Tr.12 もしもタイムスリップができるなら
筒井康隆の短編小説集にJazzを題材にした「ジャズ小説」というのがあります。タイトルそのまんまですね。
その中に毎年お金をためて、タイムトラベルして昔のJazz演奏を聞きに行く老夫婦の話がありました。彼らは録音技術が存在していない最初期の演奏(ニューオーリンズのジャズだったかな?)を聴きに行っていました。
筒井康隆にしては珍しくほっこりする内容だったような気がします
Waltz for Debby(ビル・エヴァンス)
もし僕だったらどのライブを聞きに行くかなーと考えたとき、やっぱりビル・エヴァンスのヴィレッジヴァンガードでの演奏を聴きに行くんだと思うんですよ。
超有名曲、有名演奏、有名アルバムなので、改めて紹介するのも、ちょっと恥ずかしいですが、やっぱり僕にとっての原点。
父親のオーディオ部屋から流れるのを聞いていて、その後無謀にもBillEvansの完全コピー譜を買って挫折した子供の頃。
村上春樹の小説「ノルウェイの森」で読みながら流した学生時代。
自分の結婚式でバンド仲間と演奏した曲で、今でもこりもせずピアノの練習をしているこの曲。
そんな思い入れのある演奏。7分弱の演奏です。最後まで聞こう。
どうです?素晴らしいでしょう?これが嫌いな人はいない。
オーディエンスのささやき声やグラスの触れる音が聞こえますね。
この演奏を生で聞いた人がいるんです。羨ましい限りです。
モニカ・ゼタールンドとビル・エバンス
もう一曲はノルウェイの歌姫モニカとの共演盤です。
キャリアがうまく行っていなかったモニカのいち代転換点となったのが、スーパースターであるBillEvansとの共演。
この映像は商業的狙いで撮影されたものではありますが、2人のやり取りがたまらなくよい。
あなたの曲、歌ってみてもいいかしら?
もちろん。こんな感じでどう?
ちょっと待って。もう一回いい?
(英語わからないので妄想です)
モニカかわいいよ、モニカ〜
彼女の伝記的映画「ストックホルムでワルツを」も面白かったです。
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