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仕方なく一緒に行ってあげる

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「なむどくにっき」にお立ち寄りくださり、ありがとうございます。

ななです。

今回のお話は母個人的な約束になぜか誘われるお話です。そしてもちろん拒否権はありません。

母は「子どもの話は聞かないけれど、自分の話は聞いて欲しい」と考えているような人でした。
父の愚痴や知人の愚痴、その日あったことを全部わたしや妹むむに毎日話していました。
わたしやむむが聞きたくて聞いているわけではなく、母が勝手に話してくるのです。もちろん拒否したり適当に聞き流したり相槌をうたなかったりすると母は機嫌を悪くします。
母は機嫌を悪くすると1日無言になったり、所作が荒くなったり、突然怒り出して怒鳴ったり暴力をふるったりしてきます。
その矛先はたいていわたしとむむに向かってくるので、それを回避するために仕方なくわたしとむむは母の相手をしてあげていました。

そして母はなぜか母が個人的に付き合っている友人・知人との約束にわたしとむむを誘ってきます。
わたしとむむはその母の友人・知人のことは母から毎日聞かされる話で知っているくらいで、全く面識がありません。
そんなことはお構いなしに母はわたしとむむを執拗に誘ってくるのです。
「行かない」と断っても母はとにかく食い下がってきます。
「えー行こうやあ」「なんで行かへんの?」「せっかく誘ってやってんのに」「なあなあ、行こうやあ、なあって」
母と約束をしている友人・知人の人にも突然行くと迷惑になる、とも言いましたが、母は「大丈夫やって」と言うばかりです。こちらの「行かない」という気持ちも無視して、さらに相手の人に了承を得ることなく誘ってきているのがわかりました。
なんとか連れて行こうと必死な母に「行かない」「別にいい」と断り続けると、そのうち母は不機嫌になってきます。
「チッ(舌打ち)」「こんだけ誘ってやってんのに行かへんのか」「冷たいヤツ」と圧力をかけてきます。
このまま母の不機嫌が進むと先程挙げたように不機嫌の矛先がわたしとむむに向かってくることは容易に想像ができます。
他に予定がない限り、わたしにもむむにも拒否権はないような状況でした。わたしもむむも仕方なく一緒に行ってあげることがほとんどでした。
どうして母と母の友人・知人との間で交わされた約束なのに、そこにわたしやむむまで無理矢理連れて行かれなくてはならないのか…

約束の日、わたしとむむは母と母の友人・知人と一緒にでかけるわけですが、わたし自身が行きたい場所というわけでもなく、どこかに出かけたい気分だったわけでもなく、母の友人・知人に会いたかったわけでもなく、さらにわたし自身人見知りということもあり、その日はたいてい緊張と疲労でぐったり疲れる1日となるのでした。
「なんでわたしは知らない人と一緒にでかけているんだろう…めんどくさい…早く帰りたい…しんどい…」
出かけた瞬間からそんな風に思うこともしばしばでした。
母も人見知りではありましたが、心細いというだけで相手と面識がない子どもを連れて行くというのはちょっと違和感を感じます。
時には出かける約束の前日誘ってくることもありました。相手の方には大変迷惑だっただろうと思います。
もはや拒否権がなかったにしろ、行くと決めたわたしからしても気まずいですし、相手の方も快く受け入れてくださいましたが、内心気まずさはあったのではないかと思います…大変申し訳ないです…
母は自分と他者との境界線が曖昧だったことや、思い込みが激しいこと、子どもの気持ちに無関心だったこと、そして無神経であったこともあって、母以外の人がどう思うかを考えることができなかったようでした。自分がご機嫌であれば周りの人もご機嫌だと思っていたのかもしれません。
しかしおそらくその場でご機嫌だったのは母一人だけだったでしょう…
母個人の付き合いに連れて行かれることはわたしにとってとてもストレスでした。


母には「自分自身」というものがなく、自信もなく自分と他者との境界線が曖昧で依存的でした。
母は母の考えること、経験したことすべてをわたしとむむに共有させようとしていた節があります。
毎日のようにわたしとむむに自分の話ばかりするのも、こうして出かける時にとにかく一緒に連れて行こうとするのも、絶対に味方になってくれる存在、自分とすべてを共有してくれる存在を求めていたからでしょう。
自分の代わりに考えてくれる存在、自分を導いてくれる存在、自分を守ってくれる存在、自分のことをすべてわかってくれる存在、自分のすべてを許してくれる存在を母は求めていました。
その役割をわたしとむむにさせようとしていました。
わたしは母には母の世界を持っていて欲しかったですし、そこに無理矢理わたしたち子どもを入れないで欲しかったです。


今回のお話は以上になります。
もちろん行ったからには相手の方の気を悪くさせないようにとわたしも愛想を振りまいていましたが、そんなに仲が良いわけでもない人と共通の話題もないのに一緒にいるのは正直とても疲れます。
相手の方と仲がいいのは母で、わたしではないのですから当然と言えば当然です。ドタキャンしたり先に帰ってやったりすれば良かった。良い子すぎましたね。
みなさんどうぞこの後は熱せられてトロトロのマシュマロととろけるチョコレート、サクサクビスケットが最高!スモアでも食べて、楽しくお過ごしください!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
ではみなさん、良い1日を~!

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