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思考の整理棚

最近、ぼくが自分でこれは苦手だなぁって思っていることがありまして、それは整理することです。

整理術とか整理する方法についての情報は整理そのものをする方法を教示しているものから、もともと持っているものが多いから整理できないのだから捨てましょう、というようなものまであります。

ものを捨てることと整理とはちがうだろって思うんですけど、ものが少なくなると整理されたように見えるから不思議なものです。

そうかといって整理するために他のもの、整理棚などを買うとそれはそれで整理ができたのかどうなのかわからなくなる。

ものについてはそうなのかもしれませんが、思考については整理する棚なんかがあると便利なのかもしれません。

いまのぼくがほしいと思っているのは思考の整理棚のこと。


横に並べてはならないものを横に並べていては誤ってしまう。

縦に並べるものを縦に並べずに、ついついいつもの癖で横に並べてしまう。


横に並べると、一見して比べやすいし、比較もしやすい。比較しやすいものだから因果関係があるものだと勘違いしてしまう。

ぼくたちは何でもかんでも横に並べてしまって、なおかつ横に並んでいるのだから対等であるはずのものに優劣をつけることを小さいころからひたすら教え込まれてきた。

本来なら横に並べてはいけないものまで横に並べる癖がついた。そうしないと落ち着かないようになった。そして「どっちがいい?」ってやることばかりが身に付いた。


「これは横だな」とか「これは縦だな」っていう整理がしたい。


陰と陽は横に並ぶ。縦の陰陽もあるが、横の陰陽だけを考える。


陰と陽。たとえば男性と女性。男性と女性も陰と陽で表される。男性が陽で女性が陰なわけですが、この陰と陽に優劣はない。当然である。でも横に並べて「どっちがいい?」ってやる。「どっちが優れている?」ってやる。そして因果関係を考えるのだけれども、そこに関係なんてあるわけがない。男性がいるから女性がいるわけではないし、女性がいるから男性がいるわけでもない。

男性は男性で存在するし、女性は女性で存在する。もちろん生命の誕生ということを考えれば男女が必要になるのかもしれないが、そこから先は男性がいるから女性がいるわけでもなければ、女性がいるから男性がいるわけでもない。

なのに「どっちがいい?」ってやる。


赤い服と青い服。わかりにくいなら白い服と黒い服。陰陽の太極図にもあるように白が陽で黒が陰である。そう考えると白い服が陽で黒い服が陰。

白い服があるから黒い服があるわけではないし、黒い服があるから白い服が存在するわけでもない。

なのに「どっちがいい?」ってやる。


白い服と黒い服の場合、それが異常だと気が付くのに男性と女性なら気が付かない。


横の陰と陽だけでもこれだけ整理しにくいものなのに、縦の陰と陽になるともっとわからなくなるだろう。

それを整理する棚がほしいと思う。


本日もお読みいただき、ありがとうございます。



読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。