怪現象[11] 虫の知らせ
※「ポジティブに怪現象を待つ」のシリーズ名が長いので「怪現象」だけにした
「本を読め!」という啓示を受けた私は、2000ページ分の読書を、来月までにしないといけなくなった。
というわけで、最近は1日4〜6時間、読書をしてる。
下線引いたり、メモ書いたりするので、時間がかかるのだ。
「本を読み疲れて寝落ち」というパターンが最適なので、深夜に集中して読むことにした。失業保険期間中は、毎日が夏休みだから良かった。
初日。
本を読み、2時間経過した頃に、コバエが飛んできて邪魔をしてきた。
「お前、今までいなかったじゃん!」
どこから来たの?
ウザい感じに飛び回り、私の読書を邪魔しまくるので、私は諦めて寝ることにした。
翌日。
読書開始から90分経過した頃に、コバエが邪魔しに来た。
「わかったよ!もう、寝るよ!
コバエ!お前は永遠に、おねんねだ!」
と、『コバエがいなくなるスプレー』を蒔いた。
翌朝、コバエは一度も見なかった。
永遠の眠りにつかれたか。
ありがとう、キンチョー。
だが、その晩も本を読んで90分経過した頃、コバエが飛んできた。飛蚊症ではない。
小さい黒いのが、私の周りに、まとわりついてくるのだ。
「わかったよ!ここまでにするよ!」と、読書を切り上げて、『コバエがいなくなるスプレー』をワンプッシュ。
成仏してクレメンス。
翌日、日中はコバエは現れない。
南無南無チーン。
だがしかし。
また夜になり、読書を1時間以上すると、どこからともなくコバエが現れるのである。
邪魔してくる。
私は寝る。
コバエも毎晩、永遠の眠りにつく の繰り返し。
毎晩毎晩、同じパターンが続いている。
「これは、現代の遠野物語か?」
似たケースがあるか調べてたら『水木しげるの遠野物語』が検索結果に出てきたので、思わずポチする。
似た話はなかったけど、「夜な夜なコバエ」の話は、私がnoteで現代の怪奇譚にしちゃることにした。
無理やり「どんどはれ!」で締める。
コバエの読書妨害は、『虫の知らせ』の一種なのかな。
虫の知らせといえば、先日散歩してたら、目の前で3羽のアゲハ蝶が、戯れて螺旋を描いて、上昇していた。
こういう美しいのなら「なんか良いことありそう」な気がするので、大歓迎なんだけどな。
命懸けで読書を邪魔するコバエに、何の意味があるのか。
おかげで1冊の本を読み終えるのに、1週間かかる羽目になってしまった。
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。