私とアジカンとベースと。

最近、ベースの練習のためにアジカン初期曲をよく聴いている。私にとってアジカンのイメージは神奈川県と結びついている。

アジカンを聴き始めた頃、神奈川に住んでいた。そのせいもあるだろうし、アジカンが神奈川で結成されたバンドであることや、「海岸通り」のような横浜をモチーフとした曲、江ノ電の駅名をタイトルに使った「サーフブンガクカマクラ」などの作品によってイメージ付けられたのも大きい。
海に近い街特有の開けた感じや、なんとも言えない切なさが曲から滲んでいる。

「君繋ファイブエム」や「ソルファ」など初期のアルバムは、特に焦燥感や孤独感の強い楽曲が多い。最もよく聴いていた大学時代、劣等感や後悔・将来への不安・焦りでジメジメ腐りかけていた自分にとって共感できるものだった。

私は美大を中退したが、同級生たちの卒展を見に横浜へ行ったときの複雑な心境を思い出す。ドロップアウトした感覚、自分の作品もここに並ぶはずだったのにという気持ち。人生の汚点とさえ思っていた時期だが、今こうしてアジカンを聴いているとあの頃にもう戻れないのが悲しいと思うのはなぜだろう。曲によって美しい思い出に昇華されたのだろうか。

サイレンからのRe:Re:

その「ソルファ」の「ラストシーン」が、なんだか不気味で長いこと聴けなかった。曲の最初の幽かに聞こえるギターの不協和音がとても怖かった(2016年再録版ではこの部分がない)。私は勝手にこの曲に死のイメージを持っている。次の「サイレン」との繋がりもあり、ネットで調べても皆さん様々な解釈をしている。

ところでアジカン屈指の名曲「Re:Re:」。最後の「君じゃないとさ」の叫びが痛烈で苦しくて好きである。こちらは勝手に失恋あるいは友情決裂ソングと思っていた。しかし最近聴き直してみて、ラストシーン・サイレンと続く物語なのだとしたら「君」って亡くなったのか?と一瞬思ってしまった。多分違う。

余談だが、「Re:Re:」の解釈について調べていたら、これがメールの件名だと知らない世代が増えていて驚いた。GENERATION GAP...

ベースの練習がんばろう

初心者用ベースを購入して早幾年。途中から練習をサボっていたせいで全く上達していない。

しかし、この数年の間にいい時代になった。上手なベーシスト達が、YouTubeを通して教えてくれるのである。しかもタダで。もちろん当時もあったけど、今は格段に増えた。

文字だけではよく分からなくてすぐ投げてしまっていたが、動画だと一緒にできるし音や動きも確認できる。

そこでアジカンやBBBの曲を練習しているのだが、なんせ曲の発売が10年以上前。2021年の今になって「Re:Re:」や「17才」を弾きたい人は少ないのだろう。参考にできる動画が少ない。TAB譜で検索すればヒットするのは「夜に駆ける」ばかりである(元が打ち込みなのでめっちゃむずい)。

とりあえず、僅かな動画を頼りに頑張っている。
これからベースの練習について日々記録をつけていこうかと思う。
下手でもあんまり出来なくても、おなじみのフレーズが弾けるだけで音楽は楽しい。地道に続けていきたい。

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