UNDER5の未来はすぐそこに！

お久しぶりです。
前回の記事がもう数年前。
そもそもが｢第７世代｣とか｢傷つけない笑い｣みたいなことに対する違和感を発散しようとして書いてたわけで。
いまだにちょくちょく以前の記事が読まれていて驚いています。

なんとなく時間もできたし、久々に書いてみようと思い立ちました。

UNDER5が昨日ありました。
芸歴5年以内の芸人しかエントリーできない賞レース。

とにかく若手を発掘しようとしていた第７世代ブーム。
R-1すらも芸歴制限をし、世間がこの若手ブームに飽き飽きしたとき、ちょうどM-1で錦鯉の優勝。
苦労したおじさんの優勝こそが尊い。
まあ流れとしては自然で。こないだのTHE SECONDもその流れでうまく盛り上がっていたのではないかと思います。

ライブシーンで下積みを重ねたベテラン芸人は、テレビでもある程度活躍を期待できますし 、賞レースとしてのドラマもあるし、テレビ的にも悪くない流れでしょう。

そんな中、UNDER5。
そもそも賞レースは若手を発掘するのが本来の姿なんでしょうし、しかしこれをこんなに大規模な予選を開いてやるという。

ただ、無料配信がよしもののチケットアカウントを持っていないと見れなかったり、youtubeでネタの配信されていなかったり。
ターゲットがお笑いマニアと業界人向けの賞レースなんだろうな。

そもそもテレビで若手発掘はツギクル芸人もあるし、まあツギクル芸人はそれぞれの事務所から選ばれた人しか出れないし、芸歴まあまああっても出てるけど。

ということでこの大会はハーベストとかと同様、直で仕事に繋がるというよりは、Mー１なんかの次の大きな大会にむけてのステップアップ。
決勝に出すか迷ったときに箔がついているぶん安心して選ぶことができるね。
ということなんでしょう。
テレビ局とつるんでないぶん次へのステップも良くも悪くも幅広い気もします。

審査員コメント聞いていてもやはり審査の基準を｢完成されたネタ｣というよりも｢若手としての将来性｣に重きをおいていたように感じます。
技術は芸歴を重ねれば磨くことができるのでそうじゃない部分の発掘ということでしょう。

とAブロックの時点では思ったんですが、優勝した金魚番長、素晴らしかったです。
ベテランのようなスタイルや雰囲気でもう貫禄すらありました。M-1でもかなり期待できるのではないでしょうか。
よしもとにライブにあまりいかないので、よしもとの若手を教えてくれるこういう大会は貴重だし、よしもとの層の厚さには驚かされます。
もうよしもとの劇場では一生食べれるくらいあるんじゃないかと思う一方で、あの感じはコンビ仲が悪くならなければいいなあと勝手に心配してしまいます。漫才は解散しちゃうと積み上げてきたものがかなり壊れちゃう気がします。本当に余計なお世話ですけど。

彼らの活躍が今後のこの大会の箔を決めるわけですから頑張ってほしいです。The Wや新生R-1のようにある程度売れてる人を初代チャンプにしてテレビでも活躍してもらって箔をつけるということができない分、大会としてもドキドキな見守りです。

そして、キャプテンバイソン。
まさに人力舎ここにありというコント。巨匠を思わせるようなキャラだちしたコントをここまで完成させているとは。
この大会の準優勝というのがどこまで効果があるかはわかりませんが、ライブシーンでは間違いなく引っ張りだこになるでしょう。たくさんライブに出てネタを鍛え上げキングオブコントで活躍してネタ番組にという人力舎としてのゴールデンコースが見えてきます。

あくびぼうや
結局、活きのいいフリーの芸人をしっかり発掘できたことはとてもこの大会の一番の功績ではないかと。
金魚番長もキャプテンバイソンも事務所内ではある程度有名で期待されているわけですから。
個人的にはグレープカンパニーとかで活躍しほしいです。ホント勝手に言ってますが。

大会全体を通じて、やはり二本目のネタより一本目に強いネタを持ってくるんですね。そりゃM１でもその傾向はあるわけだから当然と言えば当然でしょう。
あとルミネでやったからか関西勢は苦労している印象でした。やはり甲子園とかは東京都大阪では思い入れに差があって当然かと。
初期のM１が関西有利だったわけだしこれもしょうがないでしょう。
この長いお笑いブームの中で、まだまだ新しい若手を渇望している人がたくさんいるなかでこの大会は有意義だったのではないかと。
かなりお金をかけてやったんでしょうから来年もこの規模でやってほしいです。

ツイッターもニュースアプリもその人が興味あるものばかり勝手に選んでだしてくるせいで、世間一般とのこの大会に対する温度差がわかりづらいというのは今の情報社会の欠点でしょう。

しかしR１から始まりTHE SECONDがありキングオブコント、Ｗ、年末にM１まで一年中賞レースがひっきりなし。
お笑いファンとしては嬉しいです。

また気が向いたら書きます
長文読んでいただきありがとうございます。

六龍