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【観聴(みるきく)】P新人賞のゆくえ

こんにちは。おおかみの人です。

今回のトップ画像は、今年…つい先日行われた【P新人賞】のチラシの表面。
愛知県まではさすがに遠くて飛べないので、今日までの配信をギリギリセーフで視聴していました。




タイトルに【観聴(みるきく)】とつけました。
このタイトルがついている投稿では、自分が観に行った劇の感想や、印象に残った音楽など、自分が観たり聴いたりしたものについて綴りたいと思います。

今回の【みるきく】のテーマは…

P新人賞のゆくえ

です。

P新人賞については、こちらの投稿でも軽く触れていますのでよければご一読ください。

そしてこちらは、P新人賞のホームページです。
今年の結果はこちらからご覧になれます。
P新人賞とはなんぞや?という方もこちらから。


今年最終選考に残った3団体の演目を見ました。
今回は自分が一番気に入った作品のことをメインに据えて書いていこうと思います。


1作品目はCORONA(光環)の【デヴォ・ルチ】。
ちょっとこの作品は…申し訳ないですが開始3分で観るのをやめました。
光の刺激・音の刺激が強すぎて、過敏気味のわたしにはかなり観ているのがしんどかったです。
ワヤン(東南アジアの影絵劇)は個人的には興味があるんですが、この作品は自分には向いてなかったです。ごめんなさい。


2作品目は、魁士の【Dumb Show】。
パントマイムを取り入れた作品だったのですが…
結構頭に【?】が浮かぶ感じでした。がーまるちょば的なものを期待して観てしまったというのもあってちょっと物足りない感じがしました。
マイムされる方は人形の扱いとかがお上手な方が多いイメージがあるので、魁士さんがパペットを用いたパフォーマンスをなさるなら今後観てみたいかな、とは思いました。


3作品目は、舞台アート工房・劇列車の【どんぐりと山猫というはなし】。
この作品は自分のココロにものすごくヒットして、いろいろ思うところがありました。
この作品について綴ります。

舞台アート工房・劇列車さんは、教師の皆さんが本物の演劇を観せたいと集まった団体だそう。
【どんぐりと山猫というはなし】は、宮沢賢治の【どんぐりと山猫】と言う物語を読んだあとのモヤッとした感じをもとに、その後の主人公・一郎が一体その後どうなったかを想像して作られたスピンオフ作品。
教師の皆さんだからこそ子どもに伝えたいメッセージがはっきりと伝わってくる作品でした。

いつでも何かしらで比較される肩身の狭い世界の中で、個性のある子は認められる。じゃあ、個性が何もない子は…。

わたしは【どんぐりと山猫】は読んだことがありませんが、1番を決めることの無意味さとか、今のこの時代…個性だとか特性だとかに重きを置く今のこの風潮があるからこそ、その上で観ると思うところがいろいろある劇だなあと思いました。

審査員票の中には【息が詰まる】という意見も確かにありました。
もっと笑いを取り入れてみたら。積み上げたものを崩す作業も必要では。真面目すぎる。
そんな意見も確かにあった。

でも。

もし今、自分が小学生だったら。
そして、宮沢賢治や【どんぐりと山猫】という作品について学んでいたとしたら。

きっともっとこの劇にのめり込むだろうと思います。

わたしが小学生の頃、確かに生きづらかった。
今もきっと、生きづらさを抱えている子はたくさんいるわけで。
そんな子どもたちに、もっともっと届いてほしい。
そんな演目でした。

わたしも、生きづらさを抱えている子どもに届くような劇を作りたいな…と、ココロの何処か深いところで思っています。

これから、【どんぐり〜】は、4stが控えているそうです。
福岡が拠点とのことでなかなか観に行くことは難しいですが、いつかどこかで、生の劇列車さんの人形劇に触れてみたいな、と思いました。


いやあ、それにしても、P新人賞を愛知まで観に行ったのが懐かしいです。
わたしは金沢美大にかつてあった(今でもちゃんと残っている、と言ってもいいのかな?)、【人形劇団サバラン】さんの【忘れっぽい天使】を観るために訪れたのでした。
今でもサバランのメンバーさんの何人かとは仲良くしているんです。
審査員たちの辛口の批評が懐かしく…今回の配信を見てもやはり皆さん辛口で。でもそれは今後の発展を願ってのことでもあって。

残念ながらサバランさんは審査員票・観客票共に2位で、受賞はかないませんでしたが、ほんとうに皆さんのこだわりが見られる素敵な劇だったと思います。
もしまたサバランのメンバーさんが集まれたとしたら。また観に行きたいものだと思います。


今度は、わたしの番かな?
でもほんとに、そんなことできるだろうか。
わからない、今は、何も。
目標に向かって突き進むことだって難しい。
先のことは読めない。だけど…
もしできるなら。
いつか自分の作品で、勝負してみたいな…
わたしなら、きっともっといろんなことができる…かも、しれない。
わからないけど。


何かできたら。
そう思ったところで、今回はおしまいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回は未定です。
何か…話すこと…あるかな。

次回もお楽しみに。それでは。

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