見出し画像

ファッションサバイバルショー・サバイバル

NETFLIXの「NEXT IN FASHION」に続いて、Amazon Primeでもファッションデザイン・サバイバル番組が始まった。その名も「Making The Cut」。

ファッションサバイバル番組とは「参加デザイナーにテーマが与えられ、短い制作期間で服を制作。それを審査員がジャッジし、毎回誰かが脱落していく。最後に残ったデザイナーが勝者となり、賞品を受け取る」というもの。

この2つの番組、かなり共通点が多い。
・「次世代のファッションデザイナーを探す」というコンセプト
・すでに実力、名のあるデザイナーが十数名参加
・大物ゲストが審査員として登場

ただ、作り手によって微妙な差がある。

Amazonは自身のプラットフォームを活かし、「エピソードの配信後、優勝者の服をすぐにオンライン販売する」を特徴として打ち出している。
こちらが「Making The Cut Store」(優勝者が誰かわかってしまうので、ネタバレOKの人だけどうぞ)

視聴者は、デザイナーの感情や作品に付随するストーリーを理解した上でショップを訪れるので、より購買意欲が刺激されるし、
「ストーリーを理解して購入する」という行為自体が、コト消費の文脈とも合っていて、購入に罪悪感がない。
ファストファッションは買いたくないわ!という次世代の感覚とも合っている。

しかも、服の値段がめっちゃ安い
大体、想像した値段の1/2〜1/3の値段で服が並んでいる。
こりゃ、購入ボタン押しちゃうよ。
番組を見てからストアを訪れるまでの視聴者の体験が、よく考えられている。

この特徴の違いには、収益源の違いもあると思う。
Amazonの場合、Primeは収益源にならないので、結局は購入してもらう必要がある。
NETFLIXは、ただ作品のクオリティをあげれば、サブスクライブが続いて収入を得られる。
Amazonの場合、作成される服も商業寄りだけど、NETFLIXはアート寄りだったり。

正直、ほとんど同じ時期に同じコンセプトの番組が始まったことは驚いた。多くの視聴者が、この2つの番組を比較するだろう。
でも、どちらの番組も、作り手の熱意に涙すること、アウトプットの美しさに魅了されること間違いなし。両方とも、おすすめなんです。

ちなみに、私はすでにMaking The Cut Storeで1着買いました。
今後の配信も楽しみ。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?