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iPadの新CMにみる、レガシーの終焉とデジタル時代の到来〜過去の成功体験にしがみつくのではなく、新しい価値観を受け入れる勇気〜|#DX企画書のネタ帳

こんにちは、近森満です。今日もDXしてますか?

※まずはこちらをご覧ください。

賛否両論ある、新型iPad ProのCrush(破壊)CMに思うこと
Apple iPad Pro, タッチ。スケッチ。タイピング。魔法のようなデバイスで。


さて今回は以下の内容でお届けします。

タイトル: iPadの新CMにみる、レガシーの終焉とデジタル時代の到来
サブタイトル: 過去の成功体験にしがみつくのではなく、新しい価値観を受け入れる勇気

【記事概要】
AppleのiPadの新CMが話題を呼んでいます。このCMでは、ギターやキーボードなどの楽器、古いパソコンなどが次々と破壊されていきます。これに対し賛否両論がありますが、私はこのCMが象徴しているのは、レガシーな価値観の終焉とデジタル時代の本格的な到来だと考えます。私たち世代は過去の成功体験や愛着のあるものにしがみつきがちですが、時代の変化を受け入れ、新しい価値観を持つ勇気が必要です。本記事では、このCMを通して見えてくる私たちの意識改革の必要性について述べていきます。

【音声配信】 ※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。 ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。


はじめに

デジタル技術の進歩は目覚ましく、私たちの生活に大きな変化をもたらしています。しかし、その変化についていけない人も少なくありません。AppleのiPadの新CMは、まさにその象徴的な作品だと言えるでしょう。

iPad Pro 製品紹介です。

1)CMの内容と賛否両論

(1) CMの概要
このCMでは、ギターやキーボードなど様々な楽器、古いパソコンやモニター、図画工作の品々、模型や学校で使う道具などが次々と破壊されていきます。そして、最後にiPadが登場するのです。

(2) 賛否両論
このCMに対しては賛否両論があります。多くの人が、愛着のある楽器などが壊されることに抵抗を感じているようです。一方で、これは新しい時代の到来を象徴しているとの見方もあります。

2)レガシーへの愛着と時代の変化

(1) レガシーへの愛着
私たちは、過去の成功体験や思い出に強い愛着を持っています。例えば、ギターひとつとっても、思い出のある特別な存在です。それが壊されるのを見るのは、精神的な崩壊にも似た感覚でしょう。

・事例:バブル期の高額なギター
1958年から1959年製の Gibson Les Paul は、バブル期には最高で1億円近くの値が付いたこともあるそうです。これほどまでに高額になったのは、その楽器が持つ歴史的価値と希少性ゆえでしょう。
ギターはミュージシャンにとって、単なる楽器以上の存在です。長年連れ添った相棒とも言うべき存在であり、思い出も詰まった特別なものです。そうした楽器に多額の金銭的価値が付与されるのは、それだけ強い愛着と特別な意味があるからだと言えます。
しかし、時代とともに価値観は変化します。バブル期ほどの高騰は現在では考えにくいものの、ビンテージ楽器はいまだに高い人気を誇っています。デジタル化が進んだ現代においても、アナログの楽器の良さ、レガシーな存在意義は失われていないのです。
私たちは、こうしたレガシーの価値を大切にしつつも、時代の変化を受け入れ、新しい価値観とのバランスを取ることが求められているのかもしれません。アナログとデジタル、両方の良さを活かしながら、新しい時代を切り開いていく。そんな柔軟な姿勢が、これからの私たちに必要なのではないでしょうか。

(2) 時代の変化を受け入れる必要性
しかし、時代は常に変化しています。デジタル化の波は避けられません。過去への愛着にしがみついていては、時代から取り残されてしまいます。

・事例:ガラケーへの愛着とスマートフォンへの移行
日本では、ガラケーと呼ばれるフィーチャーフォンが長らく主流でした。ガラケーは日本で独自の進化を遂げ、高機能化が進みました。インターネット接続やカメラ機能など、現在のスマートフォンの基礎となる機能を多く備えていました。
そのため、日本ではガラケーへの愛着が強く、スマートフォンへの移行が世界的な流れと比べて遅れをとったと言われています。iPhoneが登場した2007年以降も、しばらくはガラケー全盛の時代が続きました。「ガラケーで十分」「スマートフォンは使いこなせない」といった声も多く聞かれました。
しかし、時代の流れは止められません。グローバルスタンダードとなったスマートフォンに移行せざるを得なくなったのです。今やスマートフォンは私たちの生活に欠かせない存在となり、ガラケーはレガシーな存在となりつつあります。
この事例が示すのは、いかに愛着があるものでも、時代の変化には逆らえないということです。新しい技術や価値観を拒絶し続けることは、やがて時代から取り残されることを意味します。
ガラケーへの愛着を大切にしつつも、スマートフォンという新しい技術を受け入れることで、私たちは新たな可能性を手に入れました。レガシーと革新のバランスを取ることが、時代の変化を乗り越えるカギとなるのかもしれません。
変化を恐れず、前向きに受け止める。そして、レガシーの良さを活かしながら、新しい価値を創造していく。そんな柔軟な姿勢が、私たちには求められているのではないでしょうか。時代の変化に適応し、新しい一歩を踏み出す勇気を持つこと。それが、これからの時代を生き抜く私たちの課題なのかもしれません。

3)デジタルネイティブ世代との意識の差

(1) デジタルネイティブ世代の価値観
今の若い世代は、デジタル技術を当たり前のように使いこなしています。彼らにとって、このCMはレガシーな価値観の終焉を意味するのかもしれません。

(2) 私たち世代の意識改革の必要性
一方、私たち世代はデジタル技術に翻弄されがちです。しかし、意識を変えることが必要です。新しい価値観を受け入れ、デジタル時代に適応していかなければなりません。


4)変化を受け入れることの重要性

(1) 他の分野での変化
デジタル化だけでなく、他の分野でも変化は起こっています。例えば、グローバル化に伴う外国人材の増加など。

・事例:観光業における外国人観光客の受け入れ
デジタル化だけでなく、グローバル化も私たちの生活に大きな変化をもたらしています。特に観光業界では、外国人観光客の増加が著しい変化をもたらしました。
日本政府は、2003年から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を開始し、外国人観光客の誘致に力を入れてきました。その結果、2019年には過去最高の3188万人の外国人観光客が日本を訪れています。観光業は日本の重要な経済分野の一つとなりました。
しかし、この変化を歓迎しない声も少なくありません。外国人観光客の増加によるオーバーツーリズムや、文化の違いによる摩擦など、様々な問題が指摘されています。「外国人お断り」と書かれた看板を掲げる店舗も一部で見られました。
2020年に始まったコロナ禍では、外国人観光客が激減しました。観光業は大きな打撃を受け、外国人観光客の重要性が再認識される結果となりました。ポストコロナの時代、再び外国人観光客を迎え入れることが、観光業の回復のカギとなるでしょう。
この事例が示すのは、変化を拒絶することの危うさです。グローバル化の流れは止められません。外国人観光客を受け入れることは、異文化理解を深め、新たな価値を創造する機会でもあります。
変化を脅威ではなく、チャンスと捉える。そんな発想の転換が、今の私たちに求められているのかもしれません。文化の違いを乗り越え、多様性を尊重し合うこと。それが、グローバル社会を生き抜くために必要な心構えなのではないでしょうか。
観光業はほんの一例に過ぎません。私たちの生活のあらゆる面で、変化は起こっています。その変化に適応し、新しい価値を創造していくこと。レガシーを大切にしつつ、革新を取り入れること。そのバランスを取ることが、これからの時代を生き抜く私たちの課題なのかもしれません。

(2) 変化を前向きに捉える
変化を拒否するのではなく、前向きに捉えることが大切です。変化を取り入れることで、新しい可能性が開けるはずです。


5)私たちにできること

(1) 新しいことへの挑戦
私たち自身が、新しいことに挑戦することが大切です。デジタル技術を積極的に活用し、新しい価値を創造していきましょう。

(2) レガシーの良さも活かす
同時に、レガシーの良さを活かすことも忘れてはいけません。アナログの温かみとデジタルの利便性、両方の良さを融合させることが理想的です。

・事例:アナログのギターとデジタル音源の融合
デジタル技術の進歩は、音楽制作の現場にも大きな変化をもたらしました。DTM(デスクトップミュージック)の普及により、パソコン一台で高品質な音楽制作が可能になりました。さらに近年では、AIを活用した音楽制作も現実のものとなりつつあります。
一方で、アナログ楽器の魅力も失われてはいません。特にエレキギターは、デジタル音源では再現しきれない暖かみや豊かな表現力を持っています。多くのミュージシャンが、アナログのギターを使い続けているのはそのためです。
しかし、アナログとデジタルは対立するものではありません。むしろ、両者の長所を活かし合うことで、新たな音楽表現が生まれています。アナログのギターサウンドをデジタル録音し、編集やエフェクト処理を施す。デジタル音源とアナログ楽器を組み合わせて、新しいサウンドを創り出す。そんな試みが、今の音楽シーンでは数多く行われています。
この事例が示すのは、レガシーと革新の融合の可能性です。アナログの良さを活かしつつ、デジタルの利点を取り入れる。そうすることで、これまでにない新しい価値を生み出すことができるのです。
これは音楽の世界だけでなく、私たちの生活のあらゆる面に当てはまります。レガシーな価値観や手法を全否定するのではなく、それらの良さを認めつつ、新しい技術や発想を取り入れていく。そんな柔軟な姿勢が、これからの時代を生き抜く私たちに求められているのではないでしょうか。
過去と未来、アナログとデジタル。一見相反するようなものを、創造的に融合させる。そこに、イノベーションの種が隠れているのかもしれません。レガシーを大切にしながらも、変化を恐れず、新しいことにチャレンジしていく。そんな勇気と柔軟性を持つこと。それが、激動の時代を生き抜く私たちに必要な心構えなのではないでしょうか。

さいごに

AppleのiPadのCMは、私たちに問いかけています。 変化の時代をどう生きるのか、と。 過去への愛着は大切にしつつ、勇気を持って新しい一歩を踏み出すこと。 それが、これからの時代を生き抜く私たちに求められているのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか?
すこしでもみなさまの気づきになれたのであれば幸いです。

ではまた。

【音声配信】 ※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。 ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。

ぜひ、製品も観てってください。
1ドル150円、もう少し円高くなって…💧

#レガシーからの脱却 #デジタル時代の到来 #変化を受け入れる勇気 #アナログとデジタルの融合 #新しい価値観

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