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#26 きのうの京都府知事選雑感。

左京区は前回知事選では京都府全選挙区で唯一、共産系候補が多く得票した地域。しかも植物園問題を抱える地区なのでどうなるか注目していたのだけれど、結果的には西脇さんが多く得票した(得票率では「西脇氏53.5% 梶川氏46.5%」ともっとも拮抗してはいたが)。つまり植物園問題は有権者にとってさほど争点になってなかったとみていいだろう。

多くの有権者にとって直近の課題はコロナ対策であり、それについて西脇さんは(じつは)うまくやっていた。現職としてそこが評価されたのだろうし、妥当な結果だと思う。植物園は特定地域問題だし、北陸新幹線も一般の有権者にとって課題はよく見えなかった。つまり争点なき選挙で投票率が上がる要素がなかった。

国政選挙は投票日の投票特番でお祭騒ぎして終わり、という人が多いと思うけど、府政や市政は毎日テレビやネットで地元ニュースを見ていれば大まかなにが行われてるかチェックできるので、ちゃんと各候補者の政策を見て投票し、その後の政策実行をチェックするだけの素材は揃ってるんだけどね。

行政のホームページや市政だよりみたいなのをくまなく読まなくても、たとえば京都だったらNHK京都とKBS京都のニュースサイト、それから京都新聞のウェブサイトを毎朝合計でも15分程度チェックするだけで大体のことはわかるんだけど、まあほとんどの人はやらない。

政治を難しいと感じる多くの原因は、政策判断の材料となる的確な政治情報へのアクセスが難しいからだった。ところがいまや政治情報(とくに地方政治)へのアクセスはかなりハードルが下がってる。アップデートしなくちゃいけないのは政治の側ではなく、むしろ有権者のほうではないかな。(もちろんマクロ経済政策や国際政治、安全保障なんかの分野については、情報にアクセスできてもある程度の専門知識がないと難しいけどね)。

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