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たーちゃんとアメリカと夢 20 アメリカは危ないの?の巻

アメリカに来て、友達からよく言われることがあります。

「アメリカ行ってみたいねんけど、なんか怖いやろ〜。危なくないん?」

昨年、日本に行った時、姉ちゃんが空港まで迎えに来てくれました。とりあえず、ごはんを食べに行こう‼︎ というので、スーツケースを車に入れたまま、レストランの駐車場に車を駐車しました。姉ちゃんの車はボックスタイプなので、外からスーツケースが3つ入っているのが、丸見えです。

た: 「これ、大丈夫なん?とられ
へん?」
姉:「大丈夫。大丈夫。」
た:「丸見えやけど〜」
姉 : 「うん、でも大丈夫。」
た : 「あー、でも…」
姉 :  「たーちゃん、日本は大丈夫やねん。」

それだけ言われても、ごはんを食べている間もかなり心配でした。食べ終わって、スーツケースが、ちーんと並んで待っていてくれて、日本は平和だなぁと
ホッとしました。

たーちゃんが、なぜこんなに疑心暗鬼なのかと言うと、実際にアメリカで空港に人を迎えに行って、セダンの車のトランク、つまり外からは見えないトランクにスーツケースを入れたまま、途中でレストランに行って、家に着いたらスーツケースは消えていました。恐らく、アメリカ人はあの青い目で透視が出来るんです。そして鼻をつまんだら鍵が開けれて、指一本で重いスーツケースを移動することが出来る力を持ってるんです。本当にびっくりです。

アメリカで車を走らせていたら、車の窓にビニールを貼って走っているのを、ちょいちょい見ると思いますが、車のボディーが無傷であれば、盗難の為に窓ガラスを割られたのでしょう。タバコやコインなどの為に、窓ガラスを割られたのを見たことがあります。たーちゃんはできるだけ、車の中には何も無い状態にしています。

LAでは、銀行や郵便局は全て防弾ガラスで仕切られています。銀行の入口には一人づつしか入れない部屋に閉じ込められます。安全なら入口のロックが解除されて、銀行の中に入れます。カウンターも、全て防弾ガラスで仕切られています。郵便局もです。荷物はガラスのドアを開けて、入れて、こちらが締めるまで、向こうのドアは開かなくなっています。

とは言え、たーちゃん防弾ガラスのこっち側やん!危険やん!

ガソリンスタンドで何か買う時は、窓の下にメタルの箱が、「ガンッ」って出されて、お金やクレジットカードを入れて押すと、買った物とお釣りやカードが、また「ガンッ」と帰ってくる。


入口
これも入口
銀行はこんな感じ
郵便局
ガソリンスタンド


たーちゃん、21歳になったばかりの子達4人と、ライティーノ系の友達が良く行くというクラブに誘われた事があるんです。LAにはたくさんクラブがあって、その子達もちょいちょい遊びに行っているそうなのですが、4人はそのラティーノ系のクラブに着いてすぐ、

「ここは危険そうだから帰ろう!」

と、即全員一致して帰りました。皆んな若いのに、ここは危険!と判断出来る、自分で身を守るセンサーを立てて生きているんだなぁ。たーちゃんが、21歳の頃は日本で、飲んで、踊って、朝まで遊んで。なぁんも考えていなかったな。

タイトルの質問に戻りましょう。アメリカは危ないの?

アメリカは、そこら辺のお店で銃が買えて、銃を持ち歩く人がいて、ドラッグ中毒の人が彷徨っていて、人混みではしっかりと鞄を抱えていないとお財布なくなります。人種同士の争いもあります。

アメリカは危ないです。

でも、だからと言っていつも危険に怯えて暮らしている訳ではありません。

たーちゃんの周りの人で、めっちゃ怖い目に遭ったと言う話は聞きませんし、たーちゃんも長年アメリカに住んでいますが、身の危険に晒された事はありません。

LAでは、暗黙の了解があり、このストリートより東、このストリートより北へは行かない方が良いと言われていました。夜に出かける時は車で行く事。万が一銃を突きつけられてホールドアップにあったら、持っている物を全て渡して命だけは助けてもらう。危険な地域には近付かない事。自分の身を守る為のルールを守って、自分で危険アンテナ立てて、保護膜作っていれば、怖くないです。

普段たーちゃんは、ぽやんぽやんなんですけど、一歩外に出たら自然と保護膜作って、キリッとして、シャキッとして、危険をササっと回避しているみたいですね。

アメリカ西海岸に住む人は、見知らぬ人でも、目が合うと笑顔を送りあったり、あいさつしたり、雑談したりします。ヘラヘラする必要はありませんが、このニコッ は周りの人に仲間意識を持たせてくれるので、より正当に接してくれるような気がします。

万が一、酔っ払いに絡まれたとしても、おせっかいな位に助けてくれる方がたくさんいます。そういうアメリカ人の正義感は凄いな、と思います。しかも、その酔っ払っている人を、できるだけ傷付けない方法で立ち去ってくれるように言ってくれます。ですが、もし相手が反撃して来たら、血まみれの戦いです。

先日、日本で人混みを歩いていて、かなり凄い勢いでぶつかってこられた方がいたんですけど、何も言わず立ち去っていかれました。こっちでは前を横切るだけでも、「エクスキューズ ミー」が必要なので、たーちゃんかなりカルチャーショックを受けました。アメリカで、人にぶつかって、何も言わなかったら、「エクスキューズ ユー‼︎」って怒鳴られるかも知れません。

安全に平和にアメリカで過ごしたいと思う方は、大げさくらいに周りに注意をはらって、もし、ぶつかってしまったら、

「オーマイガー‼︎  大丈夫?ソーソーリー‼︎  怪我してない?」

くらいでもやり過ぎではありません!

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