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ビジネス戦略としてのジーンズ

KENZOです。

「ジーンズは元々作業着だった」
というのは有名な話です。

しかし、どういう経緯で
作業着として使われるようになったのか?

ここを掘り下げていくと
面白いビジネス戦略が見えてきます。

今から150年以上前の出来事です。

1840年頃のアメリカ、カリフォルニアで
金の鉱脈が発見されました。

これを機に、アメリカ全土から
一攫千金を夢見る人々が
西海岸へと殺到します。

その後、1870年代にかけて、
「ゴールドラッシュ」と呼ばれる
金の採掘ブームが起こりました。

金鉱脈を求めて行われる労働は
どれほど過酷な物でしょうか?

人間の体力以外にも、その重労働に耐え得る
「丈夫な作業着」が欲しくなるのは必然です。

その金鉱労働者たちの声に応えたのが
当時、ドイツからサンフランシスコへ
移民としてやってきたリーバイ・ストラウスでした。

みなさんもご存知の
リーバイスの創設者です。

こうして、金鉱労働者の
丈夫な作業着が欲しい!

というニーズを実現させたのが
ジーンズを開発したリーバイス社でした。


さてここで気になるのが
ビジネスとどう関係あるのという話です。

では、こう考えましょう。
「ゴールドラッシュで1番稼いだのは誰か?」

金鉱労働者でしょうか?
いいえ、金鉱労働者の多くは
資産を増やすことができずに
故郷に帰ることになっています。

では誰なのか?
もうお気づきでしょう。


そう、作業着としてのジーンズを売った
リーバイ・ストラウスです。

衣類以外にも、金鉱労働者にとって
必要だったのは道具(ツルハシ)です。

つまり、ゴールドラッシュに
湧いている人たちの
ニーズを叶えた人たちが稼いでいます。

ゴールドラッシュは、
新興土地への人の集まりです。

その人たちは何を欲しているのか?
何が必要なのか?

ゴールドラッシュに乗っかるよりも
その声に耳を傾けることの方が
稼げるチャンスは発掘できるかもしれません。



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