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【ブックレビュー】ビジュアル ロジカル・シンキング

基本的には経営コンサル視点での考え方かなと感じましたが、一般的なものの考え方としても参考になる部分は多々ありました。

頭の中で漠然と理解したつもりになっても、書き出してみるとことが重要ということが書かれていましたが、確かに思考を文字にするなど具体化させると意外と理解していないことが分かったり、新たなひらめきがあったりしますよね。

思考に行き詰まったらまずは要素を紙に一気に書き出して、その後グルーピングするというやり方は使えそうです。その後本著の序盤に出てくるフレームワークに当て込んでみて、いわゆる「鳥の目」、「虫の目」の視点で見つめ直してみる。

陥りがちなのは、情報を集めすぎて逆に手が付けられない状態で(自分にめっちゃ当てはまります・・・)、適度な情報量が集まったら次の思考フェーズへ進んだ方が良いというアドバイスも参考になりました。

また、仮説を立てる(ゴールを設定する)ところから始めることでどう進めれば良いか分からない状態から脱却出来、問題解決のスピードも上がります。この仮説(仮のゴール)は間違っていたとしても、情報を集めながら適宜修正していけばOKです。

行き詰まったら一晩思考を寝かすことも大事。馬上、枕上、厠上が昔からひらめきを得やすい場として考えられていたらしいです。一度机から離れてリラックスするのも大事ですね。風呂場にも濡れてもかけるメモを用意している人も世の中にはいるようです。

視点を変えることもポイントで、例えば一般社員なら上の立場の人(課長、部長、経営者など)ならどう考えるか、自分の仮説に対しどうコメントをしてきそうかを考えると「抜け漏れ」が減ります。この「抜け漏れをなくす」ことがロジカルシンキングの真髄なんだと思います。

最後まで読んで感じたことは、「ロジカルシンキングは一昼夜にして成らず」。繰り返し思考を巡らせ訓練することで上達していくものだと学習しました。繰り返し読むことで実践出来ているかレビューすることもロジカルシンキングを身につけるために必要だとも感じました。

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◆フレームワークなどキーワードのメモ

MECE(ミーシー)・・・「漏れなく、ダブりなく」という考え方。 Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの略

SWOT・・・自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)は何で、市場にはどんな機会(Opportunity)があり、脅威(Threat)は何であるかを考えるフレームワーク

CFT・・・戦略を誰(Customer)に何を(Function)どうやって(Technology)を考えるフレームワーク

3C・・・競争のダイナミズム。市場(Customer)、自社(Company)、競合(Competitor)

4P・・・企業と顧客の間にある避けては通れない4つの要素。製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通チャネル(Place)

5F・・・業界の魅力度を決める5つの力。新規参入、顧客、代替商品、供給業者、競合

バリューチェーン・・・原材料→製造→卸→小売などのプロセス

AIDMA・・・購入までのプロセス。A(注意)I(興味)D(欲求)M(動機)A(行動)

PPM・・・プロダクトポートフォリオマネジメント

問題発見の4P・・・Purpose(目的)→そもそも何のためか、Position(立場)→誰にとっての問題か、Perspective(空間)→思考が十分広がっているか、 Period(時間)→どの時点での問題か

SMART・・・S(Specific)→やるべきことが具体的になっているか、M(Measurable)→めくて気が定量的に測定可能か、A(Agreed upon)→目標に納得しているか否か、R(Realistic)→目標は現実的か否か、T(Timely)→今が最適なタイミング位であり、期限がしっかり決められているか

CRF・・・C(Conclusion:結論)、R(Reasons:理由)、F(Facts:裏付け)。この順番で話すと説得力が増す。


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