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損得勘定と腰椎5番

 損得勘定だけで動く人がいる。つい先日も会ったのですが、損得勘定だけで動く人は常に損か得かを考えていて、何かというと「メリット」がどうとかこうとか言い出す。その割にボランティア精神を持つ人を称賛しながらも、分け前の算段をしている。それはそれでいいことかもしれないし、それだけ目先が効くということなので、その人なりの判断基準が損か得かということなのでよしとしよう。それが判断基準になっている、マンガかなんかに描かれるようながめつい大阪人のような商売人ならわかりやすいのだが、そうではないキャラクターの人が損得勘定で動き出すとややこしい。

 その人の訴えのほとんどが損得勘定になる。損するとなると言わない。言わない影には何かが隠されている。一見するとわからないような訴え、言葉にできなくてもしぐさや表情に現れてくる。そういったところを見抜かれると困るので自ら出す情報は極端に少なくなる。多くの場合、誰かの意見を引用したり、誰かが導いたものを自分のもののように表現する。得しないことに対してはひどく無気力になる。でも損得勘定で動くようになったことはその人にとってある意味での成長であったりもする。

 損得勘定で動く人は行動的であることが多くある。それは行動しないということを決めることに関しても同様で、行動しないということを即座に決める。どこかで自分が一番得することを考えるのは誰しも持っているものではあるのだけれど、その自覚が乏しいことがものごとをより難解なものにさせる。周りの人間がそのことを理解しないととにかく振り回されるので注意が必要だ。

 損得勘定で動く人はとにかく頭の回転が速い。何か出来事が起きたときに瞬時に判断するのだから当然のことだ。「メリット」を考える人はそういう人なんだろうと思う。「ベネフィット」とかを考える人もそういう人なんだろう。そう考えると世の中全体が損得勘定で動いている。損をしながらもその向こうにある得を視ている。よく腰椎5番がよく動くタイプの前後型と呼ばれる人は損得勘定を基に行動すると言われているが、そういった傾向性はこれからも進むのだろう。そうなると前後型自身も住みにくくなるんだけどな。


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