小池百合子さんは人気がある。優しくて正直でいい人だったらもっと良かったのにね。

 テレビに出ているということは強みだ。知ってもらって親しみがわくから選挙にいく人は小池さんに投票する。商品として魅力があることが一番大事なのにそれがわかっていない人がいて、そういうひとには人気のある商品がなぜ人気があるのかを中途半端に考えただけで、そういうインチキ商品にはだまされるわけがないと自分が一番偉いと思い込んでる人と大して変わんないんじゃないですかと言われそうな気がしています。あとだしじゃんけんでズルいと言われる小池さんですが、商品が競争してるのと同じならそういうことは当然なのでしょう。選挙民のことを一番によく考えている人が選ばれるということは間違ってはいないと思いますがこれが最良の選択なのかとほんとに思ってるわけでもないと小池さんに投票した人は言うんだろうな。
 ショッピングモールでいいもの買えてよかったですかと聞いたら昭和の時代と違って単純に嬉しがって答えてくれる人はなかなかいないだろうな、そういうことなんだろうね。
 選挙民には当たり前のことだけどそれなりのニーズがあってそれを満たす政策を出しますというときに重要なことは何なんだろうと考えるとたぶん小池さんはそれをよく知っているんでしょう。よく知っているということが実際には何を知っているのかというのはわからない。ただ何を演じているのかについてはそれほど意識的ではなくて小池さん自身が気分よくいい感じに見えるように演じているだけでそれが選挙民たちのなかに推す気持ちになる人が出てくるのでしょう。小池さんは自分自身が商品だからそれになることが重要なことでそこで選挙民と出会うことになるのでしょう。だから意外と彼女のイデオロギーみたいなことには無関心な人の方が圧倒的に多いでしょう。ここがポイントで石原慎太郎さんとは根本的に違っているところだと思います。慎太郎さんには演じる内容みたいなものがありましたが小池さんはそういうものはないでしょう。緑のたぬきといわれることが愛称みたいに聞こえてしまうのだから。
 共同体的な暑苦しいのは嫌な人にとってはちょうどいい感じなのかもしれません。リベラルなひとでも小池さんに好意を持ってる人がいるのが不思議に思えることもありますがイデオロギーに無関心というかよく知らない人の方が多いので不思議ではないのかもしれません。善悪とか敵味方とか感情的な思い込みとかには触れないようにして適当に流すということなのかもしれません。電車にわけのわかんないテロリストみたいなことやってしまう人がいてもすぐに忘れて気にしない。都市がこのまま発展していく未来は誰も期待してない都市が普通になっていく未来ということになるのだと思います。
 ただコンビニで売られているようなそれなりによく考えられている商品であればそれが安全性に少々問題があるといわれてもあんまり気にしないというような感じ方でしばらくは進んでいくのだと思います。小池さん見ているといやーなたぬきだなぁとは思うけれどもそれほど嫌ってはいない自分に気がついてイデオロギーに反対するような人間じゃなくなったのに気がついたりします。なんか気候変動みたいで怖いような気もしています。いやーだなどういう社会になっちゃうんだろう。とはいえ小池さんが選ばれるか選ばれないかとは無関係なことではあります。ただどういう社会を望むのかについては、自分ではノーアイデアだなぁってことが、こういう選挙があるとわかります。

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