『VOCALOID』と『ボカロ』の衰退は...?

※個人的見解を含むと同時に既に衰退論は色々出てます。見解が被ることもあるのでご理解いただける方のみお読み下さい※


初めましての方は初めまして、DIOLACOVと言います

DIOLACOVってどんな人?って思った方は前のnote見ればわかるから飛んで〜


いきなりだが、貴方は何故私のnoteを見ているのだろうか

私を知ってるからとりあえず読んでる?

少し衰退論が気になる?

このnoteに足を運んだ理由は人それぞれ違うだろう

つまり、これから話す衰退論も人それぞれ違うという事だ

「ほーDIOLACOVはこういう考え方をするのね」って思ってくれると嬉しい

反論とか意見はツイッターDMとかリプライとかnoteのコメントで随時募集中よ



1.『VOCALOID』と『ボカロ』

タイトルに違和感を感じた人はもしかしたらいるかもしれない

「VOCALOIDとボカロ…一緒やん!」と

うん、まぁ一般的にはそうなんだけど私の中ではこの2つの単語は一緒の意味で使っていない

私の中でのVOCALOIDとボカロはこんな感じでの意味合いで使っている


VOCALOID‥‥‥歌声合成技術のソフトウェア

ボカロ‥‥‥キャラクター化されたVOCALOID

(このnoteでは上記の2つの単語はこういう意味合いで使うよ、理解してね)

では『VOCALOID』と『ボカロ』は衰退したのか?




2.VOCALOIDは衰退した?

結論から言えば No だ

そもそも歌声合成技術は年々進化を遂げ、今も進化している

そして限りなく人間に近づいている

しかし、VOCALOIDは進化する必要があるのか?という疑問をお持ちの人

進化する必要があるんですね

VOCALOIDはどこで使われているのって思うかもしれないが音楽業界ではVOCALOIDは身近な存在だ


何故ならVOCALOIDは完璧に曲を歌ってくれるのだ


音程をズラすことなく、抑揚や息遣いなど...人間ができないことを"彼ら"はやり遂げる

つまり、仮歌としては最高のソフトウェアなのである

ここで息遣い、ここでビブラート、ここでハイトーンボイス...など

そんな最高のソフトウェアが日々進化を遂げれば、歌唱する人は参考になりやすくなるわけだ

そんなVOCALOIDが衰退をしているというのは大きな間違い

しかも一時期、VOCALOIDを扱える音楽プロデューサー等を公募するくらい重要な立ち位置にいる

ではボカロ...キャラクター化されたVOCALOIDはどうなのか?



3.ボカロは衰退した?

結論は No だ

そもそもボカロは衰退したと言っている人たちは"何を基準として"衰退と言っているのか

実はこの多くは【ニコニコ動画による再生数及びマイリスト数】での衰退なのである

確かに2014年からマイリスト数が減ったというのはご存知かもしれない(知らなかったらゴメン)後はボカロ曲のミリオン数が年々減少してるとか


しかし、これは【ニコニコ動画内】での話だ

例えば2013年のYouTube内でのボカロ再生数を見ていただけるとわかりやすい

言わずと知れた名曲『ドーナツホール』

ニコニコ動画での再生数は600万再生、YouTubeでは2214万再生だ

次にロストワンの号哭

ニコ動:570万再生 YouTube:1711万再生(残念ながら本人投稿ではない、本人投稿は約7ヵ月で22万再生)

名曲たちはニコ動でも再生数はかなり多いがYouTubeは軽々と1000万再生以上を達成している

勿論、ここでは上げていない楽曲で再生数がニコ動>YouTubeもある

それでも、ニコ動・YouTubeで総括してボカロを見た時そこまで衰退しているようには見えないのだ

是非気になった方は2013年以降ののニコ動とYouTubeの再生数を見比べると良い

しかし、2014年~2015年ではボカロ曲の再生数が伸び悩む事になる

それはニコニコから離れる人が多くなったのだ

では何故か?

2013年...ニコニコもYouTubeも2013年が大きな分かれ目となる



4.2013年コンテンツ大移動事件

これは私が勝手に命名しているだけだがニコニコから離れる人が多くなったのが原因だ(さっきも言ったけどね)

これがきっかけになり、ニコニコはオワコンと呼ばれしまいにはボカロまで衰退と呼ばれた


では2013年、ニコニコから離れる原因になってしまった要因とは?

1.YouTuber/UUUMの誕生

2.ラブライブの誕生

3.艦これの誕生

4.歌い手のブーム

以上の4つである


1.YouTuber/UUUMの誕生

ニコニコから大きくユーザーが大移動した原因の1つ、YouTuberの誕生

これにより多くのユーザーがYouTuberに興味を惹かれ、次第に大きくなり事務所まで設立されるまでになる

移動したユーザーは若い層ではあるがこれは主にゲーム実況者だ、ニコ動にとって痛手の原因の1つ

2.ラブライブの誕生&3.艦これの誕生

この2つはまとめて紹介しよう

これがニコニコに関係するの?と思いがちだがこれは二次創作での関係になる

ボカロは二次創作等がしやすく、同人即売会での出展やイラストの投稿がしやすかった

しかし、ラブライブ及び艦これの誕生により二次創作をしていたユーザーが流れてしまったのだ

ではどこに流れたのか?

それはTwitterやpixivだ

ニコニコにはニコニコ静画があったが、これらのユーザーが他の投稿サイトやSNSに移動した

これにより20代~40代と幅広い年齢層、これは創作側と応援しているファンが大移動したのである

4.歌い手のブーム

これは割とわかりやすいだろう

若い層が歌い手に流れてしまったのがボカロの再生数減少に繋がる

特に2014~2015年は目に見えて再生数が歌い手>ボカロになっていた

更に1の『YouTuberの誕生』にもこれは絡んでいる

歌い手も続々とYouTubeに移行、もしくは活動の場を広げるために同時投稿をしたりとニコニコのオワコン化を加速させた


この4つの要因こそが、ニコニコのオワコンを加速させ更にはボカロの再生数減少を加速させたのである



5.衰退というか...

ここまで読んで

「あれ?結局衰退してね?」

と思うかもしれない

確かに再生数は減少し、ユーザーは離れてしまった


だが、この移動した人たちは一体どういう人たちだったのだろうか

私はこう思うのだ


ブームに乗っかってきた人たちがあまりにも多く、他のコンテンツに移行しただけ


ボカロは衰退した ではなく

ボカロは異常に盛り上がっていただけ が正しいのだ  と...


ブームが来たらそれに乗りたくなるじゃないですか、それと同じ

時代の流れにたまたま乗って他の時代の流れに移行したのだ



6.現在のボカロ界隈、そしてボカロの未来

ではボカロの衰退ってこないの?と聞かれたら私は来ると思っている

2016年はゴーストルールといったボカロブーム再来の起爆剤や2017年は初音ミク10周年という大きなイベントがあり大きな盛り上がりを魅せたと感じ、一時期的ではあるが活気づいたと思われる

そして2018年以降、ボカロたちがどのような道を歩んでいくか私にもわからない

だからこそ、またボカロブームが再来する起爆剤を今度は新人が担っていく...それが今ボカロに残る人たちに託された使命なのかもしれない

しかし私は思うのだ

もしかしたら衰退は目の前かもしれない

それは歌い手によるボカロ投稿だ

私はこれに危惧している

これが蔓延すれば新人ボカロPは出てこなくなるだろう

次のnoteではそれに関する話を記述したい











8.あとがきという名の自分語り

ここまで読んでくださった方々、お時間を取ってしまい申し訳ない

【衰退】に関する考え方で他の方と似ている部分があったかもしれない

でも私は11年、ボカロ界隈を見てきた

初音ミクと一緒に歩んできた

だからこそ、noteに残したかった

私の言葉で残したかった


2013年から明らかにユーザーの移動が目に見えていた

周りではボカロではなくYouTuberの声が多く、正にブームの移行を肌で感じたのだ

とても悲しかった

だから2013年、私はある人にこの事を話したのだ

当時、私は新社会人の年だ

ツイッターではちょくちょくだが私が音楽業界で働いていることはツイートしている

そう、2の事項で

『VOCALOIDはどこで使われているのって思うかもしれないが音楽業界ではVOCALOIDは当たり前の存在にいる』

と断定できたのは私が音楽業界で働いているからだ

そんな音楽業界...ある会社の社長にこのボカロのブームを話したのだ

「ボカロが伸び悩んでいる」

「このままいけばボカロは衰退する」

「VOCALOIDは素晴らしいツールなのに!」

しかし社長はこんな風に返したのだ

「ボカロは歌声合成技術のソフトウェアなんだ。そもそもアイドル化させたユーザーに称賛されるべきだ。だからここからだよ、ボカロを生かすも殺すもユーザー次第。生かす方法?それは作り手も聞き手も手と手を取り合うのがボカロを生かす方法だ。」

それを聞いてから私は応援の仕方を変えたのだ

そして今でも私が好きな言葉だ


『ボカロを生かすも殺すもユーザー次第』


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