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デニムができるまでvol.6【品質検査】

デニム生地ができるまでの過程

  1. 綿の栽培・収穫

  2. 紡績

  3. 染色

  4. 製織(せいしょく)

  5. 整理加工

  6. 品質検査

このような順序でできています。

私たちの手に届くまでには
多くの過程を踏んでいるんですね。

この記事では品質検査について解説しています。
いよいよ最後の工程まできました。

品質検査

整理加工が終わったデニム生地は
すべて最終検査を行います。

検査内容は、製織工場の品質基準や
生地を使うユーザーの品質基準に基づきます。

原糸や染色、製織、整理加工の欠点など
総合的な検査を行い、1反ずつ格付けします。

色合いや幅、長さ、風合い、収縮率、斜行率などの
品質チェックも行い、適正に商品価値を確認します。

このように厳しいチェックを行うことで、
日本のデニムは世界最高峰の評価を受けています。

デニムの性能試験

引張強さ

糸や生地などの両端を均等に引っ張る
ことによって切断される強さをニュートンで表したもの

引裂強さ

生地などの引き裂きに対する強さを評価するもの。

一定の大きさの試験片に切れ目を入れ、
そこから引き裂かれたときの強さを
ニュートンで表したもの。

摩耗強度

生地繊維が摩擦によって損傷、脱落し、
生地強度の低下や穴あきが生じることに対する
抵抗力を表したもの。

耐久性を評価するための特性値。

寸法変化率

生地や製品を洗濯、乾燥、ドライクリーニングなどの
処理を行うことで生じる寸法の変化を百分率で表したもの。

伸びをプラス。縮みをマイナスで表す。

染色堅牢度

染色された生地、製品がその製造工程や保管や
着用中に受ける種々の物理的、化学的作用に対する
抵抗性を等級で表したもの。

洗濯、摩擦、汗、日光、
ドライクリーニングなどによるものが一般的。

ブルーデニムの摩擦堅牢度

ブルーデニムの摩擦堅牢度は悪いです。

なぜなら、インディゴ分子は繊維表面にのみ染着し、
繊維との結合が非常に弱いからです。

特に湿った状態での摩擦は、
色落ちや色移りが起きやすいです。

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