『もののけ祭りのようかい屋台』③〜暗黒労働おとぎ話〜
※ 暗黒労働おとぎ話とは:あまりに酷いため、ブラック企業の実態をありのままに書けず、物語にして伝える試み
【泥田坊の泥んこ鍋】
いっしゅん法師とにんげんの男の子は、泥田坊という大男の屋台で「あんこう鍋」を売る仕事を、派遣会社から紹介されて来ました。
泥田坊のテントはとてもとてもせまくて、野菜を洗うところも、切るところもありませんでした。
泥田坊は泥のようかいなので、どろんこなんて気にもとめません。
「ここはおうちのお台所とは違うんだ。野菜を洗おうなんて思っちゃいけ