「やがて衣服は一点物しか存在しなくなるでしょう」
作者も作品タイトルもわからない「未来と芸術展」 @森美術館の映像作品から、テキストを起こしました。
展示場所は、SECTION 3 ライフスタイルとデザインの革新 中里唯馬氏の作品隣です。
デザイナーの服作りを超えた言葉がストレートに響きます。
わたしは、オリジナルブランドjibun-fukuの広報をしています。じぶんの服をデザインして縫製、ファッションショーで披露しました。制作の体験でそうかも知れないと思い始めていた言葉が、先の映像には端的に表れています。共時性にびっくり!
「やがて衣服は一点物しか存在しなくなるでしょう」
これは我々が到達した人類の未来の姿です。
衣装デザインを続けてきた中で、
人は自分の為だけにデザインされた物を身につけると、
心から豊かに、そして自由になれると知りました。
いつしかこれを世界中の人に
体験してもらいたいと考えるようになりました。
その為には、衣服の概念を変える
革新的なアイデアが必要でした。
粘土のように瞬時に、
そして自由に形を変えることができれば、
全ての人に1点物の服を届けることも可能になるかもしれないという
糸と針を使って衣服を作るという制約は、マスカスタマゼーションを考える上で大きな課題でした。
デジタルファブリケーションを駆使し、
コットン、ウール、ナイロン等衣料に使用される
あらゆる素材同士を自由に結合可能なシステムを
の身体は、2つとして同じ形は存在しません。
これまでの縫製や型紙といった従来の作り方よりも、
身体にそうようにサイズや形状を調整することができ、
一つ一つにシリアルナンバーが施されます。
最新ウェアラブルデバイス、サブカルチャー、現代アートまであらゆるものがUNITになり、
その全てを1着の服に組み込むこともできるでしょう。
新しい衣服の楽しみ方と共に、この2種類のシンプルなシステムが
動画をiphoneで写真におさめていたのですが、全部は撮影しきれていなかったようです。テクストが途中で切れました。もしかしたら、この映像は中里唯馬氏の作品かも知れないと思い始め、過去のインタビューを検索。
布からパターン制作に入るのではなく、人の体をスキャンしてデータ化したものを3Dプリンタで形成し、服に仕上げる。これを使えばウェブで受注し、世界のどこでも3Dプリンタで出力可能になります。オートクチュールのように、テクノロジーによって一人ひとりに合わせたオーダーメイドの一点物の服が生まれていくのです。
■引用:パリコレで魅せた“体から自由に作る”未来のオートクチュール--YUIMA NAKAZATO 中里唯馬 1/2【INTERVIEW】
確定ではないけれど、ほぼ推定できました。映像の語り手を。