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鍵って大事だからいいものつけたくなる

思い出が約束されている日があった

自分の足で帰り道を進んでいたらコインランドリーの温かい柔らかい匂いがして
昔、おばあちゃんにコインランドリーの大きな窓から電車を見せてもらったことを思い出した
あのときは電車がどういうものなのか、まだ分からなかった

ゆっくりじゃないと、分からないことがある、気づけないことがある


小学校の頃から、何もかもが遅かった
給食を食べ終わること、走ること、文字を書くこと、計算、登校準備

ゆっくりゆっくり

今、それを取り戻すかのようにせっかちになり、それでも、所々がどうしようもなくマイペースで、濃いムラが広がった
固める前のプリン液を見ると感動する、マーブル状のわたしだから


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