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霜降り霜降(そうこう)に考えられること

 今年の10月24日からは暦の上では霜降(そうこう)といいます。11月の8日になりますと立冬といい、冬がやってきます。そう考えるとしばらくしたら冬になるんですね。

 もう冬の支度は済みましたでしょうか?

 霜降(そうこう)は霜が降ると書きますので、この頃になりますと朝晩の冷え込みが厳しくなり、近ごろ朝霜がみられるようになりました。

 朝に新聞なんかを取りに外に出てみると若干しっとりしていますよね。玄関のガラス部分が濡れていたり、外のアスファルトが湿っていたり。あれ?夜に雨が降ったのかな?って思ったりします。霜が降りるくらいですから気温は寒くなるのです。空気中にある水蒸気が降りてくるのです。気温が下がることによって霜となって地上に降りてくるのです。周辺は濡れているのになんとなく空気は乾燥しているようにも感じます。

 霜降(そうこう)って打ち込んでインターネットで検索しようとすると霜降り明星って出ます。お笑い芸人さんですね。さすが人気者だなぁ、と思いつつも世の中の人は節氣における霜降(そうこう)よりも霜降り明星さんの方が興味あるのだなぁ。そりゃそうですよね。節氣を観察している人はあまりいないのではないでしょうか。

 しかし、人間は外の環境に左右されるものです。寒くなってくると風邪をひく人も増えますし、寒暖の変化で体調を崩す人もいます。みなさんが着ているお洋服も変わりますね。秋冬用から本格的な冬の装いに変わっていくのもこの霜降(そうこう)の時期です。

 外の環境によって人間の中の環境も変化していきます。冬になって外が寒くなると身体内が冷えないように変化していきます。

 この季節に対応するための身体の変化は骨盤が閉まったり開いたりする運動がよく知られています。寒くなると骨盤が閉まっていく方向に動くことで体内の熱を逃がさないように対応しようとします。それだけで対応するわけではなく、ちょっと厚手の服を着たり、ヒートテックを着たりと工夫します。

 この間近くのユニクロがフェアをしていて(ヒートテックを一枚買うともう一枚ヒートテックが付いてくる!というもの)妻と娘が買いに行っていました。女性は冷えに弱いですから男性よりもシビアに寒さに対応する必要があります。

 男性と女性の体感温度の差ってほんとうにおもしろいと思います。たとえばお仕事でお昼や夕方のちょっとした時間に今、寒いか?暑いか?って男性と女性に聞いてみてください。このあいだぼくが検証したときにはキレイに男性と女性で意見が真っ二つになりました。

 そこまでキレイに別れなくてもって思うくらいでしたが、体感気温の男女差はとても大きいです。このことから考えても男性と女性が同じ場所で、同じオフィスで安全にお仕事をするにはそういった環境面からの調整も必要でしょうね。

 さて、霜降(そうこう)の次は立冬です。もう冬がはじまります。冬というと冷えの季節になります。冷えは万病のもとと言われています。冷えを対策していくためのいい方法を2つお教えしましょう。
それは①冷えが入る前に対策をすること②冷えを感じたら即座に対処することです。

 まずその①です。本来ならばこの①の方が重要です。冷えが入る前に対処した方がいいに決まっています。冷えが入らない一番簡単で単純な方法は着ることです。1枚多く着ることです。

 単純すぎて愕然としているでしょうが、そうなのです。しかしこのことがすごく重要です。「冷え性です」っていう人ほどけっこう薄着。スキニーのジーンズやフワフワのスカートをはいて来て「冷え性です」って言われてもって感じです。しかも首元や胸元のあいたカットソーなんかを着ておられて、くるぶしが丸見えのくつしたをはいて「冷え性です」って。薄着の人ほど冷え性だ、と。そう思いません?

 きちんと着ましょうね。その他にも重要なのが首元を守るためにマフラーやストールをする。胴体を守るために腹巻きをする。関節のあるところは極力守ってください。筋肉による装甲が薄いですから。

 腹巻きは特に重要です。人間にとって生命活動を行っている主要な臓器たちはほとんどが胴体の中にあります。その臓器の温度が冷えないように熱のほとんどが胴体部に集まります。だから手や足は冷えやすいんですね。胴体が冷えないように直接守る腹巻きは冷え対策としてとても大事ですよ。

 次に②です。冷えを感じたら即座に対処しましょう。冷えたな、と思ったら即座に足浴をするとかあたたかい飲み物を飲むとかできる限りのことをしましょう。外でお仕事をしているときとかにいきなり道端で足浴をすることは難しいでしょう。そういったときにもなるべくあたたかいものを手にするとかできうる限りの対処を考えてください。

 家に帰ってお風呂であたたまろう、とは思わないように。即座に対応してください。

 身体が冷えているということはその身体は死んでいる身体とも言えます。亡くなった方の身体は冷たいものです。逆に産まれたばかりの赤ちゃんに触れるとあたたかいものです。赤ちゃんをだっこしていると暑くてしかたがありません。赤ちゃんをだっこしていてこっちまで汗ばんだことってありませんか?そう考えますと熱というものは生命の証とも言えます。

 冷えに対応することは生命活動でもありますし、日々の生をがんばっている自分への最大のご褒美、最大の支援だと思います。

 冷えを制して生命活動を楽しみましょう。


 ちなみに、われわれ愛光流では身体の機能がつつがなく働いてくれるようにしていくことを目標にした四つの原則というものを考案し推奨しています。またそういったお話もできるといいですね。


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