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幸せ調節

大きな湖のほとりに堂々と立ち構えるカフェのテラス席でチョコのスコーンを一口。

目の前にはアロハシャツを纏う君が読書にふけている。
初秋に吹く少し肌寒い風に身を任せ
雰囲気に馴染まないBGMと鳥の声に耳を傾ける

そんな穏やかな日が私は好きだと。

ずっとずっと、誰かの好きであろうとか
今ある席を他の誰かに取られないように、だとか。
嫌われないようにNoと言える勇気が無かったりだとか



誰かにとってはしょうもなくても、それが悩みや涙に変わることがしょっちゅう


いい人は毒にも薬にもならないただのいい人で
ただそれだけで。

私の好きは何処にいるんだろうって
色んな場所にゴロゴロといて
そこに咎める声や置き場所などは無くて。
自分の好きがあったらそれでいいと思う
それならどうして
分かっているのにどうして。



そんなちょうどいい場所があってもいいよね
そんな静けさの中でゆっくりと呼吸をしてても。


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