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背骨の特徴と人物像

腰椎5番に特徴があり、整体的には前後転位というのだが、わかりやすくいうと腰椎5番が飛び出している。背骨にそのような傾向性を持つ人がいる。

その人は自分は無口な方だと思っていた。
事実、他人と話すことは苦手ではないものの、打ち解けるまでには時間がかかる。他人に心を開きたくない、そのようなことを思うことはないが、わかってもらえない、というような思いはある。

所詮他人は他人だ。
自分のことなんかわかってもらえるはずがないし、わかってもらおうなんて思わない。

「わかるわかる」と、したり顔でいうやつもいるが、そんなのやつは嘘っぱちだ。
そんなものただのテクニックだ。
ほら、バカそうな顔をしている。ほんとうは賢くもないのに賢く見せようとしている。

そう考えるといじましいやつだ。自分のことを賢いだとかえらいだとか思ったことはないが、あいつよりは100倍ましだろう。

その人は心ひそかに、ではあるが、常に他人を意識し、自分が優れている点を数えたがる。もちろんそんなことは誰にも言わない。


その人は結論が早い。
何にしてもそうである。周りの人から見ると「もうちょっと粘ればいいのに」と思うこともすぐに結論を出してしまう。
その人は昔は営業部にいたそうであるが、その成績とは裏腹に評価の方はいまいちだった。

なぜなら制約が成るためにはさっさと値段交渉をしてしまうし、「無駄な交渉だ」と思うとさっさと引き上げてしまう。
景気がいい時にはそれでもいいのだろうが、難しい交渉なんかには向かないようだ。そのため成績のわりに評価されなかった。

そのような場合でもその人は他のやつよりは○○の部分で自分の方が勝っている、と相手を下げすんでいたのだった。


その人は無口な方だと自分では思っていたのだが、周りの評価は違った。
けっしておしゃべり、という部類には入らないのだけれど、何かのきっかけで堰をきったようにしゃべりだす。しかも、一度話し出したら止まらない。そういった意味でその人は饒舌な方だった。
その論調は挑戦的で他人を煽り立てる。
景気が悪くなってきて、社会不安や政情不安などが起こった際には顕著だった。その人自身が不安でどうしたらいいのかわからないのだろう。
どうする?どうする?どうにかしないと!どうにかしないと!そういった論調が常だった。

しかし、その姿はどこか孤独で影を持っていた。
好き好んで独りになっているようにも見えた。
その人はみんなでいるのは好きなのだけれど、みんなが楽しんでいるのを、少し離れたところから見ていたい、そういった感じだった。


その人は独特の価値観を持っていた。それは美に対する価値観だ。
単純に言うと美しいものが好きなのだ。
かっこいい~!ではなく、すごい~!でもなく、美しい。
あらゆるものに美を求める。
わびさびという感性も持ち合わせていた。
あるものがはかなく散っていく、そこに美を感じる。物語や小説を読んでいても、ヒロインや主人公の友人などがはかなく散っていかないと美しくない。

とはいえ、そのおもしろい小説が終わってしまうのが惜しくていつも最後まで読むことができないのだ。


腰椎5番に特徴があり、このような性質を持つその人は整体的な観点からいうと、前後型6種という体癖の人だ。6種の人はとても合理的な考え方をするし、決断も早い。しかし行動は遅く、あれこれ迷いがちだ。独特の感性を持っていて、他人に理解されないことが多い。でも本人は孤独もよし、としているのだからしょうがない。

腰椎5番の変化によって人は6種っぽくなることがある。
隣りの人が、ぼーっと窓の外を眺めながらため息なんかついたときには腰椎5番の前後転位を疑ってみよう。


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