金魚とメダカに世の中を教わった朝
いつものように金魚とメダカにご飯をあげる。
金魚は“金魚~”と声をかけると水面に近付いてくる。
そして縁をトントンと叩くと、ちゃんとご飯が貰えるんだとわかって、口をパクパクとしてねだってくる。
玄関脇だから、時々宅配便なんかで騙されそうになっちゃうから、縁を叩くまで疑ってるのだろうな。
学習してる。
とにかく夢中で食べる。
メダカが住んでいるのは、もう少し庭へ出たクレソン畑。
本来はクレソン畑のボウフラ予防なんだけど、実際にボウフラを食べてるかは不明。
メダカとクレソンは、どちらかが勢力強めではどうも上手くないらしい。
今年は夏前からいいバランスみたいで、どっちも元気、水もきれい。
メダカにも一応“メダカ~”と声をかけるのだが、それで集まっては来ない。
やっと逃げなくなっただけ。
まず大人用の普通のエサをあげる。
チビも1口で食べられないくせに、必死に食べている。
君のはこっちがいいよと、続いて細かくした離乳食をあげる。
それでもチビは頑張って何度も食いついている。
ちゃんと離乳食をパクパク食べるチビもいる。
あいつは大人ぶりたい奴なのかな。
息子が小さいとき、やたらと大人の中に居たがっていたけどそっくりじゃん。
エサをあげることで起きる騒動を観察するのは面白い。
お前調子いいぞってのもいるし、真面目なのもいる。
人間社会と何ら変わりないんだな。
だってお互いに生き物同士、仲間なんだもん。
ご飯をあげているからって人間が偉い訳じゃない。
メダカはクレソンと、金魚はシラサギカヤツリとトクサと、上手に共存している。
人間も植物や他の動物と、もっと上手に共存しろよ、ずっと住みやすいよと教えてくれているみたい。
今さらSDGSなんて言い始めてるけど、本当は教えて貰い学ぶべきは人間だなと思うのだ。
いつだって人間の方が自然よりおろかなのだ。
じたばたしないでもっと謙虚に自然に学ばないと先はない。
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