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ペン&ノートと軋轢

みなさんはお気に入りのノートや手帳、筆記用具などがございますか?

私はキングジムのノートカバーにノートを2冊入れて、一冊は師匠の講座用として使用し、もう一冊は自分の自由なノートとして使用しています。
自由なノートといっても、整体や明想の書籍を読んで、氣になったり、「覚えておかなきゃ」って思ったところを書き出したりしています。

師匠の講座用のノートも講座中に書いたノートなので、後から読み返そうとしても「これ、何って書いてあるっけ?」と自分で自分の書いた文字が読めないことも多々あります。どちらにせよ、師匠の講座は参加できたもののほとんどを音声として録音させていただいていますので、後から聞き返しつつ、自分のノートを振り返りつつ、なのでノートの解読は可能。
せっかくの講座を書き散らかしたノートにしておくのはもったいないですし、読み返すのもイヤになるくらいな乱雑な記録なので、再度清書してまとめて残す様にしています。
清書が追い付かなくて、たまる一方という弊害もありますが、清書して整理されたノートは読み返そうという氣になるから不思議です。
使い古したノートはどんどんたまっていき、廃棄したらいいのに、廃棄できない私でした。

筆記用具の方ですが、以前はまちがえても消せるようにフリクションのペンを使用していましたが、最近ではシュナイダー社のローラーボールペンを使用しています。

シュナイダー社のローラーボールペン、とても氣にいっていますが、フリクションと違って消すことができません。ですからノートに誤字を書いてしまっても消すことができません。消すとしても二重線で消すようにします。ですが、「あぁーっ、まちがえた!」ってなりますと、子どもの頃にそうやっていたからなのかわかりませんが、ついぐちゃぐちゃと塗りつぶしてしまう。そうなるとですね、自己嫌悪に陥るくらいに汚い。ノートが汚い。おまけに「まぁしょうがない」と開き直って次の文字を書き続けていると、知らぬ間に右手のモンゴリアンチョップをする部分にインクの跡がつく。気づいた時にはモンゴリアンチョップにもノートの文字にも滲んだインクが付着している。
ノートも手もこの上なく汚い。しかも手を洗ってもなかなか取れない。ノートを断念して手を洗いに席を立っている時点でかなり作業効率は悪いし、やる気という面でもダメージを食らう。

私はさらに、インクがなくなって書けなくなるというトラブルにも何度も遭遇しています。これは図書館に出かけたり、その他の公共施設などでノートに記入している時、師匠の講座の時なんかもありました。ペンのインクって急になくなるんですよね。プリンターだったら「もうそろそろインクはなくなりますよ」とか「あなたの使っているインクは正規品ではありませんよ。大丈夫ですか?」とかいろいろ黙って見過ごしてほしいことまで聞いてくれるのに、ローラーボールペンにはそのような機能はついていない。ですので、書いていると急に文字が薄れてきて「おかしいな」と思った次の瞬間に、ペン先で綴った文字は単なるノートの傷跡に変わる。

私ほどの手練れになると傷跡を見ても落ち込んだりはしない。「そう来たか」と別のペンに(シャープペンシル、または他の何の脈絡もつながりもないボールペン)持ち替えるか、「そう来たか」と、これは「もう書くな」という掲示だと書くことをあきらめて覚えようとするか、のどちらかです。

私の経験では意外と後者の方がはかどるような気がしています。書いていることで安心しているのか、聞いたり読んだりしたことが、あきらめた瞬間からクリアに感じられてくる。そして聞いたり読んだりすることに対する瞬間的な考察や疑問もわいてくるのです。

意外とペンを置くこともいい経験になるのかなと思いました。ただ、もう一回思う出すには時間がかかりますし、思い出せないことも多々ある。そしてやっかいなのが補正して覚えていること。

お気に入りのペンやノートと一緒に補正し、またそれを正しながら行ったり来たりしているのもおもしろい。時間がかかるのも味わうと思えば趣も感じられる。

私にとってペンとインクはトラブルの種でもあり、快の表現でもあるのです。みなさんにおかれましてはいかがでしょうか?


読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。