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【代表と語る:前編】プリズムテック2020年の振り返り

 こんにちは。プリズムテックコミュニティサポーターの植田成美です。

 2020年もあっという間に12月。新しい年へと近づいてきていますね。節目ということで、プリズムテック代表であるかずはさんをお呼びし、2020年を振り返り2021年に向けてのお話しをインタビュー形式で語ってもらいました。

 皆さんの会社はどのような変化がありましたか?2021年はどこに向かっていきたい・どんな自分になりたいと感じていますか?一緒に考えながら読んでくだされば嬉しいです☺

 前編・後編と分けて2週連続でお送りさせていただきます。

 それでは、本編スタートです。

話し手:小倉一葉氏(プリズムテック株式会社代表取締役)以下かずはさん
聞き手:植田成美(プリズムテック株式会社コミュニティサポーター)以下なるちゃん



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【フルリモートへの移行とリモートインターン受け入れの取り組み】

――2020年の大きな変化は、やっぱりフルリモートでのコミュニケーションになったところだと思いますが、どうでしょうか?

かずはさん:
 そうなんです。年初は、仲間に気軽に集まってもらえるよう、物理的な場所を設ける=オフィスを借りようと計画していました。プリズムテックはコミュニティ運営を生業とする会社なので。しかし、外出自粛や集会を避ける動きの影響はしばらく続くと予想し、オフィスの計画を白紙へ。その分、人の採用にシフトできたのですが、結果とても価値があったと思っています。外の方の視点と手を借りながら仕事できたことは、チームにとって必要な投資だったと感じました。

 プリズムテックは始まった当初からリモートワーク前提の会社で、リモートワークがそれぞれの既存メンバーの業務スタイルやライフスタイルにフィットしていると感じていました。離れていても、オンラインツールを使えばコミュニケーションがとれますし、Face-to-Faceの会議は月1程度。そんな中、Twitterでリモートインターン生の募集をしてみました。

――2020年6月から、プリズムテック初の長期インターンを迎えました。高知からリモートで業務を行ってくれていますね!

かずはさん:
 インターン生を迎えるチャレンジは過去にも何度か試みていました。コミュニティを運営するチームとして新しい価値観を持つメンバーが入ってくれることは力と刺激になるからです。
 Twitterでインターンの募集をしたところ十数名の方が連絡をくださいました。インターンを希望し連絡をくれた方の中で、面白い活動をしていたりコミュニティ活動へのこだわりがある学生の方々とお話しできたのも刺激になりました。リモート前提での業務だったので、全国色んな地域の学生の方と面談させていただきました。地域を限定していたら出会えなかっただろうなと思っています。

 最終的に、コミュニティについて興味を持ちご自身でも活動に携わっていて、大学では地域コミュニティを専攻にしている檜山諒さん(以下 諒ちゃん)にお願いすることにしました。

――インターンの諒ちゃんを迎えて、プリズムテックにどんな変化があったと感じていますか。

かずはさん:
 それまでは主に3人で業務をしていましたが、会社と事業を大きくしていきたいと考え動く中で会社として目指す先に向かうために体制を整え仲間を増やしたい、チームで成長していきたいと思っていました。インターンで諒ちゃんがプリズムテックに入ってくれたことはチームとして新しいチャレンジになったし、一番はなるちゃんが成長したよね。私自身も会社の経営、新しいサービスの構想とアクションにリソースを割けるようになりました。人は人の存在と役割によって成長するんだなと感じた出来事でした。諒ちゃん自身も、学生だから・インターンだからといって甘えずしがみつき日々アウトプットをしてくれているなと感じています。

――ありがとうございます。私自身、諒ちゃんが入ってきてくれたことで、仕事で大事にしている価値観を言語化して伝えようとする機会をもてました。それが私自身の成長につながったと感じています。

かずはさん:
 私となるちゃんは同じ大学で出会っていたので、知り合ってから長いよね。一緒にサークル活動をしていた背景もあり、「多くを言わずとも分かってくれる」信頼があったのですが、今思うとそれって関係性に甘えてた部分もあるのかもしれない。

 フルリモートになりテキストでのコミュニケーションが大半になったので、多くのことを言語化し適切に伝えていく必要性が出てきました。世界観・大事にしていること・気を付けていることを文字にして書いていく。「もしかして伝わっていないかも」という点はオンラインミーティングを設けるなどまた別の言葉で伝えていきます。相手の考えも聞きたいので、対話(dialog)を大事にしています。

――まさに私自身も、言語化によって大事にしているものを再認識し、思考を整理できると感じる場面が多かったです。

かずはさん:
 なるちゃんからは、「かずはさん、この件どうしましょう?」という相談連絡が減ったと感じています。確認する場面が大きく変わったよね。テキストコミュニケーションが増えたことで、残せるログが増えたからでしょうか。なるちゃん自身の守備範囲が拡がり、結果的に業務のスピードが上がったなと感じています。そして、業務のやり方、コミュニケーションの心地のよさがアップデートされました。
 諒ちゃんの存在は新しい刺激になったね。阿吽の呼吸が出来る関係になったとしても伝えていく訓練を改めてしていきたいなと思っています。


【プリズムテックが運営するコミュニティ・STAIRS TALKについて】

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――プリズムテックと共に業務をする仲間は社外にも多くいらっしゃいます。LINE WORKSでつながった仲間たちをベースに、「STAIRS TALK」という働く女性のコミュニティを運営したのも2020年のハイライトですね。このコミュニティを作った理由をお聞かせください。

以前のインタビュー(未公開)の際に
”実は、最初からコミュニティにしたいとは思っていました。ただ、仕事ではコミュニティの枠組みを決め、設計してやっていたのだけど、もっと有機的にアメーバみたいに結合したり分裂したりするコミュニティを、実験的にやってみたかったんです。”
と語っていたかずはさん。2020年やってみて実際はどうだったのか、一緒に振り返ってみました。

かずはさん:
 STAIRS TALKは、プリズムテックのコミュニティデザインの実験の場として作りました。これからもSTAIRS TALKは居場所というよりも第一に実験の場の位置づけです。

 STAIRS TALKは社内外の方々と協働・共創する場で、<メンバー各々の興味関心を軸にした小粒のプロジェクトを一緒に進める>ことを前提にコミュニケ―ションラリーが発生しています。

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2020年11月に実施した「STAIRS TALKメンバーのご意見アンケート」

 もともとSTAIRS TALKは<アメーバのように結合・分裂するコミュニティ>にしたいと思っていました。コミュニティ同士がコラボレーションして、人と人とのつながりがどんどん増えていくイメージ。
 しかし、実際に運営をスタートしてみて、中にいるメンバーの方たち・運営する人たちがどうすればもっと発言してくれるようになるかを考え始めると、もっと心理的安全性を重要視したくなりました。集ってくれたみなさんも、「深く話せる」テーマで、「他者の価値観に触れ自分の価値観を研ぎ澄まさせる」テキスト交流をする場を求めているのだと気付き始めました。
 結果、「安全性」を大事にするコミュニティが実現できたと思っています。実現できた背景は、メンバーがコミュニティで快適に過ごすためのルールがあったから。ガイドラインを制定し、それに基づいてコミュニティマネージャー・コミュニティサポーターが、コミュニティを快適な場に維持するために、機能できたのを実感しています。

――快適な場を運営していくために、コミュニケーションの設計で特に気にかけていることは何でしょう?

かずはさん:
 日常の会話だと、何の情報が欲しいのか?どんな形態で会話したいのか?を、すり合わせないままに進んでいきますよね。STAIRS TALKは、仕事の話もプライベートの相談も、ぜんぶ 素の状態で話せる場所を目指していました。

 例えばひとつの相談に対しても、共感してほしいのか?解がほしいのか?相手が求めているものを想定せずに返事をするとすれ違ってしまう場合もあります。コミュニティは共通点を持つ人々で構成される集団なので、コミュニケーションの在り方を整理して気をつけなければいけないと思っています。

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必要とされるコミュニケーションを満たす場にするため会話形式を整備


かずはさん:
 もう一点気にかけたのは、グループ分けを徹底したところです。当初は、雑談部屋・仕事部屋というざっくりした分け方でしたが、盛り上がった話題は新しく部屋を作ったり。その個別の部屋からnoteもくもくする会、読書会などオンラインでのZoomイベントにも発展するなどテーマを分けることによってより会話が加速するようになりました。
 STAIRS TALKではLINEWORKSをコミュニケーションツールに使っているのですが、LINEと同じようなUIなので複数の会話が同時進行する場合に話題が交差してしまいます。そこで発生するクロスを解消するために話題ごとにグループ分けをして対処しました。
 例えばほっこりした話題をほっこりした雰囲気のまま、真面目な話題は真面目な雰囲気のまま会話を維持できることで、テンションを壊さない。結果、前の流れを汲みすぎるある種のストレスを一段階 排除できて話がしやすいんです。

 実際に、他の企業の方から「雑談部屋があっても盛り上がらない」という相談を受け、STAIRS TALKでのグループ分けをご紹介しました。興味関心軸ごとにグループを作ったところ盛り上がって課題が解決できました、とご報告をいただきました。とてもシンプルですが、「実施してみてよかった」と言っていただけた取り組みです。

 一方で、当初STAIRS TALKに求めていた特性の、アメーバ的ダイナミックさは生まれませんでした。新メンバー人がたくさん入って来ることはなく、固定化されたメンバー出の活動になりました。現状、アクティブなメンバーと、アクティブメンバーは20名程度。のどかさが特徴のコミュニティでした。


――そんなSTAIRS TALKは、増えた仲間たち・得た経験、そして反省を活かし、2021年に向けて新しい取り組みを考えていますね。来年も実験の場として新しいことに挑戦していく予定です!

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最後まで読んでくださってありがとうございます☺

前編は2020年の取り組みとして、「フルリモートへの移行とリモートインターン受け入れ」「プリズムテック運営コミュニティ・STAIRS TALKについて」を振り返ってみました。

後編は12/29(火)に公開予定です。2020年の振り返りに加え、2021年へのプリズムテックに向けての想いを語っていただきます。ぜひ後編も楽しみにお待ちくださいませ!

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今回 noteでご紹介したコミュニティ STAIRS TALKは、Twitterで情報発信しています☺ ぜひフォローして私たちの実験にお付き合いください💡


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