![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83823134/rectangle_large_type_2_28b8bc4289c52fd0da3aa8c791e2c899.png?width=1200)
【簿記3級】⑳貸倒引当金(1日1P独学ノート)
-1:貸倒会計処理の基本①:期中・貸倒損失(00:44-03:53)
貸倒とは、貸したお金・ツケ代金・手形代金等の代金の回収ができなくなること
回収の可能性がない=資産価値がない
よって、貸倒が発生した際には費用にする
売掛金 ¥-- / 売上 ¥--
↓相手方倒産=回収不可⇛貸倒
貸倒損失 ¥-- / 売掛金 ¥--
貸付金 ¥-- / 売上 ¥--
↓相手方倒産=回収不可⇛貸倒
貸倒損失 ¥-- / 貸付金 ¥--
![](https://assets.st-note.com/img/1659851026601-QncZvCsRfD.jpg?width=1200)
-2a:貸倒会計処理の基本②-1:第一期決算・貸倒引当金(03:53-08:17)
決算整理事項の1つ
期末時点で存在している債権について
「来期中に貸し倒れる可能性の債権」を予想見積
<対象債権>
売掛金
受取手形
電子記録債権
未収入金
貸付金
…等
⇛予想金額の分の 債権の金額を下げる
(あらかじめ損失の費用を用意しておく)
借方=貸倒引当金繰入(費用)
貸方=貸倒引当金(売掛金ではなくマイナスの資産)
貸倒引当金繰入 ¥-- / 貸倒引当金 ¥--
売掛金 ¥--
貸倒引当金 ▲¥--
ーーーーーーーーーーーー
¥(売掛金-貸倒引当金)-
![](https://assets.st-note.com/img/1659850980181-tF9k9IqbTm.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659852002467-i8t0hLUVMd.jpg?width=1200)
-2b:貸倒会計処理の基本②-2:期中、2期以降に決算・貸倒引当金(08:17-21:00)
貸倒引当金=略して 貸引
前期の売掛金に貸倒が発生した場合、
貸倒損失を使用せず、貸倒引当金で計上する
※既に予測分を前期決算で費用計上済のため
貸倒引当金 ¥-- / 売掛金 ¥--
前期の売掛金の貸倒額を貸倒引当金残高が上回った場合は
先に貸倒引当金残額を使用し足りない分を貸倒損失で計上する
貸倒引当金 ¥-- / 売掛金 ¥--
貸倒損失 ¥(売掛金-貸倒引当金)-
決算で翌期の貸倒を予測した際には
今期で未使用分の貸倒引当金と合算して
足りない分を費用計上する((借)貸倒引当金繰入)
もしくは多い時は今期の収益として計上する((貸)貸倒引当金戻入)
貸倒引当金繰入 ¥-- / 貸倒引当金 ¥--
もしくは
貸倒引当金 ¥-- / 貸倒引当金戻入 ¥--
不足を補填するやり方=差額補充法、差額補填法などと呼ぶ
![](https://assets.st-note.com/img/1659852053839-3HQdMcdqAq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659537058297-LeqAxtuYJy.jpg?width=1200)
12:35-18:47
-3:貸倒引当金設定の理屈(21:00-27:38)
将来(翌期以降)の貸倒を当期に計上するのは
貸倒の原因である掛金等が当期(もしくはそれ以前)に発生しているため
実務では現金主義のほうが付けやすいのだが
適正な損益計算のため会計は発生主義。
期中では現金主義で計上していても
決算では発生主義に変換する。
債権の適正な資産評価のため、引当金(マイナスの資産)を計上する。
① 将来の特定の費用又は損失であること
② その発生が当期以前の事象に起因すること
③ 発生の可能性が高いこと
④ その金額を合理的に見積ることができること
![](https://assets.st-note.com/img/1659642572206-co6oEKj3Lw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659847089571-LZKD3XPpMC.jpg?width=1200)
-4:当期発生の債権が貸倒れた場合(31:15-40:25)
当期発生の債権が貸倒れた場合⇛(借)貸倒損失
貸倒引当金は使用しない。
なぜなら
貸倒引当金=前期末に決めた(前期末までの売掛金等の)費用
当期に発生したものは対象外
売掛金等の債権が前期までのものと当期のものが同時にある場合
貸倒引当金は前記までの債権のみに充て、以外は貸倒損失として処理する。
貸倒引当金が前記までの債権に足りなくなった場合は、
貸倒損失として処理する。
貸倒引当金 ¥-- / 売掛金(前期以前) ¥--
貸倒損失 ¥(売掛金-貸倒引当金残高)-- /
貸倒引当金⇛前記までの債権
貸倒損失⇛今期の債権、貸倒引当金が足りなくなった時
![](https://assets.st-note.com/img/1659847103182-bwhwL353Qj.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659850099681-Y3N68NBd1p.jpg?width=1200)
-5:貸倒処理後に回収ができた場合(40:27:38-01:00:03)
貸倒が発生したのが該当期中であれば、修正をする
(貸)貸倒損失で貸倒処理をキャンセルする
(現預金等収益) ¥-- / 貸倒損失 ¥--
期をまたいで回収したものは収益(償却債権取立益)にする。
(決算時に貸倒の数字を確定させたため、修正はできない、
新たな収益とする。)
(現預金等収益) ¥-- / 償却債権取立益 ¥--
![](https://assets.st-note.com/img/1659851116448-2TyFkVhcMm.jpg?width=1200)
40:35-46:28
![](https://assets.st-note.com/img/1660103600476-Kl2UL5PhQs.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1660103576082-DIUav3sUgA.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1660103822425-AY8pamqOzS.jpg?width=1200)
動画とセットで読みたい参考書
⇑ Kindle Unlimited対象です!買っても99円。安い!
⇑ ふくしまさんの著書 紙版。イラスト(マンガ)もあって、とりあえず簿記をサクッと把握できる1冊。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?