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「全員悪人」を読んで

実際に義父母の介護をしているエッセイストの村井理子さんの本、「全員悪人」。面白くて1時間くらいで読んでしまいました。

認知症の義母の視点で書かれていて、登場人物のあの子っていうのが長男の妻の村井さんです。
お父さんはデイサービスで若いヘルパーさんと体を寄せて浮気していて、ケアマネも余計な事しかしない悪人だと思っています。家の掃除や料理をしてくれるヘルパーさんがサプリやお金を取ったと思い込んだり。身の回りの人が全員悪人に見えています。

介護する側の書いた本はたくさんあるけど、この本は立場が逆転していて新鮮でした。ヘルパーさんやケアマネさんなどのよそ者が次々と家に来て、自分の大事な台所を取られたようで、自分が役立たずだと言われているようで悔しくて。

他人に管理されてしまうってやっぱりオモシロクナイんですよね。
うちの義母もこの本のおばあさんと同じ、家計簿をつけるのが大好きで、あるあるだなぁと思いました。家計簿だけはお正月に必ず買います。
若い頃からの日課は体に染み付いて、忘れないのですね。

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