ストレスを感じるとどうなるか

ここまでお話したのは、ストレス下の反応だ
ストレスを感じたときの感情や思考、行動の流れを示してきた。
ここではそれをまとめ、追加の情報を書いていく。

ストレスを感じるとまず、
ドライバーの命令を聞く。
ドライバーに従っている間は禁止令を聞かなくていい。
なので、
存在して良いし、
重要であって良いし、
子供であって良いし、
近づいて良いし、
感じて良いし、
成し遂げて良いし、
……

良いという状態を"OK"と表現する。
つまり、ドライバーに従う限り私はOKなのだ。

こうしてドライバーに従い切れれば、禁止令を聞かずに済むが、
もしドライバーの指示に従いきれなくなると、
人は次の3つのいずれかの立場をとる。

1.私はOKではないが、あなたはOK
禁止令を聞き、
ドライバーに従いきれなかった自分を責める。
そして特定の不快な感情を感じる。
例えば、自己嫌悪、情けなさ、自責の念、罪悪感、傷つき、心配、呆然、混乱、恥など
何を感じるかは人によって違うが、感情の矛先は自分に向いている。
そしてだいたいいつも同じような感情を感じる。
お気に入りの不快な感情があるのだ。
ややこしい。


2.私はOKだが、あなたはOKではない
これは自分ではなく、他人を責める立場だ。
いらついたり、非難がましくなったり、意地の悪いことをしたり、勝ち誇ったり、怒り狂ったりする。
これも人によって何を感じるかは違うが、
この立場の場合、感情の矛先は相手に向いている。


3.私もあなたもOKではない
周りの人間全員が馬鹿に見え、自分自身も自信をなくし自己嫌悪になるときはないだろうか。
それがこの立場だ。
人生は無駄だと信じ、すべてが無意味に思えたり、絶望的な気分になったり、追い詰められる感覚になったり、自暴自棄になったりする。

ドライバーに入り、そこからどの立場に行くかは人それぞれだ。
人によっては、1に行き3に行くかもしれない。
あるいは、普段は2に行って人を責めるが、まれに3に移り自暴自棄になるかもしれない。
育った環境に恵まれていれば、ドライバーから先には滅多に進まない。

あなたのお気に入りのルートはどれだろうか。

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