タモリに傾倒していく息子

みんな、『タモリ倶楽部』は見てるかな?

わたしは流行に敏感なタチなので。毎週、タモリ倶楽部を視聴して、いまのトレンドは何かな?って勉強してるんだけど。

タモリ倶楽部には、「タモリ電車クラブ」というのがあって、不定期に鉄道オタクのタレントたちが集合して、大好きな鉄道ロケに出かけたり、鉄道愛を熱く語っておおはしゃぎする。

んで、ちょっとこの「タモリ電車クラブ」を録画して息子に観せたことがあって。

子鉄でもある息子は真剣に見入ったり、ハハハと笑いながら観てたんだけど。
それから数日して、「あの電車が好きな大人がみんなでわーわー言うテレビ面白かったね」(褒め言葉)と気に入った様子で。それ以来、「タモリ電車クラブ」の回は録画して、息子にも観せるようになった。

昨夜、わたしが『ブラタモリ』を観ていたら、息子が「電車が好きなひとだ!」と言って、タモリを指さした。

おお、そうだよー。今日はおさんぽしてるんだよー。

息子はわたしの隣に座って、あれは何だこれは何だと質問しながら、いっしょになって『ブラタモリ』を楽しんでいる。

そして、番組終了後、息子は言った。

「このテレビ面白いから、またやるときは録っておいてよ」

5歳児で「タモリ」の世界観を面白がれるって、シブくない?

これで『ミュージックステーション』も毎週観ますとか言い出したら、それはもう完全なるタモリオタクじゃん。

いやわたしも小さい頃からタモリの番組は面白がって観てたけど。それは「昼メガネ時代」って言うか。周りに華やかな若手タレントとかがいてギャーギャーやってたから楽しんで観てただけで。

こんなにタモリの「タモリ感」あふれる番組を気に入るって、どうなの?


そんなことがあって。

夜、夫がお風呂に入る前に息子に声をかけていた。

「お父さんが呼んだら、お風呂に、来てくれるかなー?」

「うん、わかった」

「違う違う。「来てくれるかなー?」って言われたら、「いいともー!」って答えるの。もう一回、言うよ。お風呂に、来てくれるかなー?」

「…いいともー」

息子が、タモリに傾倒していく。

本人の意志とは関係なく、彼のなかに「タモリ」が入り込んでいく。

生まれて5年でたどり着く世界じゃないよ。
タモリは75歳なんだぞ。5歳児に向けてなんてひと言も語ってくれないぞ。


好きなものを、好きなだけ、好きになればいい。

そう思いながら、日々、生きているし、息子にもそうあってほしいと思っているけれど。彼の「琴線」がよく理解できない。

まあ、理解できないから、面白いんだけど。

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