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理容院 (後払い) 全文読めます。

2019年6月

休み。 散髪だ。 久し振りに理容院へ行った。

僕のこの髪型に、美容院で4000円も払うのはどうかと、常々思っていた。

30代の頃は、長い間1000円カットに行っていて、、
ある日、4000円の美容院に替えたが、誰も気付かなかった。 意味がないのだ。

なので、近所の古くからやってそうな理容院へ。 

予約は無しだ。 

店に入ると、おじさん理容師が2人。 一人は散髪中。 
もう一人は、ドラマのエキストラかってぐらい、きっちりとスポーツ新聞を読んでいた。

これぞ理容院。 

「はい、いらっしゃい、服そこ掛けて」

言われ、自分でコートをかける。

「はい、どうぞ!」 言われ、すぐ散髪台へと座る。 
入店してから、まだ10秒も経っていない。 

はやっ! 良い、、良いぞ! これこれ!

「客の入店から支払い迄の時間を競う遊び」でも、しているのかと、思わせる迅速さ。

いつもの美容院なら、予約して行っているにも関わらず、謎の待ち時間がある。 
いや、なんの為の予約やねん! 毎度思う。 
レジ前の普通の椅子に座らされ、雑誌を渡され、毎度10分ほど待つ。 

しかし、ここは10秒。 いいぞ! 
もうこの時点で「次も絶対にここだっ!」 と、まだ散髪技術を確かめていないのに決めてしまう。

頭に霧吹きなどをしながら、60歳手前ぐらいの、細身のおじさん理容師が僕に訊く。
「どんな感じに?」
『横と、後ろ刈り上げて貰って、あとは二センチぐらい切って下さい』
「二センチね、、」の「ね」でもう切り出していた。

はやっ! 良いぞ! それそれ! 

1人は長身の細身で、1人は小さくて小太り。 マリオとルイージみたい。

そして、伝家の宝刀、ハサミ刈り上げ。 バリカンを使わないが、バリカンと大差無いスピード。

サイボーグ。 

顔、、オッサンの、、サイボーグ。


一連の動きに、熟練度がドバドバ溢れ出ている。
切られる方も切る方も、もう、ビッショビショ。

もみあげ辺りに差し掛かった時に訊かれた。
「もみあげは? 切る? それか自然にする?」

僕にとっての「もみあげ問題」は散髪の80%と言っていい程、重要だ。
僕は、もみあげが伸びる速度が異常に遅いのだ。 バッサリいかれると、次の散髪時点で、ようやく普通に戻るぐらいの遅さなのだ。
あと切り過ぎると、かなり「オスギ」に似る。

慌てて「自然に!」と答える。 良いぞ! わかってるぞ! 

今まで行った美容院の一番酷かったところでは、、
「もみあげは、長めで残しておいて下さい」僕が強めに言うと。
『なんでですか?』 口答えしてきた。 

客が長めと言ったら長めにせぇ! 聞くな、しょうもない。
なんでそれに、いちいち答えなあかんねん! 

しつこく、その20代バカ美容師が、訊いてきたので
「もみあげの伸びるスピードが遅いんですよ」
『ああ、なるほど、分かりやすい説明ですね』
言われた。 
だから、このやり取り意味ないやろ、ポンコツが!! となった。

しかし、ここでは3秒のやり取りで終了。 もう、おじさんにキスしたい。 
いや、キスはしたくない。 でも、度合いでいうと、それぐらいだ。
ネクタイをプレゼントしたい。

ものの15分で、全て切り終わり。 「シャンプーは?」
訊かれたので、「して下さい」

これも理にかなっているし、質問が短くて良い! 良いぞ! 
シャンプーは300円。 そして、前向きで洗う、理容院のあれ。

美容院の倍ぐらいの圧力で洗われた。 良いぞ!
気持ち良いぞ!
美容院のは、優しすぎるし、時間も掛かり過ぎ。 おじさんのそれは、傍から見たら多分、、
浴槽に頭を押し付けて拷問してるぐらいの活気だっと推測する。

活気がある。 2日、頭洗わんで良いぐらい、スッキリした。

そして顔を剃られ、最後は「鳥羽一郎」みたいに、セットされて終了。

良かった。 次も行こう。 というか、理容院巡りをしようと思う。

家を出たのが11時40で、帰宅したのが12時25分。

door to doorでこれ! はやっ! 良い、良いぞ! 

おやすみなさい。


⚠️2019年8月

今日も休み。 実は三連休だった。 が、レジャーは無し。 
ネタを考える。 それと、大掛かりな衣装を作る。

朝、九時半、取り敢えず、散髪へ行った。 
前にも行った理容室だ。 もう、気に入っている。
そして、この店は、朝は七時からやっている。 

早過ぎ! 

でも、オッサンがわんさか湧いて来る。

それが、理容室。

70歳ぐらいの、ちっちゃくて小太りのオジサンと、
60歳ぐらいの、細くて背の大きいオジサンが、二人でやっている理容室だ。

2人の組み合わせの見た目、、きっちりスーパーマリオ。
70マリオ、と、60ルイージ。 その二人が切り盛りしている。

切り盛り、というか、、切り剃り、している。

今日は三回目だ。 今回はルイージに、あたった。 客から「あっちの人で、お願いします」とかは無い。 
指名無し、その時の運だ。

それが理容室。

二人共上手いので、何の問題も無い。 

前に、ルイージにあたった時のことは、よく覚えている。
なので今回は、もうちょっと、こうして欲しいという要望があった。
なので、全て伝えた。

30分後、、前と全く同じ、髪型になった。

それが理容室。

モミアゲに至っては「一切切らずに、全部残して下さい」と伝え、、

その20秒後には、思いっきりバリカンで、刈り上げられた。 
びっくりし過ぎて、何も言えなかった。 と同時に、笑いを我慢するのに苦労した。

結果、、何1つ聞いていなかったのだ。 

しかし、これが理容室。

顔剃りも合わせて、25分以内に終わる。

 そして、切る側のほぼお任せで、みな帰ってゆく。

それが理容室。

後日、、もう一回、行こうと思う。 次もルイージで、ありますように!!


おやすみなさい。


⚠️2019年9月

今回の散髪も、最近ハマっている理容院だ。 

正午前に、到着。 ルイージがいない。 今日はマリオだけ。

この店は、小太りで小さなマリオみたいな、おじいちゃんと、、
ガリガリで、僕より背の大きい、ルイージみたいな、おじいちゃんの二人でやっている。

どちらも65歳ぐらいだ。 お客さんの年齢層も、平均65ぐらい。

僕だけが若くて、浮いている。 めったにない歪な浮き方。

ルイージは食事中だから、少し待っておいて、とマリオに言われ待つ。

ルイージ、何くってんのか気になる。
ものの10分で、ルイージが戻って来た。

理容院というのは、どうやら初めにシャンプーをしない。
だからジェルを塗りたくって、行く訳にはいかない。
家で、髪の毛に水をつけてから、いつもの「7、3」にして、ニット帽をかぶり、、
寝ぐせを取りながら、ボリュームも押さえて行ってみた。

店につき、ニット帽を脱ぐと、、

西森天然パーマ炸裂で、とても変な髪型になっていた。

「安全地帯」としてデビューしたての時の、玉置浩二みたいな髪型に、なっていた。
前髪の左側だけが、古臭い感じで垂れ下がっている。 右側だけ、オールバック。

本来の髪型ではない。 とても古臭くて今となってはダサい。

しかし、どうという事はないので、気にせず散髪台に座る。

いつも通り、超スピーディー。 
ルイージの大好きな番組が、もう直ぐ始まるのか?というぐらいスピーディー。

ものの20分ほどで、顔剃りまで、全て終わった。 たった20分間で、体毛の20%は、失ったと思う。

最後に、簡単にドライヤーで、髪の毛を整えてもらって終了。

ドライヤーをあてるルイージが、いつになく必死になっている。 


見ていると、

僕の髪型を必死に、玉置浩二にしようと、している。

違う違う、その髪型は、本来のヤツじゃない!

いい、いい、しなくていい。

思うが、顔がニヤけるだけで言う気になれない。 一旦帰宅して、ジェルべっとりで、出かけるだけだから、別に構わない。

自宅まで、自転車で三分の道のりだけ、玉置浩二で帰りました。

最後のセットには、えらく時間がかかった。 家に着き、時計を見る。

出発してから、40分しか経ってなかった。 全ての移動なども入れた時間だ。

理容院、万歳!


おやすみなさい。

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