「子ども扱い」ってなんだろう？

私の母はちょっと変わった人だった。
母は存命だけど、最近は母の変わった人具合に慣れてしまったのか、「変わった人だ」と言い切れないのが不思議だ。
もしかしたら、年に数回しか実家に帰らないから「母」という存在が少し遠くにあるのかも。LINEはしているんだけどな。

それはさておき、先日こんなツイートをした。

保育園に入ってすぐくらいに友達とケンカしたら、母に「完全に相手が悪くても、にげ道は残してあげて。言い返せなくなるまで自分の正しさを主張しちゃうとあなたが悪者にされやすいものなの」って諭されたのをはっきりと覚えているんだけど、園児にはハードル高くないですかね……。

— 雨宮ミヅキ (@6rain410) July 2, 2020

すると、「素敵なお母様ですね。あなたをちゃんと1人の人間と認めてお話しされてる。子供を子供扱いする必要はないんだそうです。守ってあげなくてはいけないですが、囲ってはいけない。」とリプをいただいた。

ありがたい。自分の身内や恋人をほめられて「ありがとうございます」というのはなんだか気が引けるけど、でも嬉しいし感謝してしまう。

ただ、私はこの「子どもを子ども扱いする必要はない」という言葉には少し疑問を覚える。

子ども扱いってなんだろう。

子どもだからと見くびるのはもちろんいけないけれど、子どもを子どもとして扱うことは必要だと思う。
人生経験の少なさ、コミュニティの狭さ、そこからくる危機管理能力の不足などは確実にあるのだから、そこは考慮して接するのが大人としての義務ではないか。

今回の場合で言えば、園児が「一歩引いて相手に譲る」ということをしても、相手は「譲ってくれたから自分も引くか……」なんて考えないわけで。
そういうコミュニティにいることを踏まえて、なおかつ子どもの精神の成熟度も考慮して、まずは園児で自分の子どもである私によりそうべきだったんじゃないかな……。

いまとなっては、「子どもと接するのに向いていない人だなぁ」「でも、私を対等な人間としてみてくれているともいえるか」なんて考えられるし、母は子どもと接するのが得意でなかっただけで愛情をもって育ててくれたのだとわかるからいいんだけど。

「子どもだまし」はよくないけど、「子ども扱い」が悪というわけではないよなぁ、と思う。