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季節の変化に備える、体内バランスの維持

梅雨となりました。
整体では梅雨は四季に次ぐ独特の季節であると考えています。
梅雨には梅雨のお身体があり、梅雨独特の感受性があります。

何となく息苦しい、むくみが増えたというのは梅雨のお身体の特徴ですし、何となく悩み深い、鬱々とした感情は梅雨の特徴です。
梅雨のなると鬱屈してくる。
梅雨になると、まっすぐに物事を捉えることができなくなります。

私たちはそんな自分自身を悔んだり、恥ずかしがったりしますが、単に梅雨が影響しているからとも言えます。


梅雨時期になりますと、腎臓への負担が大きくなります。
梅雨時期になりますとむくみやすくなります。
むくみは身体内の水の循環が問題であることが多いです。
体内の水の循環を担っているのは腎臓ですので、腎臓の仕事が増え、腎臓の負担が増えます。
腎臓が水を排泄しやすいように、利尿作用のあるものを摂ることが重要です。
 
身体の中で水が溜まって、溢れ出したら、水毒という状態になります。
水が毒に変わって、私たちの身体に様々な症状を作ります。
そのひとつが秋ごろになって起きる関節炎です。
リウマチとか膝の関節炎とか、腰痛、頸の痛みなどもそうです。
梅雨時期によくむくむ人は秋ごろになってくると関節が痛いと言い出します。
 そうならないためにも今の季節はよく汗をかいて、よく排尿することが大切です。
 
排尿を促進する、利尿作用のある飲み物を普段から飲むのがよろしいです。
のどが渇いたら水を飲もうではなく、お茶がおすすめです。
ちょっと濃いめのお茶、もしくは逆にちょっと薄めのお茶をガブガブ飲む。
そうすると小便が出ます。
小便がしっかり出ますと、腎臓の働きもしっかりしてきますから、腰の痛みとかむくみがなくなってきます。

小便に行くのをおっくうがってお茶を飲まないという人もいらっしゃいますが、そのような人はたいていがむくみやすく冷え性です。
 
むくむということは、それだけ皮膚呼吸の能力が低下しますから呼吸器に負担がかかります。やっぱりむくむということはいいことじゃないですよ。

呼吸がしにくい、息ができないということは人間は死に直結するような出来事です。私たちは5分と息を止めて正常に生活することはできません。

何となく口や鼻で息をしていますから、息ができているように思っていますが、むくんでいるというだけで皮膚呼吸の能力は低下し、酸素不足状態になります。
そうすると潜在的に命の危険を感じますから、そのような状態で誰か他人に優しくなんてできません。いつもイライラ殺伐としています。しかしそれもしょうがないことだと思います。だって命の危険があったら誰だってイライラして当然だと思うからです。
戦場で銃口を突き付けられて正常でいられると私は思えません。
むくんでいる人は潜在的にそのような状態だということです。
日常的にそうだったら、眠れない、落ち着かない、幸せを感じないのは当然だと思います。

まずはむくみから解消しましょう。
お手洗いに行くのがおっくうだとか言っている場合ではないと私は思います。
 
男性やどちらかというとむくみにくいところがあります。逆に女性はむくみやすいです。
これは筋肉の量の問題です。ですので、ふくらはぎの筋肉をしっかりと刺激しておいた方がいい。
 
ふくらはぎに刺激を与える運動は、つま先立ちになって、踵を付けずにつま先を立てたり戻したりするとよろしいでしょう。
そうするとふくらはぎが刺激されます。
いつでもできる簡単な運動ですので、日々繰り返しなさってください。
この運動をしていると、心臓も強くなります。
ふくらはぎは第二の心臓とも言われています。
 
ふくらはぎがどのような状態か?を観ることで、その人の心臓の状態を推し量ることができますのでご紹介します。

うつぶせに、横に寝たときに、特に左のふくらはぎがぺちゃんこになっている場合は、心臓に負担が来ていると観ていい。
だから心臓が悪い人は左足の異常が起きることが比較的多いです。
 
ふくらはぎというのは、寝たときに山になっている方がいいのです。
山になっていない、平らになって、ぺちゃんこになっているのは、ふくらはぎとして力が足りないので、心臓の弱さが現れています。
 
心臓を強くしよう、心臓を助けてやろうという人はふくらはぎを鍛えておくということが大切です。

この季節は、たまにつま先たちをしながら、お料理をしてみるのもいいですね。歯みがきをしながら、つま先立ちの運動をしてみるとか、ふくらはぎを日々日々刺激しておくことです。特別にジムに通わなくても大丈夫。いつでもできます。
ふくらはぎを刺激するという意味においては歩くこととはちょっと違います。
しかし、歩くときにもふくらはぎを刺激するんだという意識を持って歩くとよいでしょう。
 
しっかりとむくみを解消し、梅雨という特別な季節を乗り越えましょう。


読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。