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両親の間を引き裂いたのはわたし

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「なむどくにっき」にお立ち寄りくださり、ありがとうございます。

ななです。

今回のお話は両親が話をしなくなったのはわたし自身のせいなのではないかと気が付いたお話です。

実際にはわたし自身のせいではありませんが、当時はそれ以外に理由が見つからず、罪悪感や無力感でいっぱいでした。

母から延々と垂れ流される愚痴を聞き、お互いを嫌い合う母と父の間で2人が関り合わないように動いてきたわたしは、世間的に「妻が夫についての愚痴を言う」ことはそんなに珍しいことではないと知るようになりました。
ですから「両親に仲良くしてほしい」という気持ちをあきらめることは誰しも経験することで、「むしろ両親があまり言葉を交わさないことが世間一般的、普通なんだろう」とさえ思うようになっていました。

ある日、わたしはテレビでやっていたドラマを目にします。
画面に映る女性と男性は夫婦の役らしく、娘のことについて話をし始めます。
「両親が言葉を交わさないことが普通だ」と思い込むようになっていたわたしは違和感を覚えました。
夫婦が2人だけで会話をしている…?しかも子どものことについて…?子どもがいない状況で…?そんなことできるのか…?

これはドラマであって本当の家族ではない、ただの物語だから現実と全然違うのは当然だろう…と思いつつ、妙にテレビから目が離せずにいました。
ちょっと険悪になった2人がちょっとしたことがきっかけで、夫婦の会話が始まって2人で考えて話し合う様子が映し出されていました。
わたしにはまったく現実味のないシーンでしたが、その時わたしは気が付いてしまいます。

もしかしてこのドラマみたいに会話がある夫婦が世間的に普通なのではないか?
わたしは一生懸命2人のためと思って母と父が関わり合わないように立ち回ってきたけれど、実はちょっとした仲直りのきっかけさえわたしが奪ってきたのではないか?
だから母も父もお互いに悪いところばかりが印象に残って、母は父の愚痴ばかり、父は母に対して無関心になってしまった…?
わたしは自分がしてきたことがわたしの望む「両親に仲良くしてほしい」という気持ちとは真逆のことをしていたんだ。
「仲良くして欲しい」と思いつつ、2人を引き裂いてきたのはわたし自身だったんだ…
わたしはこのことに気が付いた時とてもショックを受けました。

実際にはわたしのせいではありません。
母と父の仲が悪いのは本当ですが、2人の仲が悪いことはわたしのせいではないのです。
そして2人の仲が悪いままなのも、わたしのせいではありません。
2人の仲が悪いのは2人の問題です。母も父もお互い仲が悪いままの状態を選んでいるのです。
そうでなければ仲直りするために動くはずです。何かコミュニケーションを取るはずです。
母も父も大人です。子どもにとって難しい言葉も通じます。相手の気持ちを思いやることだってできたでしょう。話し合いをすることもできたはずです。
険悪になった状態から仲の良い状態に戻るには大変な気力や体力が必要だろうということは想像ができます。
母も父も、その気力や体力を使って相手とコミュニケーションを取るよりも、子どもを使った方が楽だったのです。2人はわたしやむむを始め、子どもたちに自分の代わりをさせることを選びました。
わたしやむむのように少しの言葉で何をしたがっているのかわかる子がいるのです。しかも反抗することもありません。子どもを通してのコミュニケーションは非常に楽だったことでしょう。
母も父も子どもに甘え、一番身近な家族とのコミュニケーションを取ることを怠り、避けていったのです。

「母と父が仲が悪いこと、仲が悪いままでいるのは間で立ち回っていたわたしのせい」ではないのです。
「母と父の子どもであるわたしが、両親のことを考え、動き、悩み、これほど追い詰められているのは、仲が悪いまま子どもに甘え続けてきた母と父のせい」なのです。

わたしは当時「子どもが生まれると不幸になる」という考えを持っていたこともあり(今ではそんな悲しいことは思っていません)、「4人も子どもがいなかったらおかーさんもおとーさんも仲が悪くならなかったのかもしれない…わたしが生まれなかったら良かったのかな…」とさえ思いました。
両親の不仲のしわ寄せが、本人たちでなく子どもにいくというのは本当に理不尽です。

今回のお話は以上になります。
ドラマのタイトルはもう覚えていません…非常に仲の良さそうな家族が描かれていました。うらやましいです。
みなさんどうぞこの後は、カリカリほっくり、たれのあまじょっぱさが後を引く!大学芋でも食べて、楽しくお過ごしください。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
ではみなさん、良い1日を!

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