マガジンのカバー画像

書評/読書メモ

29
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

【読書メモ】コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存(池上彰さん)

【読書メモ】コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存(池上彰さん)

「コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存」を読んでみた。

少し前から、‘毎月2冊以上、政治、経済、時事に関する本を読む!‘と決めていて。今月、そういえばまだ読んでいない!と思い、Kindleで気になった本を購入。

7月に出版されている本なので、今日時点のデータを調べながら読み比べ。

まだ2ヶ月ほどしか経っていないのに、感染者数のデータなどが大きく変わっていて改めて感染症の脅威を感じた。

もっとみる
【読書メモ】私の男(桜庭一樹さん)

【読書メモ】私の男(桜庭一樹さん)

「私の男」を読んでみた。

ここ数年読んだ本の中で、最もねっとりとしていた。個人的に「ねっとり大賞」を差し上げたいくらいだ。

ドロドロとか、愛憎劇、とかよりも、ただただ「ねっとり」。

震災で孤児となった少女が親戚の男に引き取られて、養子縁組の上、親子として生活をする。

彼女が社会人になっている場面から物語はスタートし、高校生の頃、中学生の頃、小学生の頃と、どんどん遡って物語が描かれていくため

もっとみる
【読書メモ】絶望の国の幸福な若者たち(古市 憲寿さん)

【読書メモ】絶望の国の幸福な若者たち(古市 憲寿さん)

「絶望の国の幸福な若者たち」を読んだ。

帯にも書かれている通り、「26歳の社会学者による大型論考の誕生!」という部分にとても惹かれて、書籍を購入したのを覚えている。

ただ当時はバタバタしていて読むタイミングがないままで。ようやくつい最近読むことが出来た。「社会学」というものとちゃんと向き合って学んだことはないけれども、著者の視点でバシバシと事象を切り刻んでいくような印象の書籍。「そういう考え方

もっとみる
【読書メモ】ここがヘンだよアメリカ人(芽衣田珠子さん)

【読書メモ】ここがヘンだよアメリカ人(芽衣田珠子さん)

「ここがヘンだよアメリカ人」というエッセイ漫画を読んだ。

著者が高校生の時に、ご家族が駐在の関係でアメリカに来られて、現地の高校生として何が日本と違うか、どういった経験をしたか、というエピソードが漫画で描かれている書籍。

英語を第二言語とする生徒は、まず英語力を測る試験を受けて、その結果に応じてネイティブスピーカーと同じ授業を受けるか、英語を第二言語とする生徒を集めたクラスの授業を受けるか、決

もっとみる
【読書メモ】不機嫌な果実(林真理子さん)

【読書メモ】不機嫌な果実(林真理子さん)

「不機嫌な果実」を読んでみた。

主人公の性格が「ああ、このタイプの方、ほんと苦手だわ、、」と思ってしまうタイプの方で、終始ねっとりと何かが心に重くのしかかる印象で読み進めた。

まず、何かあった時に、基本的に「誰かのせい」「状況のせい」にする考え方の持ち主で、「私ばっかり損をしている」と、被害者意識の塊、といった思考タイプの方。

どうみても、好き放題したいことをして、自分の意思で、選びたいもの

もっとみる
【読書メモ】子供がずっと欲しかった 事実婚妻が体験した妊娠・出産のこと、全部。(はあちゅうさん)

【読書メモ】子供がずっと欲しかった 事実婚妻が体験した妊娠・出産のこと、全部。(はあちゅうさん)

「子供がずっと欲しかった 事実婚妻が体験した妊娠・出産のこと、全部。」を読んだ。

学生で世界一周をされた頃からずっと気になっていた作家さんで、ブログや書籍をいつも読んでいた。ご結婚をされた頃から出産、育児に関して、現在進行形で発信をされていて、おそらくそのほぼ全てを既に読んだことがあるため、この本は「そうそう。こういったことをおっしゃっていたなぁ」と、自分が見聞きしたものがまとめられている感覚で

もっとみる
【読書メモ】恋が生まれるご飯のために(はあちゅうさん)

【読書メモ】恋が生まれるご飯のために(はあちゅうさん)

「恋が生まれるご飯のために」を読んだ。

かれこれ自粛期間のため、ここ半年ほど外食に行っていなかったので、この本を読んでどこかお出かけした気持ちになり、とてもワクワクしながら一気に読んだ一冊。

改めて、あらゆるジャンル、その中でも細分化されたメニューが選択肢としてここまで整っているのって、東京ならではだなぁ、なんて思ってしまった。各国の都市部に行けば、いろんなお料理は食べることができると思うけど

もっとみる
【読書メモ】もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術(MBさん)

【読書メモ】もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術(MBさん)

「もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術」を読んでみた。

以前ふと、「服を着るならこんな風に」という漫画を読んだことがある。ファッションに興味のないサラリーマンが、妹のコーディネートの力を借りて、ユニクロなどを活用して、どんどん垢抜けた洋服を着るようになる、というお話。

この漫画の企画協力をされているバイヤーの方で、最近はYouTubeでも良く見るようになった方が著者のMBさん。

もっとみる