェックイン時に女将さんに「カニを楽しむならどこがオススメですか?」と尋ねて教えてもらってたお店が、「ディナータイムは早い時間に店じまいになるから、行くなら時間に注意してください」と教えてもらってたお店にそろそろ向かおう。向かう途中にあった地域で生産された物を売ってるお店に入ってみた。関東では見かけない野菜があったり、お惣菜、スイーツが所狭しと並んでた。カニと決めたから、残念ながら店内を見るだけとなってしまった。

17時頃にお店到着。女将さんがくれた地図に記載があった女将さんオススメのお店は、自分がランチしたところだったという…(笑)。本日2度目の入店で、カニ三昧セットを注文。注文を取りに来た男性が「お昼もいらっしゃいましたよね?」「はい。泊まってる所の女将さんがカニならこのお店と教えてくださったので…」「ありがとうございます!」昼時はメニューを見て決めたけど、夕飯は地元の方からの紹介でやって来た。面白い巡り合わせ。

さて。やってきましたカニ三昧セット。クーポン3000円利用で5000円弱の値段で頂けるのは有難い。アツアツのうちにいただきたい天ぷらから始めてみた。カニの天ぷらなんて生まれて初めて!カニ爪の身がたっぷりと入ったのが揚げたてで出てきた。ふんわ〜りほのかな甘さ。ウンマッッ!他の天ぷらを食べ終えて、次は焼いたカニ。夢中で食べたね…。ひとりだから必然的に無言だけど、誰かと一緒でももちろん無言になるだろう。1mmも残さないように丁寧に食べた。間違え様のない美味しさ。

このセットで目をつぶって堪能したのは、カニの刺身。これも生まれて初めて口にする一品だった。初めて行ったパリのレストランで衝撃を受けた、あまりに美味しかったクリームブリュレを食べた時と同様、視界がぱァァァァァァと明るくなった味。なんじゃこりゃあぁぁぁ!カニの刺身って、なんて甘いんだ︎‼ビックリの味だった。そして、このカニ刺しを食べるためだけに城崎温泉に戻って来たいと思った。それほどの味。素晴らしかった。カニ三昧セットは量もちょうど良くて、本当に満足だった。お店をオススメしてくれた女将さんに感謝。

残りの2つの温泉へ。って、やっぱりもう一回さとの湯に入りたい!食事場所から近かいからもう一度訪れた。明るい時間帯は遠慮気味に打たせ湯を楽しんだけど、夜の露天は誰もいない。イェーイ!ここぞとばかり打たれまくった。筋肉の深部までほぐれてくれ!自分に当たってシブキまくる温泉。散々打たれて気が済んだ。外に出ると雨が…。駅に貸し傘があるとのことで、借りた。

夜はお店はほとんど閉まってる。夜は温泉楽しむしかないのか?とかなんとか思いながら歩いて到着した一の湯。この辺りは外国人観光客も多くいた。一の湯のお目当ては外の洞窟風呂。本当に岩を掘ったのか人工的に作ったのかはわからないが、雰囲気は良かったしお湯の温度も熱過ぎなかった。入浴中に英会話が聞こえてきた。よく見ると外国の方が入浴していて、話に花が咲いた模様。自分は外国の方が温泉の温度をどう感じているのか興味あったから、聞いてみた。答えはちょうど良いとのこと。温泉から上がった後シャワーを浴びるのか聞かれたから、温泉成分を肌に留めておきたいから我は普通シャワーでは流さないと伝えた。男湯からも英会話が聞こえてきて、女湯の奥さんはご主人も会話を楽しんでるをわかってた。内湯にも少し浸かって、充分温まったから着替えて外へ。

夕飯にデザートついてなかったから、アイス食べたいよね…。でもさとの湯から歩いてきた道にあるお店はほとんど閉まってた。最悪コンビニ行くか?と、一の湯の真ん前のお店がまだ開いてた。外からのぞいてみると、ビンゴ!ジェラートが売ってた。引き戸を開けるも、お客さん誰もいない…。「お店まだやってますか?」「はい」練乳おこげとグレープフルーツ&オレンジをチョイス。やった〜温泉上がりのジェラート♪で、ひと口。なんじゃこりゃァァァァァァッッ!練乳のは本当におこげっぽい食感。ジャリってる。初めての食感。口の中で溶かして味わうんじゃなくて、噛んで食べるジェラート。味はもちろんのこと、食感が楽しかった。グレープフルーツ&オレンジはさっぱりさわやかな味。こちらも間違いない味。

ダメだ…。明日朝イチ6:20amのバスで三宮に戻るから、ジェラートのリピは今じゃね?「スミマセ〜ン。あまりに美味しかったので、もう一回注文お願いします!」「アイス好きなお客さんで、城崎温泉滞在中毎日来た人もいたんですよ」「その気持ち、メッチャよくわかります!」お気に入り阿佐ヶ谷のジェラート屋に匹敵するレベル。第2ラウンドは1番人気のミルクミルクとお店の人がオススメしてくれたチーズみそにした。練乳おこげほどの衝撃ではなかったけど、ミルクミルクも優しい味だった。チーズみそも、当たり前に濃厚でちびちび味わった。温泉で温まって、ものすごく美味しいジェラートでクールダウンだなんて、ホント、贅沢な時間やのォ〜としみじみ実感した時間だった。

さすがにジェラート一気に4個は内臓が冷えて来た。城崎温泉最後の〆の温泉は柳湯へ。檜風呂の深めの湯船がひとつのシンプルな温泉だった。これにて城崎温泉温泉は終了。宿に戻って、寝る支度をした。良い1日だったな〜。眠りについてどのくらい経った頃だろう?ものすごい音の雷が!音が近すぎてビックリして目が覚めてしまった。明日の出発までにはどうか止んでください…。祈りながら再び目を閉じた。

朝5時起床。身支度して、女将さんに言われた通りにフロントに鍵を返却して宿を後にした。雨は上がってた。水たまりに気をつけながら駅方面に向かう。バスは定刻通り6:20出発、9:28に三宮バスターミナルに到着。発有馬温泉行きのバスチケットを購入して、持参した朝ごはんがわりのナッツを食べながら9:55発のバスを待つ列に並んだ。有馬温泉、人気なんだ…。乗車したバスはほぼ満席。外国のお客さんも乗ってた。10:20現地到着。

観光案内所の100円ロッカーにバックパックを預けて、周辺地図をもらっていざ有馬温泉街に繰り出す。朝が軽すぎたから、下調べして決めといたランチのお店に向かった。ってか、今日平日ですよね?開店前のお店の入口から壁に沿ってすでに行列発生。こんなに並んでるなら期待できるハズ!なんとか第1ラウンドでお店に入れないかな…。11時開店。ゆっくり進む列。自分の前でいったん入店ストップ。すると、どこから来たのか変なおっさんが「ここのお店のパンフありますかね〜」と列にどさくさに紛れそうな勢いでやって来た。「ないみたいですよ」と言うも、店に入って確認しようとする。このおっさん、ズル込みしかねない!と直感した。「ちゃんと列並んでパンフもらえば良いんじゃないんっすか?」ズル込みしようとしたのを察せられたからか、引っ込んで行ったおっさん。自分の後ろに並んでたご夫妻の「怪しかったわね〜あの人」と言ってたから、自分の直感もあながち間違ってなかったかも。

案内された時点が11:15ごろ。ひとりでは申し訳ない個室。1番人気の釜飯と季節の牡蠣の釜飯で迷ったが、牡蠣の方にしてみた。しかしこの部屋寒い…。コロナ対策の換気で窓が少し開いてるから仕方ない。急須のお茶を運んできてくれたお店の人が、寒くて縮こまって上着を着っぱなしの自分を見て、エアコンの温度設定を27℃に設定してくれたけど、換気はお客さんが帰った時に思い切り窓を開けるのでは効果ないのかね…。エアコンの温度設定高いと、エコじゃないよね。

やってきました。6種のおばんざい的な品。全ての味付けが薄味で上品だった。どれも美味しかったけど、特に煮物が素晴らしかった。そして出てきた牡蠣の釜飯。ミスチョイスだったかな?薄味派の自分でもそう思うほどに味が薄すぎた…。やっぱ1番人気のにすれば良かった…。失敗失敗。成東のいちご狩りの後に行った釜飯屋の方が美味しかったな…。ここも観光地プライスであろう税込2990円。カード使えず。ランチする場所間違えたかな…。仕方ない。

気をとりなおして、お腹が落ち着くまで温泉街を散策。湧いてる温泉を見てみよう。まず訪れたのは炭酸泉源。歩き過ぎて通り過ぎてしまった。でもそのおかげで綺麗な紅葉を楽しめた。来た道を戻るとあった!何やら施設が故障との張り紙があって、炭酸温泉飲泉不可とのこと。がーっかり!天然の炭酸水を味わえると思ったのに︎。気を取り直して次。有馬温泉、細い道があったりで面白い。天神泉源に着いた。神社の鳥居の中にあった。湯気が噴き出てる。源泉ここにあり!って感じだった。お土産物屋が並んでる通りはたくさんの人で溢れかえってた。どのお店もランチを求めるお客さんで列ができてた。有馬温泉、賑わってるなぁ〜!

有馬温泉で入りたい温泉は金の湯と銀の湯。2館券を購入して、金の湯から入ってみた。お湯が茶褐色で熱めのお湯。すぐに顔から汗が噴き出した。長く入っているには熱いから、途中から淵に腰掛けて足湯状態。充分温まったところで、脱衣所へ。汗が引かないから、しばしマッパのままで汗が落ち着くまで待つ。着替えた下着が汗ビショは避けたいからね。

次は銀の湯。ここを後にして良かった。サウナがあったから。銀の湯は透明なお湯で温度もちょうど良かったからゆっくり浸かっていられた。さァ日々の老廃物と疲れよ、毛穴から出て行ってくれッッ!昨日の城崎温泉と有馬温泉で自分を労われたかな?

三宮に戻るバスに乗るのに、お土産物屋が並ぶ通りを再び歩いた。ランチタイムに列ができてた明石焼き屋が空いてた。おやつの時間だし〜と入店。有馬の山椒が入っているという有馬焼きを注文した。ふんわり生地にタコと山椒のピリリ感と、出汁が良く合ってて一気食い。おやつにピッタリだった。お土産の炭酸煎餅を買って、しょっぱい系の次は甘いもの。お約束の冷たいモノ。パン屋さんにあったキャラメルソフトクリーム。ボリューム満点で味は普通。

観光案内所で帰りのバスチケを買って、バックパックをロッカーから取り出してバス停へ。バスは高速バスでノンストップで三宮へ。16:05発17:20三宮到着。

東京行きの夜行バスは21:15出発。まだ4時間弱ある。今回はそんなに重くないバックパックを背負ったまま、15年ぶりくらいで神戸の町を歩いてみた。最後の晩餐はアフタヌーンティーに決めた。前に働いてた会社で、実家が神戸という彼女が里帰りした時のお土産の焼き菓子が素晴らしくて、「さすが神戸!美味しすぎる!!こんなの東京に売ってないよ〜」とお礼を言いつつ、褒めちぎったら、おまけにもう1個くれたっけな…。そんな神戸スイーツを最後の晩餐にしたい。

予め調べておいたカフェに入店。アフタヌーンティーセットを注文した。もし余裕があったらパフェも食べたいなぁ。ってなことで、メニューは手元に残してもらった。そしてやって来ました!造花で飾られた2段のスイーツ。素晴らしかったのは、メニューの写真通りにキッチリ提供してるところ。お店のお姉さんおススメのお茶ともよく合う、可愛くて、とっても美味しいお菓子たち。大事に大事に食べた。特にシビれたのは林檎キャラメルのホワイトチョコブラウニー。なんじゃこりゃァァァッッ!物凄い濃厚でホワイトチョコとは思えなかった。芸術的なエクレア。このサイズでよく作れるよなぁ!と感嘆してしまうほどに美しかったし美味しかった。イチジクのタルトも当然美味しかった。こんなに満足度高くて昼の釜飯と同じ金額って、どうよ?あぁ。神戸在住ならこんなに素敵なお茶の時間を楽しめるのかぁ。いいなぁ。この値段とレベルのアフタヌーンティー提供のお店って、関東圏にはないんじゃね?もし次回来られるなら、少しは綺麗目にしてちゃんと化粧して味わいたい。アフタヌーンティーで充分満足できたから、パフェはパスした。

残り時間はアーケードをぶらぶらしてみた。あっ!中華街。初めて神戸に来た時に来たなぁ〜。お腹が満足してるから、なんとなく中華街を眺めてアーケードに戻った。神戸、ペットショップ多いな。可愛い子がいないかどうか片っ端からチェック。どのお店も小さい子たち用に暖房がガンガン効いてて、暑過ぎてゆっくり見られなかった。そういや今回の旅の思い出の品を一つも買ってないことに気づいた。なんかないかな…。と歩き続けたアーケード。手袋がたくさん売ってるワゴンをアーケードに出してるお店があった。指先出せる手袋欲しいんだよね〜。そろそろ閉店とのことで、ワゴンが店内に片され始めた。気に入ったのを見つけたからそれにした。机の棚に飾っておけるミニチュアもいいけど、実用的なものもいいね。

街のお店のシャッターも降ろされる時間となった。これ以上ぶらぶらしてても仕方ない。少し早いけど、バスの待合室に向かった。ここはあくまで待合室で、係の人がバスまで連れて行ってくれるという初めてのスタイル。待合室の席はほぼ満席。

時間になって係の人が先頭で歩いてバス乗り場まで引率してくれた。本日東京戻りのバスは満席とのこと。ブランケットは発車前に上の荷物棚から下ろした。今回は温泉に絞って1泊3日だったけど、目的を絞ればこういった旅も悪くないと思った。問題はいつまで夜行バスを利用できるか?ってとこくらいかな。睡眠を充分に取ることは難しいし、体勢もキツイから。時間節約して移動費浮いた分を美味しいものに回したいなら、やっぱ夜行バスか。次回の夜行バスの旅はどこになるんだろ?またまたガイドブックに踊らされるのか??自分。

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