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「年取ると辛いわ」などと言いますが

失ってしまって初めて大切なものだったんだって気づくことがあります。それは愛する人だったり、思い出の場所だったり。その他にもいくつかありますが、その中に健康も含まれます。

若い人ほど健康に対する価値ってあまりないのかもしれません。大人ぶって部活を引退した先輩たちが「年取ると辛いわ」などと言いますが、ちゃんちゃらおかしい。年配の方々の「年取ると辛いわ」をなめてもらっては困るのです。

大きな病気なんかしてしまった人からすると、一日でも早く健康を取り戻したいと思います。そしてこれまでの生活を振り返り、後悔します。「変な病が憑いてしまって」とまるで憑き物でも憑いたかのように言います。そしてそれがいつの日か晴れるかのように。

健康に対する価値というのは若い人たちが「年取ると辛いわ」と真似をしたくなるくらいあります。もしかしたらその価値観を疑似的に体験したいから「年取ると辛いわ」と言っているのかもしれませんね。世界中の人々、特にセレブと言われている人たちの健康に対する価値はとても大きいものだそうです。

健康とはなんだろうか?と改めて考えてみたりします。私のような仕事をしているものにとっては至極当然のことです。そもそも「健康になりたい」というのが間違っているのではなかろうか。

私たちの多くは生まれながらに健康です。五体がどうこう言うのではなく生きる力があるから生きている。いろいろな状況がありますが、生きる力が備わっていて生きています。

転んで擦り剝いても自然と治っています。これがクルマだったらそうはいきません。軽くミラーをこすってもいつまでも治りません。傷は傷のまま存在しています。修理屋さんに持っていって治してもらわないとミラーの傷は治りません。

私たちの身体はそうではない。不注意に転んでしまって膝小僧にしこたま傷を作ってもしばらくすると治っていきます。「この程度の傷なら放っておいても治るだろう」「これはひどいから病院に行って傷口を縫わないと治らない」というのはわかるものです。そして本当に「この程度」なら治ってしまう。

この生きる力を大切にすることが健康への近道ではないかと思うのです。治してもらわないと治らないということは、「ひどい」状態にならないとほとんどない。「この程度」で改善していないからではないかと思います。

そのためには自分でできる手当てを知ることがとても大切です。自分で自分の身体の手当てをして、責任を負う。このことを自立と言います。自立して自分の身体を自分で手当てできる、治すことができる、治る身体を作り上げることができることを自信といいます。

整体は生きる力を最大限に活用することを目的としています。「治す」から「治る」というのが整体の持つテーマです。整体の知識を活かして健康に毎日を楽しく過ごしてまいりましょう。

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。