【ビジョンポエム】魔法の杖の指揮者

「ビジョンポエム」とは

　「ビジョンポエム」とは、なごみが提案するサービス及びその作品です。
　セッションを行い、なりたい自分や叶えたい夢を潜在意識から浮かび上がらせ、あなたの本当の望みを明確にします。
　そして、それを実現した未来の自分や世界を、詩とイラストで感性豊かに視覚化し先取り体験できます。
　さらに、その作品を身近に置いていただくことで夢の実現をサポートします。
　あなたの夢にカタチをあたえ創造しましょう。

【ビジョンポエム】魔法の杖の指揮者

《くにえさんの場合》

　マジョアカデミー校長（https://autosns.me/cp/m3HgvXW8M2?uid=wcaxrt）を務める彼女の周りには、楽し気で弾むような活力が溢れる。数秘術やタロットを駆使して楽しいイベントを企画しつつ、心理学などの学びで得たカウンセリングマインドを活かし、それぞれが自分の才能を発揮する魔法使い”マジョ”の養成に余念がない。

　彼女に初めて会ったとき、彼女はまだ会社に勤めていた。小柄で色白、明るい髪色で全体的に柔らかな印象。けれどもよく見ると、そのまなざしは何かをじっと見据えている。お話してみると穏やかな中にもドンと一本芯が通っている。やはり、職場でも面倒見のよい頼れる存在のようだ。
　そして彼女は大きな夢をもっていた。
　その後、会社を辞め夢の実現のために精力的に活動し始めた時、私はセッションをさせてもらうことになった。

　「個性を奏でる指揮者」になるというのが、彼女が目指している夢だった。私はその夢に心惹かれた。「個性を奏でる指揮者」になった彼女がどんな世界で活動しているのか、とても知りたくなった。どんな場所にあるどんな家（もしかしたら家とは呼ばないかもしれない！）に住んでいるのか。どんな人や物に囲まれているのか。そこにあふれる光や風はどんなだろう。そこで過ごす彼女の日常は、心持は…。

　少し硬い表情で、思案しながら語りだした彼女だったが、その表情は急速に輝き始めた。

　天気のいい日には遠くに海が見える森のそばに、その建物は建っている。一見、一般的な家屋のようだが、森に面した裏手にまわると全くその印象が変わる。森に続く庭には様々な植物が見られ動物たちが遊んでいる。しかし一歩屋内に入れば、そこには最新のIT機器と彼女の魔法の道具が揃い、世界中の仲間とコミュニケーションできる。そんな隠れ家のような秘密基地のような場所に、彼女はいる。
　夜明け前、彼女は起き上がる。その静けさを彼女は愛する。ゆるやかな傾斜を上り開けた丘の上にでる。遠く薄闇の中に海が見える。かすかに波の音が聞こえる。彼女はその丘の上に立ち、森や大地や空からエネルギーを受け取り、世界を自分を人々をチューニングする。魔法の杖を振り、今日も人々を輝かせる音楽を奏でる。

　夢を語る彼女の表情は、少女のように柔らかい光にあふれていた。聞いている私も幸せな気持ちになった。丘の上に立った彼女の目に映る景色が見える気がした。