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トレーニングの科学的根拠なんてあてにならない

なんだと!またビビって意見を変えやがったなと思った方も多いのではないかと思うのですが、そういう事ではありませんので是非最後までご覧ください。
私はトレーニングや食事、サプリメントなどの情報には、常にちゃんとした根拠を求め、経験則や何の根拠もない話は全く信じないようにしています。
しかしながら、それと同じように物事には道理というものがあり、研究論文よりも、それが物事の道理にかなっているのか方が優先されるべだし、それ以上に実際自分の身体に起きた事の方が優先されるべきだと思っています。
ただ、それが皆に当てはまるのかというのはまた別の話になります。
論文で言ってる事がどう考えても実際に起きる事とは違っているという経験をした事は、トレーニーの方であれば少なからずあるではないかと思います。

それがハーバード大学の研究であったらどうでしょうか?

あの世界的にも有名で権威のあるハーバード大学が研究した事に間違いなんてあるはずないと思いませんか?
でも実際、自分の身体や、自分の周りの人の身体に起きている事を考えると、どう考えてもおかしいとなると、いわゆるそれがあなたにとっての物事の道理なわけです。
そして実際に自分の身体でも違った事が起きているとなると、相手がハーバード大学であっても間違っているという事が分かるのではないかと思います。

「白ご飯を食べると砂糖を食べるのとほぼ同じ効果がある」

ハーバード大学の研究によると「白ご飯を食べると砂糖を食べるのとほぼ同じ効果がある」と言っています。
ご飯を1膳160g食べるとカロリーは269kcalです。
それは角砂糖でいうと17個分に相当します。
毎日三食ご飯一膳ずつ食べたとすると、1日で角砂糖を50個以上食べた事になります。
1日でお茶碗3杯のご飯を食べても体を壊す事はないと思いますが、毎日50個の角砂糖を食べればすぐに体を壊す自信があります。
いくらハーバード大学の研究であったとしても、ご飯を主食として生活する日本人の私が言ってるのですから、間違いないでしょう。
毎日3食ご飯を食べてるからと言って、体を壊すなどという事は恐らくありません。
勿論絶対にないとは言えませんが、ご飯と砂糖で身体に起きる事が違う事くらいだれにだってわかります。

ハーバード大学の研究がなぜこんな結果を出すの??

この研究はなんでこんなわけのわからない結果を出しているかと言えば、食品のGI値によって血糖値がどう変化するかだけで評価して話をしているからです。
フィットネス愛好家の皆さまならわかると思いますが、その場合、白米を玄米に変えれば全てが解決してしまい、ハーバード大学の見解でもそういう事になるのですが、それでも白米と角砂糖は違います。
何故違うのかと言えば、色々と考えるべき事はあるのですが、単純にご飯を食べる時に白米だけ食べる人は殆どいないからです。
白むすびなどを食べるという事もあるのですが、普通は朝ごはんであれば、お漬物とお味噌汁、納豆や卵焼きも一緒に食べると思います。
その結果単純に単体で食べるよりも様々な食品を組み合わせて食べる事で血糖値の上昇は遥かに緩やかになります。

タバタプロトコルの場合

山本義徳先生のYouTubeでタバタプロトコルを作った田畑先生と対談されている動画を見られた方は多いのではないかと思うのですが、タバタプロトコル、いわゆるHIITのトレーニングはフィジーク選手の減量ではもう定番になっており、かなり実績のある減量法として多くの人が採用して効果を出しています。
私も減量期に有酸素運動をするのであれば、HIITを行うようにしていて、一番しっかりと効果が実感できる方法です。
ですが、田畑先生はタバタプロトコルには減量効果は殆どないと言い切っています。
そもそも減量効果を期待して作ったのでは無いので、そういう効果については想定すらしていないという感じでお話をされていました。
山本先生はEPOCなどの観点からもその効果について田畑先生に尋ねていましたが、減量効果についての見解は最後まで全く変わりませんでした。
何故こんな事が起きてしまうかと言えば、元々タバタプロトコルは、スケート選手のトレーニングのために作られたもので減量効果などは、一切考えられておらず、評価すらまともにされていないし、しても意味が無いからだという事が考えられます。
フィジーク選手など、常に筋トレを行っているトレーニーがHIITを行うと、他の有酸素運動に比べて筋肉を失わずに脂肪を落とす事ができるという研究はいくつもあり、実際効果があがっているわけです。
しかしながら田畑先生自身はそれについて懐疑的で殆ど評価していないという面白い状況が起きています。
この場合タバタプロトコル、HIITの権威である田畑先生の言っている事が正しいと考えるのが普通なのかもしれませんが、筋トレをしているトレーニーが実際に何人もコンテスト前にこの方法で減量に成功し、私も行ってみて効果を体感し、その実験を行った良好な研究結果もあるわけです。

つまり

これが一体何を意味しているかと言えば、研究結果などは、それをどう読むかによって答えが大きく変わってしまうという事です。
それに何かしらの意図が加わってしまうと、凡そ正反対の答えにだってなりうるし、それがもっともだとする根拠もいくらでもつくりだせます。
じゃあ研究の結果などは何の役にも立たない、いわゆる机上の空論であってトップビルダーや自分の身体で結果を示している人の言う事だけが正解かと言えば、そういう事ではありません。
じゃあ何を信じるべきなのかというと、まずは科学的エビデンス、それが自分の周りで実際に起きている事と相違ないか、そして自分にあてはまるかという事になります。
そして科学的エビデンスでも単一の研究や実験、論文だけでは殆ど意味が無く、現在では複数の研究や実験結果をもとにしたメタアナリシスの結果を信頼するべきだと言えます。
これは実際に社会で起こっている事にも当てはまります。

テレビなどの報道で言われている事と、実際自分の周りで起こっている事や自分の周りの人が言っている事それは物事の道理と言い換える事もできます、そして実際に自分に起きている事が全く違っていたら、まず自分に起きている事を信じるべきでしょう。

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