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【ブックレビュー】華氏451度

華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく……本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に、SF界きっての抒情詩人が現代文明を鋭く風刺した不朽の名作、新訳で登場!

100 de 名著で紹介されていたという情報だけで読んでみたため、あらすじすらも知らずに読んだのですが、そのおかげで純粋に物語を楽しむことが出来ました。

これが執筆された年代を知っていたらそういう頭で読んでしまっていたでしょうし、現世のパラレルワールドのような、近未来のような不思議かつじめっと暗い世界観(これもディストピア感というのでしょうか)をフルに楽しめなかったかも知れません。

正直冒頭は文章をイメージに変換できず眠くなったものの(笑)、物語が進むにつれ話に引き込まれていきました(主人公の行動にはイライラしてしまいましたが笑)。

当時はSFというカテゴリーだったようですが、現代の機器に置き換えられるものが多く、現実味がありました。

今SFとして描かれているものも、そう遠くない将来現実なっているかもと思うとまだまだ死ねないな〜。

ではでは。

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