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楽しかった思い出と、たっぷりの課題を抱きしめて。2019年まとめ


「 EXPERIENCE THE MIX. 」

これが6curryのUX CONCEPT。
1番近くにいて、わかっていたつもりだった。
でもそれは思い込みだったのかもしれない。

ポエティックにこんにちは。
6curryのブランドプロデューサーもりゆかです。

2017年12月に6curryが立ち上がって、まる2年。
2019年、たくさんのありがとうの気持ちを込めて。

「いつも楽しい!6curry」と、ちょっと違った側面との2軸でお話します。

2019年を、さらっと振り返り

あっという間に、でも確実に実りのあった2019年のハイライトを、過去に書いたnoteと写真でさらっと振り返る。さらっとといいつつ出来事多くてスクロールは長めです。すみません!
大事なことはこの記事の後半に書いてあるのでまずは最後まで読んでね。


🍛カレーオブ・ザ・イヤー 2019受賞(1月)

📣顧客体験がテーマのカンファレンス「CX-DIVE」出店(4月)

🏢会社化・資金調達(6月)

📺2回目の初耳学出演(6月)

📝渋谷KITCHEN内装デザインコンペ(7月)

🎪POPUPで虎ノ門6curry縁日、初の海外進出:台湾出店(8月)

🌈Makuake資金調達(8月〜9月)

📺ガイアの夜明け出演(9月)

🏠渋谷KITCHENオープン(10月)

渋谷集合写真


2つのKITCHENではたくさんのMIXが生まれました

10月にオープンした渋谷KITCHENでは早速いろいろなMIXが。初代会員さん、恵比寿KITCHENで昔からいる会員さんたちが盛り上げてくれています。

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いやぁ…色々ありました。年始のタイミングでは2つめのKITCHENができるなんて想像もしていなかったし、まさか会社化するなんて…と自分たちでも驚きです。

2019年12月時点の会員数は900名超。
KITCHENの席数は30。KITCHENに全会員さんが入り切らない日が来るとは…と自分たちでも驚きです(3行ぶり2回め)


数字で見る1年の振り返り

良いことばかりで最高な一年でした!と締めくくりたい気持ちもあるものの、ここからはちょいと反省モードです。この1年を色々な数字で振り返ってみました。

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見て、おや…という方もいらっしゃると思うのですが、そうなのです。
課題がめちゃくちゃいっぱいあります!

例えば、来店数 / 営業日の推移。
会員数は右肩あがりなのにも関わらず、来店数は減っている
普通に考えたら会員さんが増えれば来店する人も増える “はず”です よね。

次に、チャーンレート(解約率)を見てみましょう。通常のSaaS系サービスだったらチャーンレートは0%に限りなく近い方が良い(と思っている)のですが私たちの場合、人が入れ替わったり更新されることでも新しい出会いになり、価値になります。
では目指すべきチャーンレートはどれくらいなのか?ここの設定は今まさに議論中のポイントです。

来店数構成比を見てみると、月に0回来店の方が増えています。
つまりは、会員になったけど色々な理由でKITCHENに来られない方が増えてしまっています。

・イベントの時に来たけどいっぱいで入れなかった…
・なかなかタイミングが合わなくて…
・一人で行くのはやっぱりちょっと緊張して…

などなど色々な理由があると思います。(別に責めているわけでもなく、ちょい寂しい気持ちを押し殺してこの文章を書いています、会員のみなさん!もっといっぱい会いたいよ~)

もちろん、ただただ来店数が増えていれば良いという話ではないのですが自分たちで意図的に仕掛けられていないのが問題です。起きたことに対してリアクションしているだけで、アクションしていない。

さて、一体自分たちは何をしていた(あるいはしていなかった)のだろう?と今いちど振り返ってみました。


6curryチームに起きていたこと

① 立ち上げ×勢い期の終わり

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私たちは、ブランドを立ち上げてから

「ゴーストレストラン」「会員制のカレー屋」「コミュニティ」

などキャッチーで新しいことを多くやってきました。当たり前ですが、「新しくて面白い!」は時がすぎれば失われてしまいますよね。気づいたら日々の維持に一生懸命になり「新しさ」の価値提供もなくなっていきました。また、キッチンオープンなどの「立ち上げ期」特有の無敵モード。何でも全力で頑張る!やるしかねぇ!のモードからちょっと落ち着いてしまい、次のフェーズの目標設定をしっかり定められていなかったようにも思います。


② リソースの分散

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今年は、シンプルにプロジェクトがめちゃくちゃ多かった!
虎ノ門での6curry縁日、台湾出店、イベント出店、渋谷キッチン立ち上げ+恵比寿キッチンの運営…。今まで恵比寿キッチンに集中していたリソースが分散。①の通り「今まで通りやる」では価値が出づらくなったフェーズなのにも関わらず、対策を講じられないまま、今まで通りのメンバーの時間や力すらさけなくなっていました。「今までのメンバー」だけが正しいわけでも、力があるわけでもありません。ですが、「MIXとは何か?どういう状態を言うか?」に関して初期メンバー同士で共有していた感覚を言語化せず、新しく入ったメンバーに展開できていない状況になってしまっていたのです。


③ 共創の体験価値より飲食店価値に偏りぎみ

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今年オープンした渋谷KITCHENの裏目標は「ひとつの飲食店としても成立する」こと。それは収支・仕組みも含めて。
結果、起きたのが「6curry全体でオペレーションに最注力する」状態。
チーム内の会話はオペレーションに寄ってきてしまい、どこが効率化できるかな?どうやったらモノが売れるかな、という姿勢が多く見えるように。私たちのUX CONCEPTであるEXPERIENCE THE MIX.について考える時間が減っていたように感じます。つくり手側と、受け手側。そこが曖昧で、誰でもつくり手になれる場所だったのに、そこが薄まっている。

リソースが分散した上でのオペレーションの効率化・改善はめちゃくちゃ大事なことなのですが、一番大事にしなきゃいけないことをおろそかにしてしてしまっていたのです。


私たちが今後やっていくこと

最近、何かが変わった気がする。
来店数などの数字を見る前に、肌で感じていたことです。でも、コミュニティはその時々によって来る人によっても空気が変わるから…そんな気持ちもあり、なぜ今の状態になっているのかが分かっていませんでした。

今回は来店数やチャーンに出ていたので個人的には「やはり」「でも」「これほどとは」「ガーン」という感覚でした。この反省をふまえて、早速以下のことを始めています。2020年まで待ちません。


① コミュニティを自分たちの手でデザインする

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自分たちが最高だと思える状態はどうやってできているのか?を分解。会員さんの来店頻度?イベント集客数?会員さんの属性?…そこをKPIとして設定してグロースさせていきます。

勢い!やる気!はもちろんのこと、自分たちの手で自分たちの場所をある種戦略的に・実験的によくしていく。もちろんこの場所をより良い場所にするために、というのが大前提です。数値収集やフィードバックがとれるシステムを構築中です。


② 「EXPERIENCE THE MIX.」の分解、グロース

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これからも私たちは新しいことに挑戦していくので、リソースは分散し続けていきます。その中で大切なのは「関係者全員がEXPERIENCE THE MIX.を自分なりに持ち、考えていること」。「EXPERIENCE THEMIX.とは何か?」その問いを関係者全員で持ち、日々考えて小さなことでも大歓迎で毎日新しいグロースを起こしていきます。(まずは恵比寿KITCHENでMIX施策を100個!)


③ 6curryBRAND LABなど分科会の立ち上げ

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初心にかえり、もう一度会員さんと6curryをつくっていきます。まずは、6curry BRAND LABを発足しました。2017年の立ち上げ当初から、会員さんと一緒にプロダクトや場所をつくってきた私たち。このBRAND LABを中心に、6curryをどういう場所にしていくか?どんなものをつくるか?などなど、一緒にみんなでつくりあげていきます。

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自分たちで意図的にコミュニティをデザインする。そして、そのプロセスは改めて「みんな」でやっていく。ここに尽きます。意図的に、どんな状態をつくっていくのか?はこれから詰めなきゃいけないところです。

…と、良いこともありこれからもっと変えていかねば!なことも盛りだくさんな2019年でした。

来年はもっとパワーアップするぞ!
来年末に言う「EXPERIENCE THE MIX.」は重みが違うぞ!いくぞ2020年!

🍛🍛🍛

最後に

6curryは、新しい生き方を選んだ人が、孤独にならないためのサードコミュニティ。家でも職場でもなく、その間の存在です。
誰でも発信者になれるけど、あっという間にタイムラインに流されてしまう今の時代。誰にも気づかれず、ひとりひっそりと諦めてしまう。そんな人をつくりたくない。ここに来れば「同じ価値観を持った仲間がいる」。自分の話を確かに聞いて、応援してくれる人がいる。そんな場所があれば、新しい生き方や選択をもっと安心してできると思っています。


よくSNSとか(特にFacebook)で見るフレーズ、「本当にみなさんのおかげなんです」。6curryを始めて、しみじみとそう思うようになりました。6curryは本当にみなさんのおかげ。ひとりひとりにありがとうのエピソードを話したら、それだけで年を越してしまうくらい。

ありがとうと思っているだけではなくて、みなさんからもらったこの気持ちを、もっと良い場所にするための糧にしていきます。

2019年、ありがとうございました。
2020年も、よろしくお願いします。


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