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落ち込んだ都民が新潟でリフレッシュしてきた話


飛行機の距離が非日常ではなくなるとき

過去しばらくの間、札幌の祖父が入院していたり危篤になったり亡くなったり納骨されたりしていたので、都民の私は嫌というほど移動をした。

小さいころからよく訪れていた町とはいえ、基本は飛行機の距離だから、非日常である。
であった。はずだった。
しかしここ半年はほとんど毎月飛び続けていたので、気が付けば飛行機の距離が「日常の延長」になっていた。

行けばついでに遊びに行ったりもするのだけれど、感覚的には新宿や渋谷を歩くのとそう変わらない。
一方で大移動を伴い、場合によっては仕事の道具まで背負って歩くのだから、心身ともにエネルギーは持って行かれる。
「行っておいて良かった」のは間違いなくても、客観的に見れば割に合わない状態になっていたと思う。

そうして諸々が一段落した5月初頭、ゴールデンウィークの終わり。ついにエネルギーを使い果たし、近年まれに見るうつ状態に陥った。
そもそも800kmの距離をものともせず通い詰めたところからも分かるとおり、祖父は私にとっていわゆる重要な他者であって、その死を経て無傷なわけがないのだった。

そうだ、旅行をしよう。少しずつ回復してきたが本調子にはなれない中、そう思った。
移動はたくさんしていたが、わくわくするような、初めての場所を訪れるような「旅行」は最近、できていない。自分のためだけの旅行をしよう。

なぜ新潟だったのか&ざっくりプラン

しかしまず第一に、お金があまりなかった。使える割引や機会は使えるだけ使ったと思うが、それでもこの値上げの中で飛行機と密接なお付き合いをしてきたのだから仕方がない。
ついでに言うと、気力もない。一応動けるようにはなったものの、まだまだ「元気」ではないのだ。元気なときならけっこう弾丸旅行やパズル日程を楽しめるタイプなのだけれど、今回はできるだけ無理をせずゆっくり過ごしたい。
その上で、初めての場所を訪れたい、というのが、前提となる希望だ。

都道府県レベルで、私が今まで訪れたことがないのは13あった。なお、「通過しただけ」「乗り換えをしただけ」は訪れた内にカウントしていない。
未踏の地はおおよそ北から、秋田、茨城、新潟、岐阜、滋賀、和歌山、岡山、山口、徳島、高知、宮崎、鹿児島である。せっかくだからこの中からどれかの地を踏んで来ようと思う。

とりあえず当分飛行機は御免だし、お金がないので本州に絞ることにする。比較的近いのは茨城、岐阜、新潟あたりだろうか。
と、検索をかけていてふと思った。
あ、日本海を見たい。
行き先は新潟に決定した。

新潟は広い。調べてみると、前々から気になっていた佐渡島はたどり着くこと以前に島内移動が不便すぎたし(そもそも新潟に行くなら佐渡島に行きたい→時期も交通も不便、ということで未踏だったのだ)、車の免許がない人が複数のエリアを行き来するのも難しそうだった。特に今回は移動に全振りする気力がない。
何か所かのエリアを調べた結果、コンパクトに楽しめそうな新潟駅周辺を目的地に決めた。

ざっくり決めた日程は、金曜の午後早めに着いて海に行き、駅の商業施設CoCoLoに入っている「天地豊作」で夕飯。岩室温泉からの運び湯があるドーミーインに宿泊。土曜はホテルで朝湯と朝食のあと、ぽんしゅ館で利き酒をし、気に入ったものがあれば買う。日曜に東京での予定があるので、午後早いうちには切り上げて帰京。その他の部分はその日の気力によって随時変動。こんな感じだ。免許なし、カネなし、気力なしのわりには、なかなか良いプランができたと思う。

日本海の両側面

前日から楽しみすぎてあまり眠れず、普段は起きられないくせにこういうときだけは早起きができた。なので少し早めに出ることにする。

途中で朝昼兼用におにぎりを買い、大体間に合いそうな目途がついたところで「えきねっと」から自由席予約を1本前に変更。新幹線に乗る直前にコーヒーを買えば完成だ。

自由席はサラリと埋まっていたものの、運よく空席を見つけて滑りこみ、ごはんを食べたあとはほとんど眠って過ごした。上越新幹線の絶対にちょうど良い位置にならないというか、そもそもある意味が分からない強制俯かせ枕は何とかならないものか。腰も首も痛くなってしまう。

それはさておき、1本早く乗れたおかげで着くのは12時台前半だ。東京は晴れていて暑くなる予報だったけれど、新潟は少し肌寒いくらいで、曇ってもいる。

まずは駅商業施設CoCoLoにあるヤスダヨーグルトのショップへ。ソフトクリームを買って食べる。食べ始めてから何だかこれ大きいのでは?と思ったけれど、私の空間把握能力はマイナス値なので真相は分からない。ともかく美味しかった。
他の商品も珍しいラインナップの数々で、子どもの頃からのヤスダヨーグルトファンとしては大歓喜だ。目移りしながらタオルハンカチを1枚購入し、冷蔵品のココナッツミルクヨーグルトを試してみたいのは帰りにもう一度寄ることにする。

バスで海の方に向かい、途中あの有名な信濃川を渡る。駅のインフォメーションで教えてもらった最も近いバス停「本町通十四番町」に降りたら、少し歩く。

日和山展望台という、本当にただ塔に階段を付けただけの展望台があって、行く途中の高台の日和山住吉神社から見えた。あれだ。

日和山住吉神社から見える、特徴的な形の日和山展望台。遠そうに見えるけれど歩いて数分。

展望台前に着くと、金属を叩くような妙な音がする。海岸沿いにテトラポッドがずらりと並んでいる場所があった。金属的な音は型枠を叩いている音。どうやら製造現場らしい。

大量のテトラポッド

それはさておき展望台にのぼってみよう。くるくると3階分くらいのぼるともうてっぺんで、

日本海ってこんなに静かだっけ

海、ベタ凪だが…?

日本海てもうちょっとこう、さあ。ザパーン!みたいな感じじゃなかったっけ。
曇り空なので佐渡ヶ島は見えず。

浜に降りてみる。凪いでいても音だけは「ああ、むかし怖かった日本海の音だ」と思った。
浜には流木と海藻が多く、貝殻はあまり拾いでがない。流木の使い道を開発できていないし、意外と重いので(乾ききっていないものが多い)採集しなかったけれど、もし欲しい方がいれば今ですよ皆さん。

少し経つと、段々と海が荒れてきた。素人でも明らかに荒れてきたなあと分かる勢いなのが流石の日本海。
これ以上いると安全管理ができないと思い、予定より少し早いけれど、海岸は去ることに決めた。立ち去る直前には突堤で、日本海らしい荒波に出会うことができた。凪と荒、日本海の両面を見られてラッキーなのかもしれない。

満足の「ざっぱーん」

近くの開運稲荷神社を訪問し、出てきたところでポツポツと雨が。やはり撤収して正解だった。このまままっすぐ行けばバスから見えたアーケード通りがあったはずなのでタイミングが…良いかと思ったらたどり着く前に本降りに。惜しい。
ちなみに歩き回っていると、全体を覆ったアーケード街のほかに、歩道上だけに屋根がついているタイプのアーケード街もやたらとたくさん見かけた。やはり日本海側で雨が多いのだろうと思う。

アーケード内で位置情報と時間に相談し、そのまま抜けた先の神社まで行くことにする。全面アーケードは思ったより短かったが、その頃には雨脚も少し弱まっていた。
途中、小さな社「白龍大権現」があったので立ち寄る。ここまでの2軒はどちらも無人、御朱印も賽銭箱に初穂料を入れて勝手に持ってくる方式だったが、ここは人が常駐していた。

目的の総鎮守、白山神社の前には大きな歩道橋があった。複数方向に降りられる仕様で、自転車用の螺旋坂もあるタイプのものだ。見定めてのぼっても、慣れていないとどちらに下りようとしていたか見失う。
そのてっぺんで途方に暮れた様子のやや高齢な方が近づいてきて、「東中通りはどっちかしら、そこから来たはずなんだけど」とのことで、いや~これは分からなくなりますよねえと言いながらスマホで調べて教えてあげた。私もこの場所は初見なのに、雨の中、何をやってるんだろうか。

神社の隣に文化財だとかいう古めかしい建物があり、公園もあり、晴れていればもっと楽しめそうだったけれど、さすがに足も疲れたし天気も良くない。ちょうど神社の前にバス停があったのを幸い、お参りしたらすぐバスで駅方面に帰ることにした。

新潟ごはん&お風呂を満喫

駅に着いたら、17時まで少しだけ待って、予定の「天地豊作」さんへ。
ここでは新潟のお米を使ったおにぎりとけんちん汁が食べられるらしい。
メニューを見ていると、珍しいものが……!!

佐渡のどぶろく

え、どぶろく、飲んだことない。気になる!
これからお風呂なのでお酒は飲まないようにとぽんしゅ館も翌日にしたのだが……まあ7%らしいし1杯くらいなら大丈夫かと。
「(地元の日本酒などもある)飲み放題もありますが(しかも安い)単品でよろしいですか?」の誘惑に必死で抗う。

どぶろくは、ぱぱっとその場で調べて出てきた「酸味のある甘酒」の説明がナルホドという感じ。アルコールの味があまりしなくてサッパリしています。好きか嫌いかで言えば好き。

そして本体のごはん。おにぎり美味い!けんちん汁美味い!しかもお値段が妥当どころか夕飯としては安い!!
新潟ごはんでオススメのお店が一瞬で決まった。他の店のこと何も知らないけど!ここはオススメ!!

左下の白いのがどぶろくです。

ご飯を終えたら、いくつか買い物をして宿に向かう。
地方発送のお土産はとりあえず今日発送してしまう。手持ち分は邪魔なので明日、帰るギリギリに買うことにした。
発送ついでに、さっきヤスダヨーグルトで気になったココナッツミルクヨーグルトを購入。したところが、金額か何かのトリガーを引いたらしく、お試しどうぞと小さいヨーグルトを2本いただいた。

そのあとは駅連結の建物から出て、ホテルの方向に向かいながらコンビニに寄る。探しものがあるのだけれど、見つかるかどうか……

2軒目にあった。これだ。

セイヒョーの「もも太郎」

ちょうど計画を立てたばかりのときにtwitterで見て食べてみたかったご当地アイス!名前は桃、味はイチゴ、しかし入っているのはリンゴ果汁という、千葉にある東京ドイツ村みたいなアイスキャンデーなのだ。

アイスを運ぶには気温が低めで助かった。溶けてしまうから、ホテルに入るとすぐにアイス。普段ならソフトクリームの後にアイスなんて許されないが、今日明日ぐらいは胃が許す範囲で何をどれだけ食べても良い事にする。

美味しい。わかりやすく化学的なイチゴ味だ。作っている業者の名前も「セイヒョー」で隅々まで芸が細かい。

少し部屋で落ち着いたら大浴場へ。泉質はナトリウム・カルシウム系に少し硫黄。ほのかな硫黄の香りがしている。指輪は思い出して外したのだが、ヘアゴムに金属の金具があったことは変色してから気づいた。硫黄怖い。
一応の「露天」は1人分の壺湯で長居しにくそうだったのでパスし、内風呂を長々と楽しむ。

あとは部屋に帰って、ココナッツヨーグルトを片手に、Wi-Fiを借りてゲームをしたり、メールに返信したりして、1日が終わった。
よく食べてよく歩いた。

1日目徒歩経路↓
何だか車の経路になってしまう?実際と少しずれてしまいますが参考に。「その他のオプション」から別に開いて徒歩を選び直せば、正確なルートが見られるみたいです。

信濃川を眺めに行く

翌朝、起きて予定通り朝湯、朝ご飯。浴場前に天気予報が貼ってあって、気温は13-19℃だそうだ。涼しい。外に出ると心地よく晴れていた。

ホテルの朝ごはんにも「のっぺ汁」や厚揚げ、まいたけ、そして米など「新潟」がたくさん

駅とは反対方向に10分ほど歩くと、三社神社がある。ここは有人で、御朱印も直接書いてもらった。

昨日は天気と歩き疲れとで自分の足で橋を渡る機会がなかったので、そのまま信濃川の方へ行って橋を渡り、川に沿って行って次の橋を渡り戻ることにした。
河口に近い幅広の川の両岸が遊歩道に整備され、橋がたくさんかかっていて、船が停まっている。どことなく釧路に似た景色だ。ちなみに私が行動している範囲では信濃川は常に海岸線とほぼ平行に走っているが、ほどなくして曲がり、海に注ぐらしい。

川沿いの遊歩道の様子。遠くに萬代橋が見える。ちょっと釧路っぽい
カバー画像にも使った橋からの写真

川を渡ると2本くらい先の通りに稲荷社があるので向かう。この萬代橋の手前側付近はどうやら地元的にはかなり栄えているところのようなので、せっかくだから歩いてみたい気持ちもあった。

稲荷社は伊勢丹の屋上なので、必然的に伊勢丹も冷やかすことになる。1階にカフェ付きの休憩所がある珍しいつくり。ちょうどのどが乾いたので、お参りのあとは地元メーカーらしい鈴木コーヒーのドリップ「雪室珈琲」を飲んで座ることにした。ともかくこれで散策は一段落。あとは駅に戻って酒だ。時刻は11時台。なんと不健康な土曜であることか!

以後はあまり移動しないので、2日目徒歩経路↓
こちらもズレがありますが参考に。

運命の酒に出会ってしまう

もともと日本酒はわりと好きな方で、どうやら辛めが好きらしいのも何となくは分かっていた。
亡くした祖父が大好きだったのが石川の鹿野酒造「常きげん」で、お供えに買った残りをカパカパ空にして「なるほどこれはうめぇ」となっていたクチである(どの種類だったかは今度誰かに聞いてみたいけれど、私が買ったのは大吟醸)。逆に神社の御神酒でとても甘いのが出てきたときは「んんんん???」となっていた。

ぽんしゅ館には、地酒およそ100種(県内産だけでその数が既にすごい)の中から500円で最大5種の試飲ができる利き酒サービスがあり、今回の目当てはそれだ。

行ってみたら何とも親切、店舗内の各所に端末があり、おおまかな言葉からオススメを教えてくれたり、飲んでみた評価を元に似たお酒を教えてくれたり、風味を色分けで示してくれて比べられたりといった、日本酒に詳しくない人向けのセルフサービスが非常に充実している。さらに気に入ったお酒は名刺サイズのカードを持って行けば、名前を忘れることもなく、探せないときも店員さんに見せてすぐ分かってもらえる仕組みらしい。

カウンターでお金を払って専用コイン5枚と小さいお猪口を受け取り、大半はボタン1つで注いでくれる。チェイサーも完備だ。
ボタンで出てくるのはほとんどがコイン1枚、まれに2枚。3枚以上の高級酒は別にカウンターで注いでもらう。

36mlのお猪口だそう。これは少し飲んだ後の状態で、指先サイズだけれど数口分はある。

最初に試したのは、端末からオススメされ、人気No.1でもある「彌彦 極」。
確かに辛口でスッキリしていたけれど、私には少しスッキリしすぎて物足りなかった。もう少しだけ後味が欲しい。

これを元に一旦端末に聞き直し、次に試したのは「千代の光 純米酒」。
こちらは可もなく不可もなく…嫌いでもないし出されれば美味しいけれど、特に感動というほどでは、という感じだった。ある意味飲み慣れたというか、今までに出会った日本酒に近い味だった気がする。

その次は少し冒険をして、スッキリ感よりも味わい重視で、「つなん 藍」にしてみた。コイン2枚のお酒だ。
これが大正解だった。飲んだ瞬間、「これ絶対買って帰るわ」と即決。辛さと旨味、後味のバランスが絶妙で、これまで飲んだなかでいちばん美味しい日本酒だと思った。限定流通で、お店のランキングでは4位くらいらしい。

「つなん 藍」のカード。再購入の手がかりや次の挑戦への参考にもなる。

最後に残った1枚で、せっかくなのでオススメは無視して、ぽんしゅ館オリジナルの中から選ぶことにした(オンラインショップにはないようなのでリンク省略)。オリジナルのお酒は3種出ていたが、甘めが多く、辛さが5段階で3以上なのは1種だけだったのでそれにした。
……が、飲んでみたらあまりの酸味に顔をしかめてしまった。
数口飲んで慣れてくると「これはこれで…まあ…」となってくるのだが、どうも酸味が強いのはどちらかといえば苦手らしい。機械のオススメが意外と的確だというのも分かった。

コイン1枚または現金100円の酒スフレ試食を追加で購入して、利き酒はおしまい。ここからは買い物をする。

まずは先ほど即決したお酒「つなん 藍」。それから伊勢丹で飲んだコーヒーのドリップバッグがあったので、それも買うことにする。なんで酒屋でコーヒー?だが、このぽんしゅ館、品揃えがやたら広い。お酒、酒器、おつまみはともかくとして、有名どころのお菓子の類もひととおり。地元産のものの集積地みたいで、手渡し用のお土産もここで済んでしまった。雪下にんじんのジュースも、東京のスーパーで買って美味しかった記憶が蘇って買う。昨日から若干、野菜不足だしね。

そんなこんなでレジでお会計の瞬間、お土産の買い忘れに気がついた。
何度も同じレジに行くのは恥ずかしいので隣のぽんしゅ館に行くことにする。そう、新潟駅のCoCoLoは線路を挟んで館がたくさんあり、ぽんしゅ館もいくつかに分かれているのだ。
隣の館で無事お土産を追加し、駅の方に向いて通り抜けようとしたら、店員さんに声をかけられた。夏向きのお酒の試飲投票をしているから良かったら、という。

先の利き酒よりは少ない1口量だけれど、そこで追加で4種類。うち3種類が投票の対象で、4種類めは純粋な試飲だという。

1種類目は私も好みのサッパリめ。それでも購入したお酒を超えるほどではない。まあ美味しいですね〜くらい。
2種類めはまた酸味が強い感じで、うっかり顔に出て笑われてしまった。
3種類めは店員さんは3種中で最も好きだそうだが、私は「う〜ん、酒!って感じですねえ」な感想。嫌いではないがたくさんは飲めないかも。
ということで1種類めに投票しようとシールを貼るボードを見たら、人気は2種類めらしい。人の好みって本当に千差万別なのだなあと思う。
それに、並べて飲むとこんなに日本酒って色々あるのだなあとしみじみ。
ちなみに4種類めは可もなく不可もなく、だった。

予想外の試飲が加わってけっこう飲んだ気がするが、利き酒用のお猪口は36mlサイズ×4杯で大体140ml、試飲を合わせても200mlちょっとくらいだろう。大したことはない。酔った感じもしないし。
……と思っていたが、新幹線の予約を入れ(酒で荷物が重いので指定席を取った)、座席に収まってから「あっ、昨日もらったヤスダヨーグルトの、おまけにクリアファイルをもらえるクーポン、使いに行くの忘れた…」
やっぱりちょっと酔っているかもしれない。

昨日もらったヨーグルトの最後の1本を飲みながら帰る。13:23発車、夕方早いうちには東京に着けそうだ。

また行きたい新潟

帰ってきてみると、不思議なくらい心が軽いことに気が付いた。
まだ土曜だから、日曜の夜にどうなるかは保証できないが……それにしても、ここ最近では最高に調子が良いと思う。

新潟は何より、メシと酒が旨くて温泉がある。私はそういうの、大好きだ。
そういえば、日本中大体どこに行っても「魚がおいしかったでしょう」と言われるのだが、私は生魚を食べないので生返事になってしまいがちだ。その点、「新潟に行って米と日本酒を楽しんだ」は紛う方なき王道である。私はおそらく新潟と相性が良い。

今度もっと気力とお金があるときに、気になって諦めた「笹川流れ」や温泉地、越後湯沢、ヤスダヨーグルトの本拠地「Y&Yガーデン」にも行ってみたい。
佐渡島は……定期観光バスがいつか復活したら行けるかなあ。
でも私にとって、新潟はもう佐渡島だけじゃないのだ。それがひとつの大きな「行った価値」かもしれない。

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