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ハノイ〜煙草・ビール・社会主義〜

前回の続きです。
9/17-9/22をベトナム中部ダナンにて過ごしたのち、9/22-9/25を首都ハノイにて過ごしました。

ここはまた、、何というか、すごく「懐かしい」感じのする都市といった感じでした。
緑にあふれ、昔ながらの風貌の建物がそのまま残り、町はバイクであふれて、皆が簡素なつくりの食堂でフォーをすする。
軒先にプラスチックの机といすを出しては若い人から年寄りまで寄り合って、コーヒーと煙草、談笑。

今回は行けていませんが、本当の意味で都市・首都というのであればホーチミンなのかもしれません。
ハノイは寧ろ「古都」という表現のほうが、より正確にその実体を表しているのかもしれません。
だからこその「懐かしさ」。僕はあの感じが嫌いでないです。好き。

この日は雨でした。

それにしてもベトナム男子の喫煙率の高さは世界トップクラスだと思いました。実際そうらしいです。
男性の喫煙率は確か50%超だとか。このご時世で煙草ひと箱200円もしないのですから、そりゃ吸いますよね。
(ちなみに煙草はマルボロもあり、MEVIUSなんかもありました)
旧社会主義圏の国はどこも喫煙率が高いというのを改めて実感しました。まあベトナムは今も社会主義国ですが。
チェコ・ハンガリーあたりの東欧も喫煙者が多かった(そして煙草は安かった)。

大都市然としていないのは、そういった雰囲気ゆえなのかもしれないですね。
あくせく頑張って働いて金を稼ぐ、というよりは、時の流れに身を任せて煙草をプカプカ、、
どこかあきらめ・諦観にも似たものだと思います。
「共産主義圏」って感じでした。だから、民主主義側のホーチミンに行くと雰囲気はまた変わるのだと思います。

そして飯は非常に旨かった。ベトナム料理、好き嫌いありますが私は凡そ好きです。
豆苗とか青梗菜みたいな、インドで食わない青菜の炒め系があるのがありがたかったのと、
インドではまず食えない牛肉(not 水牛)も、しこたま食べました。
牛のフォー(Pho Bo)、サンドイッチ(Bahn Mi)みたいなローカルフードから、
高級なステーキまで。ハノイはステーキが有名とのことで奮発して"El Gaucho"というステーキ屋に行きました(先輩に教えてもらった)。
ビフテキとワインと、締めにスパゲッティまで食ったら会計はとんでもないことになりましたがまあいいのです。自分を甘やかす旅なので。

水牛と青菜炒め
El Gaucho、こんな洒落た所もある。ステーキうまかった。


あと、何よりビールが安い。。
コンビニで買っても一缶80円くらいのものですが、
"Bia Hoi"というものがありまして(BiaはBeer、Hoiは「ガスで満ちた」という所から転じて、要は生ビールのこと)、日本で言うとこの「せんべろ」ですかね。
ビールが10,000VND/杯で飲めます。ざっくり60-70円だと思っていただければ。
リアルに水より安いかもしれません。味も薄めでシャバシャバ飲める感じでした。
昼から7杯ほど飲んでしまい、、それでも500円くらいです。たまりません。

ビアホイ。


激安ビール。



実はこのBia Hoiで昼のみするのがちょっとした夢でして、それが今回かなった感じです。
どローカルな店に一人入ったからか店員の兄ちゃんも最初戸惑ってましたが、
最終的にビアグラスもってきて、もう一人の店員と3人で営業中に飲むっていう楽しい一幕も。
聞けば32歳、日系企業の工場(名前忘れた、、)で働いていたと、誇らしげに言ってくれました。
そういう人懐っこさってのが好きですね。盃交わせば言葉も人種も関係なく友達です。

総じて良かったのは、いい意味で「気の抜けた」都市だったこと。
インドの外に出てみて改めて気づきますが、ムンバイは中々にギスギス・せかせかした都市であります。
それが急成長するアジア的なパワフルさ、という特徴につながってくる反面、常にその場に身を置いて
日々生活をするのは、どこかスピードをかなり速めに設定したルームランナーの上を走っているようなものかもしれません。
そういう意味で、ベトナムは非常に心地よかった。

しっかり英気を養って、無事にインドに帰国、、

とはなりませんでした。これは後学のためにも書いておきます。
ハノイ→ムンバイ便で搭乗拒否くらいまして、一日延泊を余儀なくされました。
私も抜かっていたのですが、空港のチェックインカウンターで接種証明書かPCRの陰性証明書を見せないと、
そもそもチェックインが出来ません
でした。
私は日本語の書類しか持っておらず、PCR検査も受けておらず、、
酔いどれ上気分で空港に向かって飛行機乗れないと判明した時はさすがに凹みました、、

国によってルールは異なるので一概には言えませんが、一般的には接種証明書(英文)があれば、搭乗拒否に逢うことはないかと思われ。
毎度どこかに行くたびにPCRを受けるのも金銭的に馬鹿になりませんから、
一番いいのは接種証明書をPDFか何かで保存しておいて、いつでも見せられるようにしておくことだと思います。
今回に関しては、行きのムンバイ→ハノイの際には特にそういった書類が全く不要だったということで、完全に意識が甘くなっていました。

皆様、どうぞお気をつけください。私は乗るはずだった航空券を丸々あきらめ(not refundable)、
取り直した航空券が乗り継ぎ便かつ、南のフーコックなる孤島で8時間の乗り継ぎ、ムンバイ帰着が夜中2時。
かつPCRがUSD 250 = 日本円にして40,000円弱というとんでもない出費を食らいました。
本当PCR検査って世界中どこにいっても暴利を貪ってるのが許せない、、
9/17-9/24に使った総額と同じくらいのお金を、延泊の9/25一日で使うことを余儀なくされました。
おまけに言うと、フーコック乗り継ぎの空港は北新地ばりに物価が高騰しており缶ビールが500円/缶、フォーが1,800円/杯でした
市中の10倍という驚異のインフレが起こっていました。それでも空港から出れないので食うしかないんですが、、

まぁそれも経験だと思います。勉強代だったと思っておきましょう。
総じて楽しい国でした、ベトナム。穏やかな人と、穏やかな味付け。
海外旅行は実に4年ぶり?でしたが、たまには外に出ることも必要ですね。
早く海外との行き来も障壁なく、昔のように戻ることを切に願います。
次はインドネシアか、フィリピンか。ASEANをコンプリートすることを目指します。

ハノイ、ロッテタワーの展望台より。

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