「6curry&コミュニティ公開議事録vol.2」〜『不便』をデザインする〜
こんにちは6curry&です。
6curry&コミュニティ 公開議事録とは?
毎週水曜日21:00〜Twitterのスペースにて、「6curry&radio 公開MTG」と題して6curry&のコミュニティ運営の、日々の気づきをテーマに話しています。コミュニティの性質は掴みにくいことが多いので、アイディアレベルの段階で共有することで、みんなと一緒に作る・考えるコミュニティにしていきたいう思いでスタートしました。
毎週話していく中で、深掘りしてみたいと思うアイディアに偶然出会ったりします。このnoteでは、深掘りした内容を「6curry&コミュニティ 公開議事録」としてアップしていきます。
Step1.スペースで生まれた種を深掘りしてnoteに議事録として残す。
Step2.6curry&の現場で実験する。
Step3.その結果をスペースで報告し、新たなアイディアの種を模索する
そんな公開議事録の2本目のテーマは〜
「不便さ」のデザイン
この言葉を聞いた時に違和感を覚える人は少なくないはずです。
日々便利になっていく世の中で不便さをデザインするというのは時代に逆行しているから。
この考え方はキングコング西野さんの「夢と金」の一節で出てきたのがきっかけでした。
「不便のないところに、コミュニケーションは生まれない」
彼はこう断言しています。
また調べていくと「不便益」すなわち不便がもたらしてくれる利益について研究している方もいます。
そこでは
社会が便利を闇雲に追求した結果ブラックボックス化してしまった部分
つまり便利になっていくことにより失われてしまった不便さに価値があるのではという話。
コミュニケーションと不便さ。これはコミュニティーに活かせることがありそうですよね。
不便さが生むコミュニケーションの例
BBQ
BBQ会場のスタッフが気を利かせて肉を焼いてくれたとしたらどうでしょうか。コミュニケーションという観点でもBBQをしている本当の価値を下げてしまいます。面倒だけどみんなで一緒に肉を焼き食べるその過程がBBQの本当の価値のようなきがします。
山登り
山登りは運動としても良いがコミニケーションやチームビルディングにおいて近年注目されています。山頂へ行くという一つのゴールに向けて年齢や役職は関係なしに助け合いながら向かっていくからです。その達成感は日常生活ではなかなか味わうことのできないものです。
しかしここに便利さを求めて山の順路にエスカレーターをつけたりヘリコプターで山頂に向かってしまえばコミュニケーションは半減してしまいます。
不便さを”戦略的に”デザインする
「必要な不便」と「不必要な不便」
不便さの中にコミュニケーションが生まれるという原理はなんとなくわかってきました。
「じゃあ不便にすればいいのか!」とトイレをなくしてみたりスタッフをゼロにしてみたりするとうまくいくイメージが湧きません。
それは「不必要な不便」だからです。
便利や効率的という言葉に囚われて不便さを取り除くことは知らぬ間に
コミュニケーションという何事にも変え難い価値を落としてしまっている可能性があるのです。
6curry&での不便さ
6curry&では「共創」という言葉を大切にしてきました。
メンバーがキッチンに立ったり、企画を一緒に作ったり、渋谷店を閉店する際には一緒に片付けをしたり普通のお店ではなかなかないこの過程に最大のコミュニケーションが隠されていた気がします。
6curry&が考える「戦略的な不便さ」は「コミュニケーションを産むだけでなく、不便を解決した先に自分自身だけでなく、コミュニティや他のメンバーにも還元されるものがあること」です。
分かりやすい例として「メニュー」があると考えています。
・「日本酒のメニューはないけど持ち込める制度があるが、他のメンバーにシェアする事が条件」というのが盛り上がっている。
・デザートメニューはないけど、みんなでどんなメニューがあれば嬉しいか考え、作れるメンバーが作り、作ってくれた人の自己実現に繋げる&メニューが増える。
全て揃えすぎないこと。「余白を残すこと」に不便さの鍵はあると考えます。
「MIX STAFF」の数もそうです。
MIX STAFFが常時10人いればメンバーに何かを手伝ってもらう必要はない。
大きいイベントの日にMIX STAFF1人では最低限のサービスをお届けできない。スタッフの人数1つ取っても多すぎてもダメ少なすぎてもダメ。
少なくともこれまでは忙しい時にメンバーにキッチンに立ってもらい何かしらの「お手伝い」をしてもらうということ自体がメンバー同士、メンバーとMIX STAFF同士のコミュニケーションを生む場になっていました。
必要な不便を生むそんな仕掛け作りを戦略的に埋め込んでいき、最適解を模索していこうと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
水曜日21時からのTwitter(今はX)のスペースもぜひ覗いてみてください。
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