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トークイベント『他者の目 他者の声』(黑田菜月x清水裕貴)②

あと、これもぼやっとしか覚えてないけど、作品を作家のプライベートに結びつける人がいて、それが嫌みたいな話も出た。
私、前に創作してる友達が体調悪かったときに、その作品は変わらずだったから、作品は元気だねって感想言っちゃって、信じられないって顔されたことあるんだよね。自分の私生活と作品は全然別だよ?って。そんなこと、当たり前でしょ?ってふうに。その後、Twitterで別の小説家の人も同じようなことを言ってて、そうなのかそんなこともわからなかったって反省したんだよね。

でも一方で、最近の美術手帖とかIMAとかで掲載されてる人たち、結構自分の出自、民族とかジェンダーとか、アイデンティティを主張した作品が多くて、自分出しまくりでさ。え、今ってそういう「自分の立ち位置」を出さないと評価されないとか?って思ったの。すごいつながってるじゃん、自分と作品。じゃあ「全然別だよ?」は言い過ぎなんでは?と思ってさ。自己弁護になるけど。うん、作品に自分を投影するかどうか、人によるのかもしれないね。あと、アイデンティティと体調、アイデンティティと私生活はまたちょっと違うしね。この辺りもこれからもちょこちょこ考えていくと思う。

黑田さんは、その人の気持ちをencourageするような活動をしていきたいって言ってた。意訳ね。それかinspireするような、か。見た人がうわって思うような、なにかしたいって思うような。
私、まさにそうなったよ今回のイベントで。いろんなことを考えた。まったくまとまってないけどね。まぁそれはね、私が賢くないからなんだけど。っていうか、後で質疑した人たち、すごくいい質問しててさ。おんなじ話を聞いたのに違うわーと思った。深いわーって。

あと、清水さんの態度がかっこよかったの。変にニコニコしなくて、普通に質問したり感想言ったり。まさに普通なんだけどさ。私最近営業スマイルが板につきすぎて、自分が嫌なんだよね。愛想で印象よくしてるだけで、中身ないとこ。愛想でごまかしてるとこ。

2階では清水さんの「岸」の写真が見られたよ。窓から夏の風が入ってくる中で。



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