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キッチンでプログラミング(3)

道は1つじゃない

ある日、ビットさんが言いました。「今日のお昼ごはんはサンドウィッチにしましょう。」

「わーい、ぼくハムサンドがいいな。」はじめ君が言いました。

「私はチーズサンドが食べたいわ。」かなたちゃんが言いました。

「それじゃあ、作り方は紙に書いておくから自分たちで作ってね。」とビットさんが言いました。

~サンドウィッチの作り方~

1.きゅうりの両端を1cm切り落とす。

2.きゅうりを半分の長さに切る。

3.きゅうりをたてに2mmの厚さに切る。

4.サンドウィッチ用食パン2枚の片面にマヨネーズをぬる。

5.片方のパンのマヨネーズをぬった面にきゅうりを4枚ならべてのせる。

6.ハムサンドですか?

  はい(ハムサンド)

   →きゅうりをのせた上にハムを1枚のせる。

  いいえ(チーズサンド)

   →きゅうりをのせた上にスライスチーズを1枚のせる。

7.もう1枚の食パンをマヨネーズをぬった面が内側になるようにのせる。

8.半分に切る。

~~~~~

はじめ君とかなたちゃんは自分の食べたいサンドウィッチを作ることにしました。

かなたちゃんが言いました。「1~5はいっしょなのね。」

「そうだね。ぼくとかなたちゃんの作り方でちがっているのは6だけだね。”はい”の方に進むとハムサンドの作り方で、”いいえ”の方に進むとチーズサンドの作り方なんだ。」はじめ君も言いました。

それを見ていたビットさんが言いました。6のところの分かれ道は条件分岐(じょうけんぶんき)っていうのよ。もしこれがなかったら、違う種類のサンドウィッチを作るたびに別々のプログラムを書かないといけなくなってしまうのよ。」

「わーっ、それは大変だね。」はじめ君とかなたちゃんは顔を見合わせました。

「サンドウィッチだけだと野菜が少ないから、サラダも作りましょうか。」ビットさんが言うと、「はーい。」2人は元気よく返事をしました。

~サラダの作り方~

1.レタス1枚を3cm角にちぎる。

2.ミニトマト3個のへたをとる。

3.レタスをお皿にしく。

4.ミニトマトをレタスの上にのせる。

5.コーン大さじ1をレタスの上にのせる。

6.ツナサラダですか?

  はい(ツナサラダ)

   →かんづめのツナ大さじ2をレタスの上にのせる。

  いいえ(ハムサラダ)

   →ハム1枚をレタスの上にのせる。

7.ごまドレッシングをかけますか?

  はい

   →ごまドレッシング大さじ1をかける。

  いいえ

   →青じそドレッシングをかけますか?

    はい

     →青じそドレッシング大さじ1をかける。

    いいえ

     →フレンチドレッシング大さじ1をかける。

~~~~~

「ぼくはツナサラダに青じそドレッシングをかけるよ。」と、はじめ君が言いました。

「私はハムサラダにフレンチドレッシングをかけるわ。」かなたちゃんが言いました。

ビットさんは「私は今から仕事なのでできあがったら2人で仲良く食べてね。後片付けもお願いよ。」と言うと行ってしまいました。

2人は自分の好きなサンドウィッチとサラダが食べられたので満足でした。

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