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死後の世界を描く映画作品 リメンバー・ミーを見て考えたこと

ディズニー、ピクサーによる作品『リメンバ―・ミー』。

メキシコを舞台とし、死後の世界と、その世界を生きる死者たち、そしてその世界に迷い込んでしまうミゲルという少年が主人公の、ストーリー、映像共に美しい作品です。

この作品はメキシコの死者の日というとても有名なお祭りの日を舞台としています。全くジャンルは異なりますが、『007/スぺクター』にも、メキシコの死者の日が登場します。

リメンバー・ミーを見ればきっと、自分の大切な人のことや、その人といつかお別れしなければならない日がやって来るということを考えずにはいられないと思います。そういったことに思いを馳せる中で私が感じたことがあります。それがこれから書くことです。

人は子供のころには誰しも、絵本に出てくるような夢の世界を信じて、大人になれば望みがかなうと信じていているものです。死んだ後の世界があることを信じている子供たちはたくさんいるでしょう。現実がどうであるか、なんていうことは問題ではなくて、自分が信じたいことを信じ、そして自由に想像の世界を楽しみ、生きているような存在であるといえると思います。

背丈が大きくなり大人に近づいていくにつれ、彼らは子供のころに信じていた数々の自由な想像だとか、夢だとかいうものを否定するようになるものです。大人になる過程で現実というものに向き合わざるを得ないものだし、幼いころに信じたことを馬鹿にして、現実というものに重きを置くようになる時期が必ずあるといえます。

しかし年月が経って、人生というものが少しずつ分かりかけるころ、人はまた、子供のころに信じていたような世界をふと思い出し、再びその世界を思い描くようになるものではないでしょうか。

それは現実を知った心の希望であって、想像することの自由さの価値を知っているからだと思います。

そして人は、どうしようもない人生の切なさと折り合いをつけながら、毎日を生きているものだからではないでしょうか。

大人になると、再び自分が信じたいものを信じるようになる。子供の頃のように心から、何も疑わず信じているというのとは違っているけど、大人は自分が何を信じたいのか、選択することができます。

きっと死後の世界は存在していて、大好きだったおばあちゃんも、お母さんが話してくれたお母さんのおじいちゃんも、死んでしまった猫のシロちゃんも、大切なあの人も、みんなそこにいて、いっしょに暮らしてる。1年前に死んでしまったおばあちゃんは、きっと大好きな人たちと再会できたのだろう。

ほんのちょっとだけだとしても、そんなふうに思っていることって、すごく素敵なことだと私は思います・・・。

そして本当にリメンバー・ミーのような死後の世界があるのだとしたら、それは本当に素敵なことですね。


死後の世界に触れたおすすめ作品、他には

『ステキな金縛り』があります。

深津絵里さん演じる失敗続きの弁護士が、ある殺人事件の被告人の担当弁護士となるのですが、彼は犯行が行われたとされている時間、旅館で金縛りにあっていたとアリバイを主張します。そして、その夜被告人の上にのしかかっていたという落ち武者を証人として呼ぼうとするが・・・というストーリーです。ちなみに落ち武者役は、西田敏行さんです。

この作品はチャーミングで、ちょっぴり切なくて、笑えて、サスペンス要素もあるという、色んな魅力のある映画です。この作品を見たらきっと、死後の世界を信じたくなってしまう、幽霊を信じたくなってしまう、そんな、可愛い魅力溢れる映画です👧

私はU-NEXTに入っていますが、U-NEXTではリメンバー・ミーもステキな金縛りも見ることができました。007/スペクターは有料でしたが、ポイントがあればただで見られます。他の動画配信サイトでも見られるものがあると思いますので、ぜひ見てみてください。

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